ジーナ・パーキンス
ジーナ・パーキンス(Zeena Parkins、1956年 - )は、フリー・インプロヴィゼーションやジャズを専門とするアメリカのハープ奏者。彼女はスタンダードなハープばかりでなく、さまざまなカスタム・エレクトリック・ハープを演奏する。また、ピアノやアコーディオンも演奏してきた。現在、ミルズカレッジにて作曲コースの客員教授を務めている[1][2]。
ジーナ・パーキンス Zeena Parkins | |
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ジーナ・パーキンス(2008年) | |
基本情報 | |
生誕 | 1956年 |
出身地 |
アメリカ合衆国 ミシガン州デトロイト |
ジャンル | 実験音楽、フリー・インプロヴィゼーション、アヴァンギャルド |
職業 | ミュージシャン、作曲家 |
担当楽器 | ハープ、アコーディオン、キーボード、オムニコード |
活動期間 | 1980年代 - |
レーベル | No Man's Land、ツァディク |
共同作業者 | ニューズ・フロム・ベイブル、スケルトン・クルー、キープ・ザ・ドッグ、コーザ・ブラーヴァ、ジョン・ゾーン、イクエ・モリ |
公式サイト |
www |
略歴
編集1956年にミシガン州デトロイトで生まれた彼女は、バード大学で学び、1984年にニューヨークへと居を移した[2]。
彼女の作品はソロ演奏から大規模アンサンブルまで多岐にわたっている。その作品には、スタンダードなハープやエレクトリック・ハープの他に、フォーリーサウンド、フィールドレコーディング、アナログシンセサイザー、サンプラー、オシレーター、自家製楽器なども使用されている[1]。
いくつかソロでのレコーディングをしているほか、ビョーク、ジョン・ゾーン(COBRAでの公演を含む)、エリオット・シャープ、イクエ・モリ、ブッチ・モリス、ティン・ハット・トリオ、ジム・オルーク、フレッド・フリス、クリス・カトラー、リー・ラナルド、ネルス・クライン、ポーリン・オリヴェロス、アンソニー・ブラクストン、マトモス、オノ・ヨーコ、クリスチャン・マークレー、コートニー・ラブのバンドであるホールなどと一緒に録音や演奏を行ってきた[1][2][3]。
パーキンスは、No Safety、ニューズ・フロム・ベイブル、スケルトン・クルー、フレッド・フリスのレビューバンドであるキープ・ザ・ドッグなど、数多くの実験的なロック・バンドにメンバーとして在籍した[4]。2008年3月に、フリス、パーキンス、カーラ・キールシュテット、マシアス・ボッシ、およびザ・ノルマン・コンクエストからなる、フリスが結成したクインテット、コーザ・ブラーヴァ (Cosa Brava)に加わった。
パーキンスは、John Jasperse Company、Jennifer Monson、Neil Greenberg、Emmanuelle Vo-Dinh、BodyCartography Project[5]、Jennifer Laceyといったダンス・カンパニーや振付師と頻繁に仕事をしており、「楽譜作成における持続的な業績」を認められてベッシー賞(Bessie Awards)を受賞した[1]。また、パーキンスは1997年に現代芸術財団よりアーティスト賞として助成金を授与された。
加えて、ビデオ・アーティストのJanene Higgins[6][7]や、ビジュアル・アーティストのDaria Martin、Cynthia Madansky、Mandy McIntoshとも仕事している[1]。
ディスコグラフィ
編集ソロ・アルバム
編集- Something Out There (1987年)
- Nightmare Alley (1993年)
- 『イザベル』 - Isabelle (1995年)
- Mouth=Maul=Betrayer (1996年)
- No Way Back (1998年)
- Pan-Acousticon (1999年)
- Necklace (2006年)
- Between the Whiles (2010年) [4]
- Double Dupe Down (2012年)
- Three Harps, Tuning Forks & Electronics (2016年)
- Captiva (2018年)
参加アルバム
編集- 『テレグラム』 - Telegram (1996年)
- 『ヴェスパタイン』 - Vespertine (2001年)
- 『拘束のドローイング9』 - Drawing Restraint 9 (2005年)
- 『バイオフィリア』 - Biophilia (2011年)
アレックス・クライン
- For People in Sorrow (2013年)
- The Inkling (2000年)
- Destroy All Nels Cline (2001年)
- Macroscope (2014年)
- Lovers (2016年)
- The Country of Blinds (1986年) ※スケルトン・クルー名義
- 『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』 - Step Across the Border (1990年)
- That House We Lived In (1991年 [2003年])
- Stone, Brick, Glass, Wood, Wire (1999年)
- Traffic Continues (2000年) ※with アンサンブル・モデルン
- Ragged Atlas (2010年) ※コーザ・ブラーヴァ名義
- The Letter (2012年) ※コーザ・ブラーヴァ名義
- Work Resumed on the Tower (1984年)
- Letters Home (1986年)
- 『レクイエム・フォー・ホワッツ・ヒズ・ネーム』 - Requiem for What's His Name (1992年)
- 『コブラ』 - Cobra (1987年)
- John Zorn's Cobra: Live at the Knitting Factory (1997年)
- The Bribe (1998年)
- 『ブック・オブ・シルク』 - Book of Silk (2004年)
ボビー・プレヴァイト
- Terminals (2014年)
- Presença Series #01 (2014年)
映像作品
編集- Roulette TV: Janene Higgins & Zeena Parkins (2001年)
- April in New York – Bobby Previte (2007年)
脚注
編集- ^ a b c d e Zeena Parkins performer biography in Misuse... program (2007)
- ^ a b c Zeena Parkins - オールミュージック
- ^ Zeena Parkins: Biography, official site.
- ^ a b Zeena Parkins: Works, official site.
- ^ Zeena Parkins artist profile from P.S.1 Contemporary Art Center, an affiliate of The en:Museum of Modern Art. Retrieved on June 18, 2008.
- ^ “Wake the Dead Spring Music Series : Arch and How I See the World, #1”. Location One. 2007年10月23日閲覧。
- ^ “Zeena Parkins & Janene Higgins, WRO '09 Media Art Biennale, Poland”. WRO Art Center, Wroclaw, Poland. 2009年8月8日閲覧。