ジョージ・クック (版画家)
ジョージ・クック(George Cooke、1781年1月22日 - 1834年2月27日)は、イギリスの版画家である[1]。イギリスの風景を描いた版画や有名な画家の複製版画、植物学雑誌の図版を制作した。
ジョージ・クック George Cooke | |
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ジョージ・クック作のテムズのRotherhitheの造船所を描いた版画 | |
生誕 |
1781年1月22日 イギリス、ロンドン |
死没 |
1834年2月27日 (53歳没) ロンドン |
略歴
編集ロンドンで生まれた。父親はドイツのフランクフルト出身の商人で、兄のウィリアム・バーナード・クック(William Bernard Cooke: 1778–1855)も版画家であった。ジョージ・クックは14歳で版画家のジェイムス・バザイア(James Basire: 1730-1802)の弟子になった。徒弟期間が終わるころには、ジェームズ・ノリス・ブリュワー(James Norris Brewer: 1777-1839) の著作『イングランドとウェールズの景勝地(The Beauties of England and Wales)』の図版を制作し、一部は兄のウィリアムと共作した[1]。
その後、考古学者のジョン・ピンカートン(John Pinkerton: 1758-1826)の16巻からなる『Collection of Voyages and Travels』の図版を制作した。この間、兄のウィリアムが編集した画集『テムズ』の初版に2点の版画を寄稿した[2] 。 1814年から1826年の間は画家のジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーらが描いた原画をもとに「イングランド南海岸の美しい風景(Picturesque Views on the Southern Coast of England)」が制作され、この書籍の図版の約1/3の15点の図版を制作した。
1817年から1833年には、北部の町ハックニーの園芸植物販売の企業ロッディジーズが出版する希少植物の図版入りで紹介する雑誌、『ボタニカル・キャビネット』の図版をウィリアム・ミラーの原画をもとに制作した[3] and about the same time he engraved some of the plates, after Turner, for Hakewill's Picturesque Tour of Italy, 1820,[4] 。そのほかに多くの書籍の挿絵を描いた。
1833年に息子のエドワード・ウィリアム・クック(Edward William Cooke: 1811–1880)と共同で版画集「旧ロンドン橋と新ロンドン橋の風景」を制作した。
1834年にロンドンで53歳で病死した[1]。
作品
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『ボタニカル・キャビネット』の図版、原画ウィリアム・ミラー
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"Demolition of Swallow Street"
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"Part of Waterloo Bridge with the Shot Tower"
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書籍挿絵
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ウェールズのカディール・イドリス山
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リオデジャネイロの風景(原画:William Alexander)
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ロンドンの街
参考文献
編集- ^ a b c "Cooke, George (1781-1834)". Dictionary of National Biography (英語). London: Smith, Elder & Co. 1885–1900.
- ^ The Thames etc (Vernor, Hood & Sharpe and W.B. Cooke, 1811).
- ^ Conrad Loddiges (and sons). The Botanical Cabinet (J. & A. Arch, 1822)
- ^ James Hakewill. A picturesque tour of Italy: from drawings made in 1816-1817 (J. Murray, 1820).