セニエサ・エストラーダ
セニエサ・カルメン・エストラーダ(Seniesa Carmen Estrada、1992年6月26日 - )は、アメリカ合衆国の元プロボクサー。元WBA・WBC・IBF・WBO女子世界ミニマム級統一王者。元WBO女子世界ライトフライ級王者。元WBA女子世界フライ級暫定王者。世界3階級制覇王者。
基本情報 | |
---|---|
通称 | Super Bad |
階級 | ミニマム級 |
身長 | 157cm |
リーチ | 160cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1992年6月26日(32歳) |
出身地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 26 |
勝ち | 26 |
KO勝ち | 9 |
敗け | 0 |
来歴
編集イーストロサンゼルス出身のメキシコ系アメリカ人で、8歳でボクシングを始めた[1]。
2011年5月13日、プロデビュー。
2018年11月17日、メキシコにてデボラ・レンヒフォとのWBC女子世界ライトフライ級シルバー王座決定戦に挑み、4回TKOで初タイトル獲得。
2019年11月2日、ロンドンオリンピック銅メダリストのマーレン・エスパーザとのWBA女子世界フライ級暫定王座決定戦に挑み、9回に偶然のバッティングで負傷したものの負傷判定で勝利し2冠目にして暫定ながら初の世界王座獲得。
2020年7月24日、42歳のミランダ・アドキンス相手にWBCシルバー王座の防衛戦を行い、女子ボクシング史上最短となる7秒でのKO決着により勝利[2]。
2階級制覇
編集2021年3月20日、アナベル・オルティスが持つWBA女子世界ミニマム級王座に挑戦し、3-0判定を制して2階級制覇達成。
3階級制覇
編集2021年7月9日、ロサンゼルス・バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムにて天海ツナミが持つWBO女子世界ライトフライ級王座に挑戦し、3-0判定で3階級制覇達成[3]。なお、このタイトルは防衛戦を行わず返上し、WBAミニマム級王座を引き続き保持する。
2021年12月18日、サンアントニオにてマリア・サンティソ相手にWBA世界ミニマム級王座の初防衛に臨み、4回KOで初防衛成功。
2022年7月、ゴールデンボーイ・プロモーションズを離れトップランク社と契約した。女子ボクサーでトップランク社と契約したのはミカエラ・メイヤーに続き2人目となった[4]。
2022年11月12日、ラスベガスにてハスミン・ビジャリーニョ相手に2度目の防衛戦に臨み、三者フルマークの3-0判定で圧勝し2度目の防衛成功。
2023年3月25日、フレズノにてWBC王者ティナ・ルプレヒト相手に王座統一戦に挑み、三者フルマークの3-0判定で圧勝し3度目の防衛とWBA・WBC王座統一に加えリングマガジン王座獲得に成功。
2023年7月28日、ラスベガスにて元IBF世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ相手にWBA・WBC統一王座の防衛戦を行い、3-0判定でWBA4度目・WBC初防衛に成功[5][6]。
2024年1月23日、エディオンアリーナ大阪で行われた寺地拳四朗 対 カルロス・カニサレス戦をアメリカでで放送したESPN+でゲスト出演ながらも初めて解説を行った[7]。
女子世界ミニマム級4団体王座統一
編集2024年3月29日、アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナにてオスカル・バルデス対リアム・ウィルソンの前座で、IBF・WBO女子世界ミニマム級統一王者のヨカスタ・バジェと女子世界ミニマム級4団体王座統一戦を行い、3-0(97-93×3)判定でWBA5度目・WBC2度目の防衛とIBF・WBO王座の獲得に成功、女子世界ミニマム級4団体統一王者となった[8]。
引退
編集2024年10月23日、現役引退を発表した[9]。
戦績
編集- プロボクシング:26戦 26勝 (9KO) 無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2011年5月13日 | ☆ | 4R | 判定 3-0 | マリア・ルイズ | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2011年7月1日 | ☆ | 4R | 判定 3-0 | ブランカ・レイムンド | アメリカ合衆国 | |
3 | 2014年3月14日 | ☆ | 2R | TKO | ブランカ・レイムンド | アメリカ合衆国 | |
4 | 2015年5月16日 | ☆ | 6R | 判定 3-0 | カーリー・ベイティ | アメリカ合衆国 | |
5 | 2015年8月27日 | ☆ | 4R | 判定 3-0 | マリア・アンダヴェルデ | アメリカ合衆国 | |
6 | 2016年4月23日 | ☆ | 6R | 判定 3-0 | セレネ・ロペス | メキシコ | |
7 | 2016年6月3日 | ☆ | 6R | 判定 3-0 | クリスティーナ・フェンテス | アメリカ合衆国 | |
8 | 2016年9月10日 | ☆ | 8R | 判定 3-0 | ナンシー・フランコ | アメリカ合衆国 | |
9 | 2017年6月22日 | ☆ | 1R 0:38 | KO | レイチェル・サゾフ | アメリカ合衆国 | |
10 | 2017年7月21日 | ☆ | 6R | 判定 3-0 | アラセリ・パラシオス | メキシコ | |
11 | 2017年9月9日 | ☆ | 8R | 判定 3-0 | アナイ・トレス | メキシコ | |
12 | 2018年3月16日 | ☆ | 8R | 判定 3-0 | ソニア・オソリオ | メキシコ | |
13 | 2018年5月4日 | ☆ | 3R 0:38 | TKO | アマリリス・アドルノ | プエルトリコ | |
14 | 2018年7月13日 | ☆ | 3R 0:20 | KO | ジョセプ・ビスカイノ | ベネズエラ | |
15 | 2018年11月17日 | ☆ | 4R 1:59 | TKO | デボラ・レンヒフォ | ベネズエラ | WBC女子世界ライトフライ級シルバー王座決定戦 |
16 | 2019年2月23日 | ☆ | 5R 終了 | TKO | ジェニフェル・レオン | ベネズエラ | WBCシルバー防衛1 |
17 | 2019年6月13日 | ☆ | 4R 終了 | TKO | グレッツェン・アバニエル | フィリピン | WBCシルバー防衛2 |
18 | 2019年11月2日 | ☆ | 9R 終了 | 負傷判定 3-0 | マーレン・エスパーザ | アメリカ合衆国 | WBA女子世界フライ級暫定王座決定戦 |
19 | 2020年7月24日 | ☆ | 1R 0:07 | KO | ミランダ・アドキンス | アメリカ合衆国 | WBCシルバー防衛3 |
20 | 2021年3月20日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | アナベル・オルティス | メキシコ | WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ |
21 | 2021年7月9日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | 天海ツナミ(山木) | 日本 | WBO女子世界ライトフライ級タイトルマッチ |
22 | 2021年12月18日 | ☆ | 4R 1:51 | KO | マリア・サンティソ | グアテマラ | WBA防衛1 |
23 | 2022年11月12日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ハスミン・ビジャリーニョ | アルゼンチン | WBA防衛2 |
24 | 2023年3月25日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ティナ・ルプレヒト | ドイツ | WBA・WBC女子世界ミニマム級王座統一戦 WBA防衛3 WBC・リングマガジン王座獲得 |
25 | 2023年7月28日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | レオネラ・ジュディカ | アルゼンチン | WBA防衛4・WBC防衛1 |
26 | 2024年3月29日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ヨカスタ・バジェ | コスタリカ | WBA・WBC・IBF・WBO女子世界ミニマム級王座統一戦 WBA防衛5・WBC防衛2 IBF・WBO獲得 |
テンプレート |
獲得タイトル
編集- WBC女子世界ライトフライ級シルバー王座
- WBA女子世界フライ級暫定王座
- WBA女子世界ミニマム級王座(防衛4)
- WBO女子世界ライトフライ級王座(防衛0=返上)
- WBC女子世界ミニマム級王座(防衛1)
- IBF女子世界ミニマム級王座(防衛0)
- WBO女子世界ミニマム級王座(防衛0)
- リングマガジン女子世界ミニマム級王座
脚注
編集- ^ “Voices from the Ring: Seniesa Estrada”. DAZN. (2020年4月6日) 2020年7月24日閲覧。
- ^ “'Seriously dangerous': Fastest KO ever leaves boxing fans fuming”. au.sports.yahoo.com. 2021年1月20日閲覧。
- ^ “藤岡が防衛、天海は敗れる ボクシング:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月11日)
- ^ “Seniesa Estrada, ESPN's No. 6 pound-for-pound women's boxer, signs with Top Rank”. ESPN.com (2022年7月28日). 2022年8月6日閲覧。
- ^ “Seniesa Estrada beats Leonela Yudica by unanimous decision and eyes Yokasta Valle in undisputed showdown”. SkySports. (2023年7月28日)
- ^ “女子ミニマム級2団体王者エストラーダ 防衛成功で4団体統一戦に前進”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年7月29日) 2023年7月30日閲覧。
- ^ “Kenshiro vs. Canizales”. Tapology.com (2024年1月23日). 2024年1月23日閲覧。
- ^ “エストラーダがミニマム級女子4団体統一 2団体王者のバジェを振り切る”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2024年3月30日)
- ^ “Seniesa ‘Super Bad’ Estrada hangs the gloves up at 26-0”. Boxing Scene.com (2024年10月23日). 2024年10月24日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- セニエサ・エストラーダ (@seniesa_superbad) - Instagram
- セニエサ・エストラーダの戦績 - BoxRec
前王者 アナベル・オルティス |
第5代WBA女子世界ミニマム級王者 2021年3月20日 - 2024年10月23日(引退) |
空位 次タイトル獲得者 N/A |
前王者 天海ツナミ |
第7代WBO女子世界ライトフライ級王者 2021年7月9日 - 2021年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 エブリン・ベルムデス |
前王者 ティナ・ルプレヒト |
第9代WBC女子世界ミニマム級王者 2023年3月25日 - 2024年10月23日(引退) |
空位 次タイトル獲得者 ヨカスタ・バジェ |
前王者 ヨカスタ・バジェ |
第9代IBF女子世界ミニマム級王者 2024年3月29日 - 2024年10月23日(引退) |
空位 次タイトル獲得者 N/A |
前王者 ヨカスタ・バジェ |
第12代WBO女子世界ミニマム級王者 2024年3月29日 - 2024年10月23日(引退) |
空位 次タイトル獲得者 N/A |