ソラーズ
ソラーズ(ロシア語: Соллерс ソリェルス、英語: Sollers ソラーズ)は日本でソレルスとも呼ばれ、ロシアにある自動車の製造・販売・リース会社で、乗用車・商用車・バン・トラックなど広く扱っていて、2008年まで鉄鋼会社「セヴェルスターリ」関連の「セヴェルスターリ自動車」として知られていた。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
ロシア モスクワ |
設立 | 2000年 |
業種 | 自動車メーカー |
事業内容 | 自動車製造 |
代表者 | 代表取締役会議長(会長) ヴァディム・シュヴェツォフ |
主要子会社 | UAZ、KAMAZ、ZMZ |
外部リンク | http://www.sollers-auto.com/en/ |
車種
編集自動車製造は関連会社で、ロシアのUAZ乗用車およびKAMAZトラック、韓国のサンヨンの乗用車、イタリアのフィアットの乗用車、日本のいすゞ自動車の商用バン、マツダの乗用車ガソリンおよびディーゼル・エンジン(ZMZ)をカバーしている [1][2]。
主な事業所
編集工場を含むおもな事業所は次の通り。
- 本部:モスクワ
- モスクワ国際ビジネスセンター内にある。
- 主力工場・関連会社
- UAZ(ウリヤノフスク市)
- 2000年に、ソラーズの前身のセヴェルスターリ自動車の傘下に入った。
- ZMA(タタールスタン共和国・ナーベレジヌイェ・チェルヌイ市)
- ウラジオストック工場
- 2009年12月、ロシア極東地方で初めての自動車工場として開業した。
- 2011年2月、三井物産と折半の合弁でトヨタ自動車の乗用車を2012年から組み立て開始する計画を発表(実際には2012年春から四輪駆動オフロード車「プラド」を生産) [3]。 2015年7月、最近のロシア経済悪化とルーブル価値下落に伴い、トヨタ車の合弁生産を全面停止[4]。
- 2011年2月、フォード・モーターとの新合弁会社で乗用車、SUV車、商用車の生産を統合して、2015年までに年間30万台を生産する覚書[5]。
- 2011年11月、マツダとの合弁会社でロシア向け乗用車を生産する覚書;同年9月、生産開始 [6]。
- 2012年4月、マツダと折半出資の合弁企業設立に関する合意を締結した[7]。マツダのCX-5、MAZDA6、ソラーズの車両を生産する。最初の生産能力は年間5万台。将来的に7万台まで拡大する予定。合弁企業はウラジオストックに設立され、2012年9月から生産を開始した [8]。その後、「CX-30」「CX-9」(いずれもクロスオーバーSUV)なども生産されていた[9]。
- 2022年9月、マツダがロシア撤退することでCX–5、マツダ6の生産を終了[10]。
- 2022年11月、 マツダは極東ウラジオストクの製造販売会社の保有株式をすべて合弁先のソラーズ社に1ユーロで売却した[11]。
- UAZ(ウリヤノフスク市)
脚注
編集- ^ Sollers社について
- ^ Fiatのエンジン生産について
- ^ “トヨタ ロシア極東で生産、三井物産や現地大手と、乗用車、年3万台”. 日本経済新聞. (2011年2月10日)
- ^ “トヨタ車、極東生産を中止”. 産経ニュース. (2015年8月18日)
- ^ “ロシア自動車大手ソラーズ、マツダと乗用車の共同生産へ”
- ^ “マツダ、ソラーズ社とロシア合弁生産会社の設立協議を開始”. MAZDA. (2011年11月26日). オリジナルの2012年9月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ “マツダ、ロシアの自動車大手ソラーズと生産合弁会社を設立”. 日本経済新聞. (2012年4月27日)
- ^ “Mazda, Sollers Celebrate Launch of Assembly in Russia” (英語). WardsAuto. (2012年9月7日). オリジナルの2013年10月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “マツダ、ロシア事業から撤退 車両組み立て工場などを1ユーロで譲渡(日刊自動車新聞)”. Yahoo!ニュース. 2022年11月11日閲覧。
- ^ “トヨタもマツダもロシア撤退 プーチンの部分動員令がもたらした「思わぬ副作用」とは(Merkmal)”. Yahoo!ニュース. 2022年10月9日閲覧。
- ^ “マツダ、ロシア生産から撤退(時事通信)”. Yahoo!ニュース. 2022年11月11日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式Web &
- ロシアにおける自動車産業の現状と可能性(ロシアNIS貿易会 2008年)(JAMA日本自動車工業会Web)