スペスミーロ(Spesmilo)は、現在は使われていない十進法国際通貨である。1907年にルネ・ド・ソシュールが提案し、第一次世界大戦前にロンドンw:Ĉekbanko Esperantista等、イギリススイスの少数の銀行で用いられた。Spesmiloは、エスペラント語で「1000ペニー」という意味である。

スペスミーロ
1₷ coin
通貨記号
複数形spesmiloj

1スペルミーロは、1000スペーソに相当し、0.733 gの純金と等価である。当時は、おおよそ0.5アメリカ合衆国ドル、2シリング(0.1スターリング・ポンド)、1ルーブル、2.5スイスフランに相当した。2022年11月6日時点では、43.50USドル[1]、38スターリングポンド[2]、44ユーロ[3]、2692ルーブル[4]、43スイスフラン[5]に相当する。

基本単位であるスペーソは、イタリア語Spesaまたはドイツ語Spesen[6]という言葉に由来し、分数を避けるために意図的に非常に小さく作られた。

記号

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Spesmilo sign

スペスミーロの記号は、エスペラント語でspesmilsignoと呼ばれ、筆記体の大文字のSの尾に小文字のm[7]を組み合わせたモノグラムであり、しばしば、文字を分けてSm組版される[8]

ユニコードでは、この記号には5.2版[9]U+20B7 ₷ SPESMILO SIGN[10]が割り当てられた。

その他

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  • ステロは、1942年から1990年代までw:Universal Leagueで用いられた別の通貨単位である。
  • エスペラント語版のモノポリーでは、ゲームの中の通貨単位としてスペルミーロを用いる[11]

出典

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  1. ^ [1]. 6 November 2022
  2. ^ [2]. 6 November 2022.
  3. ^ [3]. 6 November 2022.
  4. ^ [4]. 6 January 2022.
  5. ^ [5] Archived 2016-08-26 at the Wayback Machine.. 19 January 2014.
  6. ^ Cherpillod, André (2007) (Esperanto). Konciza Etimologia Vortaro. Universala Esperanto-Asocio. pp. 432. ISBN 9789290170822 
  7. ^ Proposal to encode the Esperanto SPESMILO SIGN in the UCS, by Michael Everson
  8. ^ Esperanto and the Dream of a World Currency Archived 2007-09-26 at the Wayback Machine.
  9. ^ Andrew West, BabelStone: What's new in Unicode 5.2? Archived 2009-10-05 at the Wayback Machine.
  10. ^ Proposed New Characters – Pipeline Table
  11. ^ Monopolo

外部リンク

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