スクラップ集団
映画
ストーリー
編集九州炭鉱地帯で汲み取り車に乗るホース(渥美清)は、組合のストライキ中、ある主婦(石井富子)の依頼を断りきれず、無報酬で応じ、組合から追われる。廃坑に汚物を投棄して警察に追われ、大阪釜ヶ崎に落ち着く。大阪でケースワーカーをしていたケース(露口茂)は、老人(笠智衆)に依頼され、その娘(宮本信子)を抱くが、その一家が心中した事を知り、辞職して釜ヶ崎の労働者に落ち着く。紙くず拾いのドリーム(小沢昭一)は、ごみの匂いに魅かれ、転職を繰り返して釜ヶ崎に落ち着く。ある飲み屋で3人が話していると、ドクター(三木のり平)が声をかける。ドクターは元医師で、安楽死の問題を追及しすぎ、医療現場を追われ、釜ヶ崎で生活していた。ドクターは、現代社会で無数に産み出されるスクラップを回収し処理する「スクラップ会社」を作ろうと呼びかけ、くず屋を設立する。死んだゾウの処理などで実績を積み重ねた会社は徐々に発展する。しかし、事業の拡大発展に野心を抱き、人間性や自然をないがしろにしがちなドクターの方針に他の3人は疑問を感じ始める。
スタッフ
編集キャスト
編集- 渥美清:ホース
- 小沢昭一:ドリーム
- 露口茂:ケース
- 奈美悦子:ハル子
- 宮本信子:老主人の娘
- 滝花久子:老主人の妻
- 笠置シズ子:産院の岡村
- 浜田寅彦:汲取り組合の幹部
- 野々村潔:市長
- 高原駿雄:ドクターの同僚医師
- 織本順吉:警察署長
- 十朱久雄:市役所公園課長
- 渡辺篤
- 左卜全:釜ヶ崎の老人
- 左とん平:トラック運転手
- 花上晃:取材の記者
- 金井大:獣医
- 穂高稔:消防署長
- 青山宏:福祉事務所時代のケースの上司
- 長浜藤夫:保健所所長
- 森下哲夫:カップルの若い男
- 曾我廼家一二三:巡査
- 牧よし子:役所のおばさん
- 石井富子:汲取りを頼む主婦
- 石井均:ゾウの処理を依頼した男
- ミヤコ蝶々:生活保護を拒否するおばさん
- 笠智衆:山田(釜ヶ崎の老主人)
- 三木のり平:ドクター
ほか