スノークルーズ・オーンズ

北海道小樽市にあるスキー場

スノークルーズ・オーンズ: SNOW CRUISE ONZE)は、北海道小樽市にあるスキー場

スノークルーズ・オーンズ

スキー場遠景(2011年12月)
所在地 〒047-0265
北海道小樽市春香町357
座標 北緯43度08分46秒 東経141度07分59秒 / 北緯43.14611度 東経141.13306度 / 43.14611; 141.13306座標: 北緯43度08分46秒 東経141度07分59秒 / 北緯43.14611度 東経141.13306度 / 43.14611; 141.13306
標高 308 m - 100 m
標高差 208 m
最長滑走距離 1,000 m
最大傾斜 30
コース数 9本
索道数 2本
テレインパーク 1
公式サイト スノークルーズオーンズ
地図
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概要

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春香山の北麓に位置しており、石狩湾を望むことができるスキー場となっている。「オーンズ」(Onze)とはフランス語で「11」を意味している。例年は10月上旬から人工造雪機を導入してゲレンデ整備を行い、北海道内で最も早い11月11日を目途にオープンしている。また、ナイターを午後11時まで営業しているなど、「11」にこだわったサービスを行っている。

全日本スキー連盟(SAJ)や日本スノーボード協会(JSBA)公認のスキー・スノーボードスクールがある。

沿革

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1961年昭和36年)に北海道新聞社春香山に山荘「道新銀嶺荘」を開荘し[注 1][3]1965年(昭和40年)に子会社の春香観光開発を通じて「春香道新スキー場」を開設した[4]。翌年夏には「春香山道新公園」として日本国内で初めてグラススキーを楽しむことができる場所としてオープンした[5][6]

1989年平成元年)に「スノークルーズ・オーンズ」と改称し[7]1994年(平成6年)には人工造雪機を導入するなど、都市型のスキー場として営業していたが、2012年(平成24年)に運営会社のツギテの三共は、利用者の減少などによってスキー場の閉鎖を発表した[8][9]。その後、マックアースがスキー場の譲渡を申し入れて、存続することが決定した[10]。閉鎖発表後、スキーやスノーボード愛好者、地元住民らが存続を望む署名活動を行い[11]全国から1万6千人分の署名が集まったことも存続を後押しした[12]。同年11月11日にはオープニングイベント「復活祭」を開催した[12]。2012 - 2013年シーズンは、多雪に恵まれた上、シーズン券の値下げ・初心者コースの増設・無料送迎バスの増便・19歳のリフト券を無料にするキャンペーンの実施等、様々な施策[13]の効果もあり、前年度の1.9倍となる92,210人の来場客を記録した[14][15]。また、2013年から、夏期にゲレンデに約30万株のユリを植栽し「オーンズ春香山ゆり園」を開園した[15][16]が、2018年のシーズンをもってゆり園は閉園した[17]

年表

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  • 1965年昭和40年):「春香道新スキー場」開設。
  • 1966年(昭和41年):夏季に「春香山道新公園」オープン。スキー場にロッジ完成[18]
  • 1970年(昭和45年):宿泊施設「ユースホステル春香道新ロッジ」(後の「ユースホステル春香ロッジ」)オープン(1987年解約)。
  • 1989年平成元年):渡辺パイプが取得し[19]、「スノークルーズ・オーンズ」と改称。
  • 2012年(平成24年):スキー場の営業停止(閉鎖)発表[20]マックアースがスキー場を譲受して営業継続。
  • 2013年(平成25年):夏季に「オーンズ春香山ゆり園」オープン[16][21]
  • 2018年(平成30年):この年をもってオーンズ春香山ゆり園を閉園[17]
  • 2020年(令和2年):SNOW PARK RESORTに譲渡[22][要検証]

施設

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コース

  • 初級コース
    • フォレストコース
    • ファミリーコース
    • 初心者エリアイージー6°
  • 初級・中級コース
    • パノラマコース
    • ディアコース
  • 中級コース
    • ツインズコース
    • サンシャインコース
  • 上級コース
    • ダウンヒルコース
    • ダイビングコース
  • パーク
    • ファンパーク
  • 雪あそび広場

索道

リフト一覧
リフト名 定員 備考
高速クワッドリフト 4名
ペアリフト 2名

その他

  • センターハウス
    • 山ろくレストラン シーメイル
    • オーンズプロショップ
    • キッズルーム
    • ロッカー
  • パトロールハウス

関連する施設

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2022年7月15日赤井川村DMO(観光地域づくり法人)候補法人の赤井川村国際リゾート推進協会によってウイングベイ小樽内に「小樽・きたしりべし スキー&アドベンチャーセンター」が開設された。センターには赤井川村のキロロリゾートのほかにスノークルーズ・オーンズ、小樽天狗山スキー場朝里川温泉スキー場が参加し、小樽市内の宿泊者に向けて、各スキー場を「一つのリゾート」として周遊してもらうことを目的に各スキー場のリフト券販売やスキー・スノーボード用具レンタルを行っている[23][24][25]

アクセス・駐車場

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麻生駅宮の沢駅手稲駅星置駅銭函駅から無料送迎バスを運行している。

脚注

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注釈

  1. ^ 1974年(昭和49年)に学校法人東海大学へ寄贈[1][2]

出典

  1. ^ 銀嶺荘” (PDF). 東海大学短期大学部. 2019年3月17日閲覧。
  2. ^ 春香山の道新銀嶺荘”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1974年4月20日). 2019年3月17日閲覧。
  3. ^ 15日から開荘”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1961年12月6日). 2019年3月17日閲覧。
  4. ^ 春香道新スキー場開く”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1965年12月12日). 2019年3月17日閲覧。
  5. ^ オープンした春香山道新公園”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1966年6月5日). 2019年3月17日閲覧。
  6. ^ 斜面をスイ、スイ スリル満点の芝スキー”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1966年6月27日). 2019年3月17日閲覧。
  7. ^ 【お知らせ】オーンズ営業廃止 2012年05月08日 - Ski Pro Shop EBISU。画像内に「平成元年開業」などの記述あり。
  8. ^ 「スノークルーズオーンズ」が廃業 都市型スキー場でも生き残りは難しい”. 北杜の窓 (2012年5月9日). 2019年3月17日閲覧。
  9. ^ スノークルーズオーンズ閉鎖 消える名物スキー場”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2012年5月9日). 2019年3月17日閲覧。
  10. ^ 「スノークルーズオーンズ」を譲渡 新会社が11/11に再開オープン”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2012年7月31日). 2019年3月17日閲覧。
  11. ^ 廃止の「スノークルーズオーンズ」で異例の存続署名活動がはじまる”. 北杜の窓. 2019年7月11日閲覧。
  12. ^ a b スノークルーズオーンズ復活祭、今年も11月11日オープン”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2012年11月11日). 2019年3月17日閲覧。
  13. ^ 閉鎖寸前のスキー場はどうやって蘇ったのか? - ZAI ONLINE ダイヤモンド社
  14. ^ “小樽のスキー場 今季のオーンズ、来場9割増 朝里川と天狗山は横ばい”. 北海道新聞. (2013年4月18日). オリジナルの2013年4月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130421041020/https://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/459135.html 
  15. ^ a b オーンズ2倍以上の入込数 夏期に「ゆり園」 小樽ジャーナル2013年4月11日
  16. ^ a b オーンズの夏!春香山ゆり園オープン”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2013年7月13日). 2019年3月17日閲覧。
  17. ^ a b オーンズ春香山ゆり園”. スノークルーズオーンズ. 2020年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月29日閲覧。
  18. ^ 完成間近い春香道新スキー場のロッジ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1966年11月9日). 2019年3月17日閲覧。
  19. ^ 関連事業”. 渡辺パイプ. 2012年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月17日閲覧。
  20. ^ 早期オープン、ナイター営業続けたが…*「オーンズ」廃業*小樽のスキー場”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月9日). 2019年3月17日閲覧。
  21. ^ 海とユリのコラボは絶景! 道内最大級「オーンズ春香山ゆり園」が小樽に誕生”. 北海道ファンマガジン (2013年7月6日). 2019年3月17日閲覧。
  22. ^ トップメッセージ”. 株式会社SNOW PARK RESORT. 2021年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月30日閲覧。
  23. ^ “4スキー場「はしご」して 赤井川の国際リゾート推進協 小樽に観光拠点 用具レンタル、リフト券販売”. 北海道新聞: p. 11. (2022年7月14日) 
  24. ^ 小樽・きたしりべし スキー&アドベンチャーセンター (2022年7月7日). “小樽・きたしりべし スキー&アドベンチャーセンター 公式ウェブサイト”. 赤井川村国際リゾート推進協会. 2022年7月22日閲覧。
  25. ^ キロロリゾート (2022年6月28日). “ニュース&イベント 小樽・きたしりべし スキー&アドベンチャーセンター 7月15日にウイングベイ小樽にオープン!”. キロロリゾート. 2022年7月22日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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