スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース

スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースScranton/Wilkes-Barre RailRiders, 略称SWB)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ラッカワナ郡ムージックスクラントンウィルクスバリ都市圏内)に本拠地をおくマイナーリーグの野球チームである。

スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース
Scranton/Wilkes-Barre RailRiders
ペンシルベニア州ラッカワナ郡ムージック
創設: 1919年
所属リーグ
  • AAA(1919年 - )
所属リーグ
所属メジャーリーグ
歴代チーム名
  • スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース(2013年 - )
  • スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキース
    (2007年 - 2012年)
  • スクラントン・ウィルクスバリ・レッドバロンズ
    (1989年 - 2006年)
  • メイン・フィリーズ(1988年)
  • メイン・ガイズ(1984年 - 1987年)
  • チャールストン・チャーリーズ
    (1971年 - 1983年)
  • コロンバス・ジェッツ(1955年 - 1970年)
  • オタワ・アスレチックス(1952年 - 1954年)
  • オタワ・ジャイアンツ(1951年)
  • ジャージーシティ・ジャイアンツ
    (1937年 - 1950年)
  • オールバニ・セネターズ(1932年 - 1936年)
  • レディング・キーストーンズ
    (1923年 - 1932年)
  • レディング・エーシズ(1921年 - 1922年)
  • レディング・マーリンズ(1920年)
  • レディング・コールバロンズ(1919年)
歴代本拠地
  • PNCフィールド
    (1989年 - 2011年, 2013年 - )
    旧称・ラッカワーナ・カウンティ・スタジアム
    (1989年 - 2007年)

収容人員: 10,310人

獲得マイナーリーグタイトル
クラス優勝 2016
リーグ優勝 2008・2016
地区優勝 1992・1999・2002・2006
2007・2008・2009・2010
2015・2016
オーナー: ニューヨーク・ヤンキース
SWBインベスターズ合同会社
GM: ロブ・クレイン
監督: アル・ペドリック

メジャーリーグベースボールニューヨーク・ヤンキース傘下AAA級チームで、インターナショナルリーグでプレーしている。本拠地球場はPNCフィールド

1989年から2006年まではスクラントン・ウィルクスバリ・レッドバロンズというチーム名でフィラデルフィア・フィリーズの傘下だったが、2007年からヤンキース傘下となりロゴやユニフォーム、チーム名をスクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースに変更するなど一新。2012年にはPNCフィールドを改装することになり、使用できなくなったためにチーム名を一時的にエンパイアステート・ヤンキースに変更した。同年、チーム名を変更することになったため一般公募した結果、路面電車発祥の地ということに因んで2013年より現在のチーム名を使用することが決定した。

歴史

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スクラントン移転以前

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1919年ペンシルベニア州レディングに「レディング・コールバロンズ」として設立された。

1920年、「レディング・マーリンズ」に改名。

1921年、「レディング・エーシズ」に改名。

1923年、「レディング・キーストーンズ」に改名。

1932年の8月にニューヨーク州オールバニに移転し、「オールバニ・セネタース」に改名。

1937年ニュージャージー州ジャージーシティに移転し、「ジャージーシティ・ジャイアンツ」に改名。ニューヨーク・ジャイアンツと提携。

1951年オンタリオ州オタワに移転し、「オタワ・ジャイアンツ」に改名。

1952年フィラデルフィア・アスレチックスと提携し、チーム名を「オタワ・アスレチックス」に改名。

1955年オハイオ州コロンバスに移転し、「コロンバス・ジェッツ」に改名。

1957年ピッツバーグ・パイレーツと提携。

1971年ウエストバージニア州チャールストンに移転し、「チャールストン・チャーリーズ」に改名。

1977年ヒューストン・アストロズと提携。

1980年テキサス・レンジャーズと提携。

1981年クリーブランド・インディアンスと提携。

1984年メイン州オールドオーチャードビーチに移転し、「メイン・ガイズ」に改名。

1987年フィラデルフィア・フィリーズと提携。ペンシルベニア州スクラントンの「ノースイースト・ベースボール社」が球団を買収。

1988年、「メイン・フィリーズ」に改名。

スクラントン移転後

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1989年、スクラントンに移転し、「スクラントン・ウィルクスバリ・レッドバロンズ」に改名。

1992年、地区優勝を果たす。

1999年、2度目の地区優勝を果たす。

2002年、3年ぶり3度目の地区優勝を果たす。

2006年、4年ぶり4度目の地区優勝。シーズンオフの9月21日に球団が2007年シーズンからニューヨーク・ヤンキースと2年契約で提携することを発表[1]12月12日には「スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキース」に改名することを発表した[2]

2007年、2年連続5度目の地区優勝を果たした。

2008年、3年連続となる地区優勝を果たし、ガバナーズ・カップでダーラム・ブルズを破り初のリーグ制覇を達成。オフの12月15日クリステン・ローズが社長に就任したことを発表した[3]

2009年、4年連続となる地区優勝を果たしたが、チャンピオンシップでブルズに敗れた。

2010年5月20日に球団がヤンキースとの提携を2014年まで延長したと発表[4]。シーズンは5年連続となる地区優勝を果たすも、準決勝でコロンバス・クリッパーズに敗れる。オフの11月10日に球団が本拠地・PNCフィールドを4000万ドルで改修することを発表した[5]

2011年は北地区3位(リーグ7位)でプレーオフ進出を逃した。

2012年ラッカワナ郡ニューヨーク・ヤンキースとマンダレー・ベースボールが共同経営する「SWBヤンキース」に球団を1460万ドルで売却。7月9日にはロブ・クレインが球団社長兼ゼネラルマネージャーに就任した[6]。本拠地・PNCフィールドが改修中のため、大半は同リーグに所属するAAA級ロチェスター・レッドウイングスの本拠地「フロンティア・フィールド」(ニューヨーク州ロチェスター)を使用した[7]。その他、「ドワイアー・スタジアム(A級バタビア・マックドッグス本拠地)」、「NBTバンク・スタジアム」、「コカ・コーラ・フィールド」、「コカ・コーラ・パーク」、「マッコイ・スタジアム」の5球場を使用した。チームは2年ぶりの地区優勝を果たし(リーグ2位)、プレーオフに進出したが、ポータケット・レッドソックスとの準決勝で1勝3敗となり、決勝進出を逃した。11月14日、チーム名を2013年シーズンから「スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース」に改名することを発表した[8]

2013年7月25日トレド・マッドヘンズ戦で1対1のまま移転後最長となる延長20回に突入し、ランディ・ルイーズの本塁打で勝利した[9]。シーズンは首位と12.5ゲーム差の北地区5位(リーグ10位)に沈んだ。

2014年は2年連続で北地区5位(リーグ11位)と低迷。9月3日にはオーナーのマンダレー・ベースボール社が、地元の投資団体であるSWBインベスターズ合同会社に50%の所有権を売却することを発表した[10]

2015年は81勝(63敗)で5年ぶりの北地区優勝(リーグ3位)を果たし、3年ぶりのプレーオフ出場となった。しかし、インディアナポリス・インディアンスとの準決勝で0勝3敗に終わり、チームは敗退した。

2016年は2年連続となる北地区優勝(リーグ1位)でレギュラーシーズンを終え、プレーオフへ進出。準決勝のリーハイバレー・アイアンピッグス戦を3勝0敗で下すと、決勝のグウィネット・ブレーブス戦も3勝1敗で勝ち越し、8年ぶりのリーグ優勝を果たした[11]9月20日に行われたエル・パソ・チワワズとのAAAベースボールナショナルチャンピオンシップでは3対1で勝利し[12]、初のクラス優勝を果たした。

2017年も3年連続で北地区優勝(リーグ1位)でレギュラーシーズンを終え、プレーオフへ進出した。

選手名鑑

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現役選手

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投手

捕手

内野手

外野手

* 40人ロースター
2017年4月24日更新

[公式サイト(英語)より:ロースター 選手の移籍・故障情報]

監督・コーチ

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背番号 役職 選手名
13 監督 アル・ペドリック (Al Pedrique)
57 投手コーチ トミー・フェルプス (Tommy Phelps)
31 打撃コーチ P.J.ピリテレ (P.J. Pilittere)
15 守備コーチ ダグ・デービス (Doug Davis)
50 コーチ タイソン・ブレーザー (Tyson Blaser)

主な過去所属選手

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年度別成績

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勝敗 順位 監督 ポストシーズン
スクラントン・ウィルクスバリ・レッドバロンズ
1989 64勝79敗 7位 ビル・ダンシー -
1990 68勝78敗 5位 -
1991 65勝78敗 7位 -
1992 84勝58敗 2位 リー・エリア 決勝敗退
1993 62勝80敗 8位 ジョージ・カルバー -
1994 62勝80敗 10位 マイク・クーパー -
1995 70勝72敗 8位 -
1996 70勝72敗 5位 (同率) ブッチ・ホブソン (13勝14敗)
ラモン・アビレス (57勝58敗)
-
1997 66勝76敗 8位 マーク・ボンバード -
1998 67勝75敗 11位 -
1999 78勝66敗 5位 準決勝敗退
2000 85勝60敗 2位 決勝敗退
2001 78勝65敗 4位 ジェリー・マーティン (33勝32敗)
マーク・ボンバード (45勝33敗)
決勝敗退
2002 91勝53敗 1位 マーク・ボンバード 準決勝敗退
2003 73勝70敗 4位 (同率) -
2004 69勝73敗 8位 -
2005 69勝75敗 9位 (同率) ジーン・ラモント -
2006 84勝58敗 1位 ジョン・ラッセル 準決勝敗退
スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキース
2007 84勝59敗 1位 デイブ・マイリー 準決勝敗退
2008 88勝56敗 1位 リーグ優勝
2009 81勝60敗 3位 決勝敗退
2010 87勝56敗 2位 準決勝敗退
2011 73勝69敗 7位 -
2012 84勝60敗 2位 準決勝敗退
スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース
2013 68勝76敗 10位 デイブ・マイリー -
2014 68勝76敗 11位 -
2015 81勝63敗 3位 準決勝敗退
2016 91勝52敗 1位 アル・ペドリック リーグ優勝
合計 2102勝1895敗

脚注

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  1. ^ Benjamin Hill (2006年9月21日). “Red Barons happy to house Yanks”. MiLB.com. 2014年1月4日閲覧。
  2. ^ It's now the Scranton/Wilkes-Barre Yankees!!” (英語). MiLB.com (2006年12月12日). 2014年1月4日閲覧。
  3. ^ Rose assumes role of president” (英語). MiLB.com (2008年12月15日). 2014年1月4日閲覧。
  4. ^ Yankees extend contract through 2014” (英語). MiLB.com (2010年5月20日). 2014年1月4日閲覧。
  5. ^ SWB Yankees, LLC welcome Stadium Authority decision on renovation” (英語). MiLB.com (2010年11月10日). 2014年1月4日閲覧。
  6. ^ Rob Crain Named President and General Manager of SWB Yankees” (英語). MiLB.com (2012年7月9日). 2013年12月30日閲覧。
  7. ^ Empire State Yankees name, logos revealed” (英語). MiLB.com (2012年3月6日). 2013年12月30日閲覧。
  8. ^ “Yankees’ Scranton/Wilkes-Barre Farm Team Renamed ‘RailRiders’” (英語). CBS New York. (2012年11月15日). http://newyork.cbslocal.com/2012/11/15/yankees-triple-a-scrantonwilkes-barre-club-renamed-railriders 2013年12月30日閲覧。 
  9. ^ John Sadak (2013年7月26日). “RailRiders Win Record-Setting 20-Inning Game”. MiLB.com. https://www.milb.com/news/gcs-54812932 2013年12月30日閲覧。 
  10. ^ Mandalay Announces Pending Sale of Ownership Interest in RailRiders” (英語). MiLB.com (2014年9月3日). 2014年12月12日閲覧。
  11. ^ September 20, 2016” (英語). MiLB.com (2016年9月30日). 2016年10月18日閲覧。
  12. ^ 2016 International League Playoffs” (英語). MiLB.com. 2016年10月18日閲覧。

外部リンク

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