スタジオ・アルバム

アルバム作品の形態のひとつ
スタジオアルバムから転送)

スタジオ・アルバムは、録音スタジオで制作されたアルバムのことであり、ライブ・アルバムと対義語になる。稀に録音機材を持ち込んで一般の建物を使用して録音する場合もある。リミックスなどは含まれない。オリジナル・アルバムと呼ばれることもある。

レコードとしては最も一般的な形態であり、現代のポピュラー・ミュージシャンにとって中心となる著作物である。そのため、スタジオ・アルバム発表には付き物としてプロモーション・ツアー(コンサートを含む)というサイクルが通例のルーチンとなっている。

音楽業界全体で見ても、累計で1000万枚以上の売上実績があるヒット・アルバムはそのほとんどがスタジオ・アルバムかサウンドトラックとなっている。

アルバムに対してシングルは、ほとんどスタジオ録音が基本であり、ライブ録音された楽曲があったとしてもそれはB面に収められ、A面になることは稀である(例として2003年にリリースされた佐野元春のシングルTONIGHT (Live))はA・B面ともライブ録音である)。したがって、スタジオ・シングルという言い方はしない。

用例

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通常、特定のアーティストのディスコグラフィ等で「○枚目のスタジオ・アルバム」、「○年ぶりのスタジオ録音盤」などと表現する場合、以下の3つのいずれかを指すことが多い。

オリジナル・アルバム

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この場合のスタジオ・アルバムとは、スタジオ録音された「新曲」を中心に構成されたアルバムを指し、「既発曲」の集合体であるベスト・ヒット集などのコンピレーション・アルバムに対して、「そのアルバムを発表するために新曲を書いて録音した」という意味(「新録」という表現もある)。ただし、スタジオ録音の新曲に先行してリリースされたシングルが数曲合わせられるような場合でも、同様にスタジオ・アルバムと見なされる。
音楽業界全体で見ても、累計で1000万枚以上の売上実績があるヒット・アルバムはそのほとんどがスタジオ・アルバムかコンピレーション・アルバムとなっている。

スタジオ・ライブ・アルバム

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聴衆に向けての生演奏をコンサート会場で収録してアルバムにする「ライブ・アルバム」に対して、もっぱら録音作業のためだけにスタジオ等の施設に入って録音したものという意味。この場合は聴衆の有無が区別の論拠になる。ただし録音場所がスタジオ内であっても、聴衆を中に入れてコンサート形式で演奏しながら録音したものも「スタジオ・ライブ」と称される場合がある。

ミニ・アルバム

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ミニ・アルバムは必ずしもスタジオ録音または新曲を収録したものとは限らないが、収録曲数の多寡により区別される。この場合、ミニ・アルバムに対して「フル・アルバム」と呼ばれることがある。