ハートのイアリング」は、1984年11月1日CBS・ソニーからリリースされた松田聖子19枚目のシングル[2]。規格品番:07SH 1580(EP盤)見開きジャケット、特製レーベル、スリーブ仕様で販売された。

「ハートのイアリング」
松田聖子シングル
初出アルバム『Windy Shadow
B面 スピード・ボート
リリース
規格 EP盤
ジャンル J-POP
時間
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
Sony Records
(12cmCD)
作詞・作曲 作詞:松本隆 作曲:Holland Rose
プロデュース 若松宗雄
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[1]
  • 1984年11月度月間2位(オリコン)
  • 1984年12月度月間6位(オリコン)
  • 1984年度年間68位(オリコン)
  • 1985年度年間66位(オリコン)
  • 2位(ザ・ベストテン
  • 1984年度年間57位(ザ・ベストテン)
  • 2位(ザ・トップテン
松田聖子 シングル 年表
ピンクのモーツァルト
1984年
ハートのイアリング
1984年
天使のウィンク
1985年
収録アルバムWindy Shadow
そよ風のフェイント
(4)
ハートのイアリング
(5)
Dancing Café
(6)
テンプレートを表示

2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCDとして再びリリースされている。

解説

編集

シングルでは初めてレコードジャケットに笑顔の写真が使用された。

オリコン発表の売上枚数は37.6万枚[1]。本曲ヒットによりシングル総売上枚数が1000万枚を突破した。これはピンク・レディー(1979年)、森進一(1979年)、山口百恵(1980年)、沢田研二(1980年)、西城秀樹(1982年)、郷ひろみ(1983年)、五木ひろし(1984年)に続き史上8人目で、ピンク・レディーに次ぐスピード記録。

制作過程

編集

「ハートのイアリング」作曲のHolland Roseは佐野元春のペンネーム[3]。佐野は松田の作品に初参加となった。

歌詞の内容は失恋ソングであるが、これまでの松本作詞の歌詞と比べて、物語性のある歌詞が特徴として挙げられる。1か月後に発売されたアルバム「Windy Shadow」でも同様の楽曲が多くを占めている。永らく松田作品の作詞を担当していた松本は、結果的に本曲とアルバムを最後に一旦手を引くことになる[4]

テレビ出演時の衣装は、赤・黄・紫・白色などのたっぷりとしたジャケットに幅広のパンツ、ヘアスタイルは短髪のソバージュや前の方に流した髪を整髪料でがっちり固めたスタイルが多く、聖子の衣装としては異色であった(髪型はヒット中にストレートヘアに変わっている)。また、ポケットに片手を入れてがに股でステップを踏むなど、男っぽいイメージで歌う事を特徴として挙げている。

収録曲

編集

全作詞:松本隆/編曲:大村雅朗

  1. ハートのイアリング[4:05]
    • 作曲:Holland Rose
  2. スピード・ボート[4:07]

カバー

編集

関連作品

編集

脚注

編集
  1. ^ a b スージー鈴木 2017, p. 207.
  2. ^ ディスコグラフィ|松田聖子オフィシャルサイト”. www.seikomatsuda.co.jp. 2022年10月16日閲覧。
  3. ^ 「Hollnad Rose」という名前は当時、佐野がDJを務めていたラジオ番組に小学生リスナーが「ホール&オーツ」を「ホーランド・ローズ」と書き間違えてリクエストを送ったのがきっかけと言われる。
  4. ^ 1985年の初夏にリリース予定であった「幸福なんて欲しくないわ」は松本の作詞であり、松本が意図的に手を引いた訳ではない。「幸福なんて欲しくないわ」は諸事情によりお蔵入りとなり、結果的に松本が作詞した楽曲が一旦途絶えたに過ぎない。「幸福なんて欲しくないわ」の詳細については「ボーイの季節」を参照のこと。

参考文献

編集
  • スージー鈴木『1984年の歌謡曲』イースト・プレス〈イースト新書〉、2017年2月。ISBN 978-4-7816-5080-7 
  • 中川右介『松田聖子と中森明菜 1980年代の革命』朝日新聞出版朝日文庫〉、2014年12月30日。ISBN 978-4-02-261814-6 

関連項目

編集