セイントリアム
セイントリアム(Saint Liam)[2][3]はアメリカの競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に2005年のブリーダーズカップ・クラシック、ドンハンデキャップ、スティーブンフォスターハンデキャップ、ウッドワードステークスほか。2005年のエクリプス賞年度代表馬および最優秀古牡馬に選出された。
セイントリアム | ||||||||||||||||||
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欧字表記 | Saint Liam[1][2] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1][2] | |||||||||||||||||
性別 | 牡[1][2] | |||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1][2] | |||||||||||||||||
生誕 | 2000年4月13日[1][2] | |||||||||||||||||
死没 | 2006年8月22日(6歳没) | |||||||||||||||||
父 | Saint Ballado[1][2] | |||||||||||||||||
母 | Quiet Dance[1][2] | |||||||||||||||||
母の父 | Quiet American[1][2] | |||||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1][2] | |||||||||||||||||
生産者 | Edward P. Evans[1] | |||||||||||||||||
馬主 | Mr. & Mrs. William K. Warren, Jr.[1] | |||||||||||||||||
調教師 |
リチャード・デュトローJr →ボビー・フランケル →リチャード・デュトローJr [1] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
タイトル |
エクリプス賞 年度代表馬・最優秀古牡馬(2005年)[1] | |||||||||||||||||
生涯成績 | 20戦9勝[1][2] | |||||||||||||||||
獲得賞金 | 4,456,995ドル[1] | |||||||||||||||||
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戦績
編集- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2003年2月23日、ガルフストリームパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、2着。2走目で勝ち上がるとアーカンソーダービーに向かい、7着に終わる。アローワンス競走を2着、1着としてリステッド競走のアイオワダービー2着を経てアメリカ競馬名誉の殿堂博物館ハンデキャップ10着、続くアローワンス競走も6着と振るわなかったが、12月アケダクト競馬場でのアローワンス競走で3勝目、年明けて2004年初戦のオプショナルクレーミング競走も勝ってG2競走ニューオリンズハンデキャップでピースルールズの2着に入り、オークローンハンデキャップでもピースルールズの3着とした。秋に入ってウッドワードステークスではゴーストザッパーとクビ差の接戦で2着としたあと、11月のクラークハンデキャップで初めて重賞に勝利した[4]。
5歳を迎えた2005年、初戦のドンハンデキャップでロージズインメイを3馬身4分の3差下しG1初制覇[4]。西海岸に遠征してサンタアニタハンデキャップに出走も6着に終わり[5]、その後リチャード・デュトローJr調教師の違反薬物使用による60日間の調教停止の影響で一時的にボビー・フランケル厩舎所属となり、フランケル厩舎所属としてスティーブンフォスターハンデキャップを勝ってG1競走2勝目を挙げた[6][7]。7月に入り、2005年で引退して種牡馬入りすることが報じられる[8]。デュトロー厩舎に戻った後に出走のホイットニーハンデキャップではコメンテーターにクビ差届かない2着に終わったが[9]、前年2着のウッドワードステークスをものにして[10]ブリーダーズカップ・クラシックに出走し、レースでは4番手から抜け出して2着フラワーアレイに1馬身差をつけ、1番人気見当に応えて勝利[11]。このレースを最後に、予定通りに引退した。2005年度のエクリプス賞の選考では、プリークネスステークスとベルモントステークスの二冠を制したアフリートアレックスと年度代表馬の座を争うも、アフリートアレックスが56票にとどまったのに対して194票を集めて年度代表馬に選ばれ、同時に最優秀古牡馬にも選ばれた[3]。
また、一連の活躍により、デビュー前の2002年に他界した父セイントバラードは、2005年の北米リーディングサイアーに輝いた[12]。
競走成績
編集以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量(lb月/kg換算) | タイム | 着差/タイム差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2003年 | 2月23日ガルフストリームパーク | メイドン | ダ7f | 11 | 5 | 5 | 2着 | P. デイ | 122/55.5 | (7馬身1/2) | Bishop Court Hill | ||
2003年 | 3月28日ガルフストリームパーク | メイドン | ダ8.5f | 9 | 5 | 5 | 1着 | J. サントス | 122/55.5 | 1:45.68 | アタマ | (Best Minister) | |
2003年 | 4月12日オークローンパーク | アーカンソーダービー | G2 | ダ9f | 12 | 11 | 11 | 7着 | J. コート | 118/53.5 | (14馬身3/4) | Sir Cherokee | |
2003年 | 5月25日チャーチルダウンズ | アローワンス | ダ8.5f | 6 | 1 | 1 | 2着 | P. デイ | 122/55.5 | (2馬身3/4) | Wild and Wicked | ||
2003年 | 6月 8日チャーチルダウンズ | アローワンス | ダ8.5f | 6 | 3 | 3 | 1着 | P. デイ | 112/51 | 1:42.88 | 9馬身1/4 | (Traditional) | |
2003年 | 7月 5日プレーリーメドウズ | アイオワダービー | L | ダ8.5f | 6 | 5 | 5 | 2着 | C. ペレ | 117/53 | (2馬身3/4) | Excessivepleasure | |
2003年 | 8月 4日サラトガ | アメリカ競馬名誉の殿堂博物館H | G2 | 芝9f | 11 | 10 | 9 | 10着 | P. デイ | 115/52 | 12馬身1/4 | Stroll | |
2003年 | 8月24日サラトガ | アローワンス | ダ9f | 9 | 8 | 8 | 6着 | P. デイ | 115/52 | (7馬身3/4) | Inamorato | ||
2003年12月12日 | アケダクト | アローワンス | ダ8.5f | 9 | 4 | 4 | 1着 | M. ルッチ | 117/53 | 1:43.66 | 4馬身 | (Paris Sunrise) | |
2004年 | 1月18日ガルフストリームパーク | オプショナルクレーミング | ダ8.5f | 8 | 6 | 7 | 1着 | E. プラード | 122/55.5 | 1:43.18 | 4馬身 | (The Lady's Groom) | |
2004年 | 2月29日フェアグラウンズ | ニューオーリンズH | G2 | ダ9f | 8 | 4 | 4 | 2着 | E. プラード | 114/51.5 | (アタマ) | Peace Rules | |
2004年 | 4月 3日オークローンパーク | オークローンH | G2 | ダ9f | 6 | 2 | 2 | 3着 | E. プラード | 114/51.5 | (2馬身1/4) | Peace Rules | |
2004年 | 9月11日ベルモントパーク | ウッドワードS | G1 | ダ9f | 7 | 1 | 2 | 2着 | E. プラード | 126/57 | (1馬身) | Ghostzapper | |
2004年11月26日 | チャーチルダウンズ | クラークH | G2 | ダ9f | 9 | 2 | 2 | 1着 | E. プラード | 117/53 | 1:50.81 | 1馬身1/4 | (Seek Gold) |
2005年 | 2月 5日ガルフストリームパーク | ドンハンデキャップ | G1 | ダ9f | 6 | 6 | 5 | 1着 | E. プラード | 119/54 | 1:48.43 | 3馬身3/4 | (Roses in May) |
2005年 | 3月 5日サンタアニタ | サンタアニタH | G1 | ダ10f | 11 | 11 | 11 | 6着 | E. プラード | 122/55.5 | (4馬身) | Rock Hard Ten | |
2005年 | 6月18日チャーチルダウンズ | スティーブンフォスターH | G1 | ダ9f | 8 | 3 | 3 | 1着 | E. プラード | 121/55 | 1:47.52 | 2馬身3/4 | (Eurosilver) |
2005年 | 8月 6日サラトガ | ホイットニーH | G1 | ダ9f | 8 | 2 | 2 | 2着 | E. プラード | 122/55.5 | (クビ) | Commentator | |
2005年 | 9月10日ベルモントパーク | ウッドワードS | G1 | ダ9f | 5 | 2 | 4 | 1着 | J. ベイリー | 126/57 | 1:49.07 | 2馬身 | (Sir Shackleton) |
2005年10月29日 | ベルモントパーク | ブリーダーズカップ・クラシック | G1 | ダ10f | 13 | 12 | 13 | 1着 | J. ベイリー | 126/57 | 2;01.49 | 1馬身 | (Flower Alley) |
引退後
編集引退後はレーンズエンドファームで種牡馬入りし、初年度から115頭の牝馬を集めて順調な種牡馬生活をスタートさせたかに思われた矢先の2006年8月22日、移動中の事故により左後脛骨を粉砕骨折し、搬送された病院で検査されたものの、回復不可能と判断され安楽死処分の措置が取られた[13]。唯一の世代となる初年度産駒は2009年にデビューし、同年のレムゼンステークス(アメリカG2)をバディーズセイントが優勝したほか[14]、2011年のアップルブロッサムハンデキャップをハバディグレイスが制して産駒G1初制覇。ハバディグレイスはこの年G1を3勝してエクリプス賞年度代表馬に選出された[15]。
代表産駒
編集- Havre de Grace(アップルブロッサムハンデキャップ、ウッドワードステークス、ベルデイムステークス)[16]
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ハバディグレイス(2012年撮影)
血統表
編集セイントリアムの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 Saint Ballado 1989 黒鹿毛 |
父の父 Halo1969 黒鹿毛 |
Hail to Rason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Ballade1972 黒鹿毛 |
Herbager | Vandale | ||
Flagette | ||||
Miss Swapsco | Cohoes | |||
Soaring | ||||
母 Quiet Dance 1993 芦毛 |
Quiet American 1986 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | |
Killaloe | ||||
Demure | Dr. Fager | |||
Quiet Charm | ||||
母の母 Misty Dancer1988 芦毛 |
Lyphard | Northern Dancer | ||
Goofed | ||||
Flight Dancer | Misty Flight | |||
Courbette | ||||
母系(F-No.) | (FN:17-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Dr. Fager 5 × 4 = 9.38% Mahmoud 5 × 5 = 6.25% Nearctic 5 × 5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “Saint Liam (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “Saint Liam(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “米年度代表馬はセイントリアム”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年1月24日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “ドンH、ロージズインメイ敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年2月6日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “サンタアニタH、ロックハードテン快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年3月6日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Subbing Frankel Wins Foster With Saint Liam”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年6月18日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “スティーヴンフォスターH、セイントリアム快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年6月19日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Saint Liam to Stand at Lane's End”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年7月21日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “ホイットニーH、コメンテイターG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年8月7日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “ウッドウォードS、セイントリアム楽勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年9月11日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “BCクラシック、セイントリアムが制す”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年10月30日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “セイントバラードの肖像”. きょうの蹄音. 一般社団法人中山馬主協会 (2016年9月17日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Horse of the Year Saint Liam Dead”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2006年8月24日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Buddy's Saint(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Havre de Grace Crowned Horse of the Year”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2012年1月16日). 2020年5月6日閲覧。
- ^ “Havre de Grace(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。
- ^ a b c “Saint Liam(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “Saint Liamの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月6日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post