スペンサー・スミス (ドラマー)
スペンサー・ジェームズ・スミス(Spencer James Smith[4]、1987年9月2日 - )は、アメリカ合衆国のタレント・エージェント。DCD2レコードに務める。2004年にライアン・ロスらとともにポップ・ロック・バンドであるパニック!アット・ザ・ディスコを結成し、同バンドではドラマーとして在籍[5]。2013年夏にアルコール中毒と薬物中毒のリハビリのためにツアーを離脱し、2015年4月2日に脱退。
スペンサー・スミス | |
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(2009年8月15日) | |
基本情報 | |
原語名 | Spencer Smith |
出生名 | Spencer James Smith |
生誕 | 1987年9月2日(37歳)[1] |
出身地 | アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガスサマーリン[2] |
学歴 | ビショップ・ゴーマン高校卒業[3] |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 |
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レーベル | |
共同作業者 | パニック!アット・ザ・ディスコ(2004年 - 2015年) |
公式サイト | Spencer Smith (@celluloidheroes) - Instagram |
経歴
編集ビショップ・ゴーマン高校の9年生の頃、ライアン・ロスと出会い、一緒に演奏するようになる。これをきっかけに2004年にパニック!アット・ザ・ディスコを結成[3][6][7]。結成当初はブリンク 182のコピーバンドとして活動を行なう[8]。2005年9月27日、スタジオ・アルバム『フィーバーは止まらない』とシングル『殉死と自殺の差は記事になるかならないか』の同時発売でデビュー[9][10]。
2007年、ザ・キャブのメンバーからデモテープを受け取り、ピート・ウェンツが主宰のレーベル、ディケイダンス・レコードとの契約の手助けを行なった[11]。
2009年7月6日、ギタリストのライアン・ロスとベーシストのジョン・ウォーカーがパニック!アット・ザ・ディスコからの脱退を発表、バンドはスミスとフロントマンのブレンドン・ユーリーの2人組として活動を継続することとなった[12]。制作中であった3作目のスタジオ・アルバムをユーリーとともに完成させ[12]、2011年3月22日に『悪徳と美徳』として発売した[13]。アルバム発売前の3月9日、シェーン・ドレイクが監督を務め、スミスとユーリーを主演に据えた7分間のショートフィルム『The Overture』が公開された[14]。ショートフィルムについて、複数のメディアから「ロスとウォーカーが脱退し、2人でバンドを続けていくという意思表示」と見なされた[15][14]。
2013年7月、『MTVニュース』の取材で過去4年にわたってアルコールと薬物中毒であったことを告白[16]。8月2日、リハビリのためにツアーから離脱することを発表[17]。その後のツアーでは、バレンシアのドラマーであるダン・パウロヴィッチがスミスの代わりに参加した[18]。
2015年4月2日、パニック!アット・ザ・ディスコからの脱退を正式に発表した[19][20]。公式サイト上でスミスは10年にわたる信じられないような旅路の末に、こうやってPATDを去ることを告げるのは悲しいことだ。でも僕が望む僕自身のままでバンドにいることは不可能だって気づいたんだ。メンバーが必要とするような僕になることもできなかった
と述べた[21]。
2016年8月6日、パニック!アット・ザ・ディスコのアーバイン公演にサプライズ登場し、「ディス・イズ・ゴスペル」の楽曲紹介中のユーリーにギターを渡した[22]。
2018年2月7日、DCD2レコードのタレント・エージェントになったことを発表した[23]。同年10月4日、友人であるガブリエル・ブラックのレコーディングにドラムで参加した[24]。
人物
編集- 音楽面
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- X8 Drumsは、スミスについて「即興的なフィルを入れずにドライブ感のあるリズムと強いビートを通して技術的な成長を続けることを好んでいて、パニック!アット・ザ・ディスコの作品に強いダンスのグルーヴをもたらしている」と評した[25]。
- デビュー・アルバム『フィーバーは止まらない』の発売に伴うツアー中にビートルズ、ザ・フー、ゾンビーズのアルバムを聴いて3組のファンになった[26]。
- シェイカーやタンバリンなどの打楽器を収集しており、ライブでもたびたび演奏している[26]。スミスはビートルズを「曲の一部を強調するためだけにドラムやパーカッションがどう使われるべきかを示す最高の例」としたうえで、「もしドラムがそのパートを良くしないんだったら、その曲では使わない。それが僕の哲学さ」と述べた[26]。
- 私生活
作品
編集- 『フィーバーは止まらない』 – A Fever You Can't Sweat Out(2005年)
- ドラム、パーカッション、作曲を担当。
- iTunes Session (iTunes Exclusive)(2006年)
- 『プリティ。オッド。』 – Pretty. Odd.(2008年)
- ドラム、パーカッション、バックグラウンド・ボーカル、補作詞、作曲を担当。
- 『ライヴ・イン・シカゴ』 – ...Live in Chicago(2008年)
- ドラム、パーカッションを担当。
- 『悪徳と美徳』 – Vices & Virtues(2011年)
- ドラム、パーカッション、作詞、作曲を担当。
- iTunes Live(2011年)
- 『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』 – Too Weird to Live, Too Rare to Die!(2013年)
- ドラム、パーカッションを担当。
出演
編集ミュージック・ビデオ
編集- ジム・クラス・ヒーローズ「クローズ・オフ!!」(2007年)[29]
- フォール・アウト・ボーイ「クーパーズタウンにヘッド・スライディング」(2009年)[30]
- フォール・アウト・ボーイ「ピッタリだぜ、ドニー」(2009年)[31]
- ブッチ・ウォーカー「プリティー・メロディー」(2010年)[32]
脚注
編集出典
編集- ^ "Celebrity birthdays for the week of Aug. 27-Sept. 2". AP News. Associated Press. 22 August 2023. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Goldberg, Delen (18 June 2011). "7 renowned bands, artists besides Panic! At the Disco with Las Vegas ties". Las Vegas Sun News. Greenspun Media Group. 2024年4月11日閲覧。
- ^ a b Shine, Conor (18 June 2011). "Panic! comes home to play House of Blues". Las Vegas Sun. Greenspun Media Group. 2024年4月4日閲覧。
- ^ PA News Agency (3 April 2015). "Panic! At The Disco drummer Spencer Smith leaves the band". Oxford Mail. Newsquest Media Group. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Montgomery, James (30 July 2009). "Spencer Smith Explains Why Panic! At The Disco Brought Back The '!'". MTV News. Viacom International. 2023年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月4日閲覧。
- ^ ムラオカ (2013年10月9日). "キャッチーでダンサブルな、あのPANIC! AT THE DISCOは今作でも健在!!美メロに酔いしれ、リズムにまかせて踊り明かせ!!". 激ロック. 激ロックエンタテインメント. 2024年4月4日閲覧。
- ^ Santiago, Brianna (19 June 2015). "Celebrities you didn't know graduated from Las Vegas high schools". Las Vegas Sun. Greenspun Media Group. 2024年4月4日閲覧。
- ^ Zemler, Emily (3 October 2005). "Spotlight: Panic! at the Disco". SPIN. Next Management Partners. 2024年4月4日閲覧。
- ^ Hosken, Patrick (28 September 2015). "7 Things You Might Not Know About 2005-Era Panic! At The Disco". MTV News. Viacom International. 2022年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ Welch, Ben (2016). Fall Out Boy – Our Lawyer Made Us Change The Name of This Book So We Wouldn't Get Sued: The Biography. London: John Blake Publishing. p. 108. ASIN 9781786063212
- ^ Newman, Debbie (3 July 2008). "Buzzworthy Obsession: The Cab, 'One of Those Nights'". MTV News. Viacom International. 2024年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
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- ^ Mortensa, Mala (5 January 2021). "20 albums you won't believe are turning 10 in 2021". Alternative Press. 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b Goodman, William (10 March 2011). "Panic! Address Breakup in Trippy Mini Movie". SPIN. Next Management Partners. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Rutherford, Kevin (10 March 2011). "Panic! at the Disco Alludes to Departure of Members in Short Film". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Montgomery, James (31 July 2013). "Panic! At The Disco's Spencer Smith Reveals Struggle With Addiction". MTV News. Viacom International. 2022年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ Montgomery, James (2 August 2013). "Exclusive: Panic! At The Disco's Spencer Smith On Addiction, Recovery And Honesty". MTV News. Viacom International. 2024年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ Wiederhorn, Jon (24 August 2013). "Panic! At the Disco Stay Calm About Drummer Crisis, Embrace Creativity". Yahoo! Entertainment. Yahoo. 2018年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ "A MESSAGE FROM SPENCER…". www.panicatthedisco.com. 2 April 2015. 2017年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
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- ^ Dickman, Maggie (8 February 2018). "Spencer Smith is working with Pete Wentz at DCD2 Records". Alternative Press. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Spencer Smith [@celluloidheroes] (2018年10月4日). "Tracked drums for the first time in forever for my guy @sbgabrielblack 😊🔥⚡️". Instagramより2024年9月8日閲覧。
- ^ "Artist Profile: Spencer Smith". X8 Drums & Percussion. 17 June 2015. 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b c Worley, Gail (19 August 2008). "Spencer Smith of Panic At The Disco". Modern Drummer Magazine. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Spencer Smith [@celluloidheroes] (2016年7月8日). "...and I wanted to do a special post for..." Instagramより2024年4月9日閲覧。
- ^ Spencer Smith [@celluloidheroes] (2018年6月19日). "2 years and I'm still smiling,..." Instagramより2024年4月9日閲覧。
- ^ "What happened to Gym Class Heroes?". Alternative Press. 19 August 2016. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Watch Fall Out Boy's video for "Headfirst Slide Into Cooperstown"". Alternative Press. 27 August 2009. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Jamieson, Brii (26 February 2022). "14 Times Brendon Urie Popped Up In Other People's Music Videos". Rock Sound. WhyNow. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Gaston, Peter (12 April 2010). "EXCLUSIVE: Butch Walker's Kung Fu Epic". SPIN. Next Management Partners. 2024年4月9日閲覧。