スール/その先は……愛
(スール/その先は……愛 (映画)から転送)
『スール/その先は……愛』(Sur )は1988年のフェルナンド・E・ソラナス監督のアルゼンチン映画。
スール/その先は……愛 | |
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Sur | |
監督 | フェルナンド・E・ソラナス |
脚本 | フェルナンド・E・ソラナス |
製作 |
エンヴァール・エル・カドリ フェルナンド・E・ソラナス パトリシア&ピエール・ノヴァ |
出演者 |
ミゲル・アンヘル・ソラ ススー・ペコラーロ |
音楽 | アストル・ピアソラ |
撮影 | フェリックス・モンティ |
編集 | パブロ・マリ |
公開 |
1988年3月5日 1989年3月25日 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | アルゼンチン |
言語 | スペイン語 |
1976年からの1983年までのホルヘ・ラファエル・ビデラ将軍一派のクーデターによる軍事独裁政権において、都市ゲリラ関係者(モントネーロスなど)や市民運動活動家らが弾圧され行方不明者が3万人も出るといういわゆる汚い戦争(Guerra Sucia)の時代があった。独裁政権が崩壊し民主化して間もない頃までの、労働運動家だった夫と妻そして仲間たちの物語が、長い回想シーンも交え中心にすえられている。
ストーリー
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民主化されて間もない1983年のアルゼンチンで、食肉工場の労働運動の活動家だったフロレアル・エチェゴージェンが、5年間拘束された刑務所から出所した。妻ロシのいる家を覗くが、入らない。仲間のエル・ネグロらと再会するが。
5年前のフロレアルが官憲に追われたときからの回想シーンが交差する廃駅に身を寄せるがそこでの女性マリアとの浮気、逮捕されパタゴニアの刑務所に投獄される。妻ロシが心配し夫のために動く。そして、刑務所での夫婦の再会。
フロレアルの仲間のロベルトとロシのはかない「愛」。夫は、このことを知り、刑務所での面会で激怒するが。
スタッフ
編集- 監督 フェルナンド・E・ソラナス
- 製作 エンヴァール・エル・カドリ / フェルナンド・E・ソラナス / パトリシア&ピエール・ノヴァ
- 脚本 フェルナンド・E・ソラナス
- 音楽 アストル・ピアソラ
キャスト
編集- ミゲル・アンヘル・ソラ Miguel Angel Solá - フロレアル
- ススー・ペコラーロ Susú Pecoraro - ロシ
- フィリップ・レオタール Philippe Leotard - ロベルト
- イネス・モリーナ Inés Molina - マリア
- リト・クルス Lito Cruz - エル・ネグロ
- ウリセス・ドゥモント Ulises Dumont - エミリオ
エピソード
編集- この『スール/その先は……愛』で、フェルナンド・E・ソラナスはカンヌ国際映画祭監督賞を受賞する。
- 映画音楽としてタンゴにこだわっている作品であり、音楽は、タンゴの巨匠アストル・ピアソラが担当している。
- バンドネオン奏者のネストル・マルコーニとタンゴ歌手のロベルト・ゴジェネチェが登場する場面が出てくる。コジェネチェがタンゴの「スール」 「マリア」 「最後の酔い」を歌うシーンなどがある。