ジョーゼット
ジョーゼット(英: georgette)は非常に薄く、軽く、緩やかに編まれたちりめんの織物[1]。ジョーゼット・クレープ(仏: Georgette crêpe, crêpe Georgette)を略したものであり、20世紀初頭のフランスのドレスメーカーであるジョーゼット夫人 (Georgette de la Plante) にちなんで名付けられた[1][2][3][注釈 1]。
当初は絹で、次いでレーヨンや混紡で、現在はしばしば合成繊維の糸で作られる。平織りで織られ、他のちりめん同様、強くより合わせた糸が使われる。その特徴的な縮れた表面は、縦糸・横糸とも、右撚り・左撚りの糸を交互に並べることにより、現れる[2][4]。
使用用途
編集単色もしくは模様がプリントされ、ブラウス、ドレス、イブニングドレス、縁飾りなど[2]の婦人服[5]関連のほか、舞台や会場の装飾幕としても使われる[6][7][8]。
関連織物
編集脚注
編集注釈
編集- ^ オックスフォード英語辞典での初出は1915年。
出典
編集- ^ a b 「ジョーゼット」『日本大百科全書、精選版 日本国語大辞典、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、百科事典マイペディア、デジタル大辞泉、世界大百科事典 第2版』 。コトバンクより2023年1月22日閲覧。
- ^ a b c Picken (1957), p. 88
- ^ Kadolph (2007), p. 472
- ^ a b Kadolph (2007), p. 230
- ^ 川村一男、田口秀子『被服衛生学』建帛社、1983年、87頁。ISBN 978-4-7679-1003-1。
- ^ “ジョーゼット幕”. パシフィックアートセンター. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “ジョーゼット幕”. 古川商店. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “ジョーゼット幕”. 松浦舞台照明. 2023年1月22日閲覧。
参考文献
編集- Kadolph, Sara J., ed (2007). Textiles (10 ed.). Pearson/Prentice-Hall. ISBN 0-13-118769-4
- Picken, Mary Brooks (1957). The Fashion Dictionary. Funk & Wagnalls