Ø
ラテン文字のOにストロークが付いた文字。デンマーク語、ノルウェー語、フェロー語で使用される
(ストローク付きOから転送)
Ø, øは、Oにストロークが付いた文字。デンマーク語、ノルウェー語、フェロー語で使用されるラテン文字である。
Øø Øø | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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文字名称は、「slashed o」(スラッシュ付きO)や「o with stroke」(ストローク付きO)。
概要
編集元々はoとeとを重ねて書いた合字であり、eの横棒がøの斜線に相当する。øは一つの独立した文字であるが、正式に表記できない環境では、一般に “oe” で代用される。
使用する諸言語では、ドイツ語などにおけるöと等価である(öも、元来はoとeの合字である)。フェロー語の手書きでは今もöがときどき使用される(元来、両方が使われ、別の役割があった)。発音は主に[ø] か [œ]。ただし、サーミ語南方言では、[oe] と二重母音で発音される。
記号としてのØ
編集国際音声記号では、円唇前舌半狭母音を表す。
音楽では、減五短七の和音(マイナー・セブンス・フラット・ファイブ・コード或いはハーフ・ディミニッシュ・コード)を表す。
(主にドイツ語圏で)平均値を意味することがある。欧州のサッカーに関するサイトなどで使われている。
似た形をした記号として以下のものがある。
- 斜線付きゼロ - ○(丸)ないし0(ゼロ)に斜線の入ったものだが、斜線は0の内側に収まって飛び出さない点で、本項のØとは字形が異なる。0(ゼロ)とO(ラテン文字のオー)との混同を避けるためにゼロの代用として用いられる。
- ∅ - 数学で空集合を表す記号。製図においては、しばしば直径を示す記号 (⌀) の代用として用いられることもある。
- Φ - ギリシア文字で「ファイ」と読む。大文字 (Φ) は上下に、小文字 ( , ) は下に垂直に、または斜めに長く貫く点で、本項のØとは字形が異なる。これも斜線付きゼロと同様の役割をすることがある。
- その他の似た文字とともに、リコーダーの指番号として、左手親指の音孔を少し開けるサミングを表すことがある。
文字コード
編集大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Ø | U+00D8
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1-9-46
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Ø Ø Ø
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ø | U+00F8
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1-9-77
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ø ø ø
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Ǿ | U+01FE
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-
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Ǿ Ǿ
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ǿ | U+01FF
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-
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ǿ ǿ
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脚注
編集- ^ “街で見かけるあの文字。実はデンマーク語のアルファベットなんです!|北欧ヒュゲリニュース”. 北欧ヒュゲリニュース. 2021年3月16日閲覧。