ジンケート
ジンケート(zincate)とは、亜鉛酸のことであり、これを用いた処理の名称に使われている。
目的
編集- ジンケート処理 - アルミニウムへのめっきの前処理
アルミニウムは活性の高い金属であり、空気中や水中の酸素と反応し強固な酸化被膜を形成する。この被膜を酸処理で除去したのち、亜鉛を主成分とした強アルカリ性の溶液に浸漬させ、置換反応で亜鉛を析出させる。通常はこの処理を2度繰り返す「ダブルジンケート処理」が採られる[1][2]。置換析出した亜鉛上に目的のめっきを施し、密着性を高めることが本処理の目的である[1]。
- ジンケート浴 - 亜鉛めっき
亜鉛めっきの浴種の一つで、強アルカリ性のめっき液でジンケート浴と呼ばれる。シアン化物浴に比べ低公害という利点がある[3]。
脚注
編集- ^ a b “めっきの提案”. 株式会社ユニゾーン (2009年). 2017年2月24日閲覧。
- ^ “カニゼン技術レポート 第9回 アルミニウム合金へのめっき前処理について” (PDF). 日本カニゼン株式会社. 2017年2月24日閲覧。
- ^ “亜鉛めっきの目的と浴の選択” (PDF). 三和メッキ工業株式会社. 2017年2月24日閲覧。