スティーブ・ダルシスSteve Darcis, 1984年3月13日 - )は、ベルギーリエージュ出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス38位、ダブルス126位。身長177cm、体重73kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。日本語表記では「スティーブ・ダルシー」等もみられる。

スティーブ・ダルシス
Steve Darcis
2014年ウィンブルドン選手権予選でのスティーブ・ダルシス
基本情報
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
出身地 同・リエージュ
生年月日 (1984-03-13) 1984年3月13日(40歳)
身長 177cm
体重 73kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2003年
引退年 2020年
ツアー通算 2勝
シングルス 2勝
ダブルス 0勝
生涯通算成績 142勝179敗
シングルス 118勝134敗
ダブルス 24勝45敗
生涯獲得賞金 3,445,786アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2017)
全仏 3回戦(2011)
全英 2回戦(2009・13・17・19)
全米 2回戦(2008・11・12・15・16)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2010)
全仏 ベスト8(2008)
全英 3回戦(2012)
全米 3回戦(2017)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 準優勝(2015・17)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 38位(2017年5月22日)
ダブルス 126位(2009年1月5日)
2022年8月25日現在

選手経歴

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ジュニア時代

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テニスコーチである父の手ほどきで5歳からテニスを始め、2003年にプロに転向。2005年からデビスカップベルギー代表となった。

2007年 ツアー初優勝

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2007年7月のオランダ・オープンでは予選から勝ち上がり準決勝で当時13位のミハイル・ユージニーを4-6, 6-0, 7-5で破り決勝に進出した。決勝ではウェルナー・エシャウアーを6-1, 7-6(1)で破りツアー初優勝を果たした。この優勝により世界ランキングを297位から146位に上げた[1]2007年全米オープンで予選を勝ち上がり4大大会に初出場した。1回戦で第10シードのトミー・ハースに7-6(5), 5-7, 3-6, 4-6で敗れている。2007年の最終ランキングを86位としトップ100入りを果たした。

2008年 ツアー2勝目

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2008年2月の全米国際インドアテニス選手権で2度目のツアー決勝に進出した。ロビン・セーデリングに6-3, 7-6(1)で勝利し2勝目を挙げた。全仏オープンではオリビエ・ロクスと組んだダブルスでベスト8に進出している。7月のオランダ・オープンでは2年連続で決勝に進出した。決勝ではアルベルト・モンタニェスに 6–1, 5–7, 3–6 で敗れ連覇を逃した。8月の北京五輪でオリンピックに初出場し、1回戦でアテネ五輪金メダリストであるチリニコラス・マスーに4-6, 5-7で敗れた。

2011年 グランドスラム3回戦進出

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2011年全仏オープンでは1回戦で第22シードのミカエル・ロドラを6-7(5), 6-3, 6-3, 6-3、2回戦でフィリップ・ペッシュナーを7-5, 6-4, 6-4で破り初めて4大大会の3回戦に進出した。3回戦で第9シードのガエル・モンフィスに3-6, 4-6, 5-7で敗れた。

2012年 ロンドン五輪3回戦進出

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2012年7月のロンドン五輪で2度目のオリンピックに出場した。1回戦で第6シードのトマーシュ・ベルディハを6-4, 6-4で破る殊勲を挙げた。3回戦でニコラス・アルマグロに5-7, 3-6で敗れた。

2013年 ナダル撃破

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2013年ウィンブルドン選手権ではシングルス1回戦でラファエル・ナダルを7-6(4), 7-6(8), 6-4で破る番狂わせを起こした。ナダルが4大大会の1回戦で敗退したのは初めてであった[2]。しかし2回戦のルカシュ・クボットとの試合を右肩の負傷のため棄権した[3]

2015年 デビス杯準優勝

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デビスカップ2015では初戦のスイス戦でミヒャエル・ラマーに、準々決勝のカナダ戦ではフランク・ダンチェビッチフィリップ・ペリウォに勝利。準決勝のアルゼンチン戦では第2戦でレオナルド・マイエルに敗れるも、第5戦でカルロス・ベルロクに勝利し、ベルギーの決勝進出を決めた。決勝のイギリス戦ではダブルスにダビド・ゴファンと組んで出場するが、マレー兄弟に敗れ、初優勝はならなかった。

2017年 デビス杯準優勝

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2017年全豪オープンでは1回戦で地元オーストラリアのサム・グロスに勝利し、全豪初勝利を上げると2回戦でディエゴ・シュワルツマンを破り4大大会2度目の3回戦進出を果たした。3回戦ではアンドレアス・セッピに敗れた。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 3回 (2勝1敗)

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大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (1–0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (1–1)
サーフェス別タイトル
ハード (1–0)
クレー (1–1)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2007年7月16日   アメルスフォールト クレー   ウェルナー・エシャウアー 6–1, 7–6(1)
優勝 2. 2008年3月2日   メンフィス ハード (室内)   ロビン・セーデリング 6-3, 7-6(1)
準優勝 1. 2008年7月20日   アメルスフォールト クレー   アルベルト・モンタニェス 6–1, 5–7, 3–6

シングルス成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン A 1R 1R A LQ 1R 1R A LQ 1R 3R A 1R 2–7
全仏オープン A 1R 1R 2R 3R 1R 1R A 1R 2R 1R A LQ 4–9
ウィンブルドン A 1R 2R A LQ 1R 2R LQ 1R A 2R A 2R 4–6
全米オープン 1R 2R 1R A 2R 2R A 1R 2R 2R 1R A 1R 5–10

: 2013年ウィンブルドン2回戦の不戦敗は通算成績に含まない

大会最高成績
大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2009, 2012
マイアミ 3R 2015
モンテカルロ 1R 2017
マドリード 1R 2008
ローマ 2R 2008
カナダ A 出場なし
シンシナティ Q1 2012
上海 A 出場なし
パリ Q1 2012
ハンブルク 1R 2008
オリンピック 3R 2012
デビスカップ F 2015, 2017
ATPカップ A 出場なし

脚注

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外部リンク

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