ジョン・スーン
ジョン・ランドルフ・スーン(John Randolph Thune、1961年1月7日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。サウスダコタ州出身の連邦上院議員。所属政党は共和党。
ジョン・スーン John Randolph Thune | |
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生年月日 | 1961年1月7日(63歳) |
出生地 |
アメリカ合衆国 サウスダコタ州ピア |
出身校 |
バイオラ大学 サウスダコタ大学 |
所属政党 | 共和党 |
配偶者 | キンバリー・スーン |
子女 | 2人 |
在任期間 | 2021年1月20日 - 現職 |
院内総務 | ミッチ・マコーネル |
在任期間 | 2019年1月3日 - 2021年1月20日 |
院内総務 | ミッチ・マコーネル |
選挙区 | サウスダコタ州 |
当選回数 | 4回 |
在任期間 | 2005年1月3日 - 現職 |
選挙区 | サウスダコタ州全州選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 1997年1月3日 - 2003年1月3日 |
経歴
編集サウスダコタ州ピアにて、ノルウェー系の父ハロルド・リチャード・スーンとカナダ出身の母イヴォンヌ・パトリシアとの間で生まれる[1][2]。マッドと言う兄弟がいる。高校時代はスポーツをしており、バスケットボールや陸上トラック競技やサッカーなどスポーツ競技で活躍した[3]。バイオラ大学に進学後もバスケットボールで活躍し、1983年に文学士の学位を取得して卒業[4][5]。その後、サウスダコタ大学にも進み、経営学修士の学位を取得した[6]。
1985年から1987年にジェイムズ・アブドナー上院議員の立法上の側近として務める[7]。1989年にはピアに移り、2年間、共和党の専務取締役として勤めた[8]。1991年から1993年までサウスダコタ州知事ジョージ・S・ミケルソンにより指定された鉄道取締役として務めた[9]。
1996年に下院選挙に共和党候補として出馬した。共和党指名争いでは有力されていた副知事候補を求めていたキャロル・ヒラードを破り、共和党指名を勝ち取った[10]。民主党候補のリック・ウェイランドにも勝利し、下院議員に当選した[11]。1998年と2000年には7割以上の得票率で当選している[12][13]。
2002年に上院選挙に出馬するが、民主党のティム・ジョンソンに敗れる[14]。 2004年に再び上院選挙に挑戦した際には、ジョージ・W・ブッシュ大統領と副大統領のディック・チェイニーの強力な後押しを受けた[15]。対する民主党候補は大統領選挙への出馬を表明していたトム・ダシュル上院院内総務で、同性結婚と妊娠中絶などのダシュルの道徳的価値観の位置づけが保守的な州にはそぐわないとの訴えが有利に働き、上院議員に当選した。2010年の中間選挙ではサウスダコタ州の上院選に出馬する対抗馬がいなかったのでほぼ100%で彼は再選を果たした[16][17]。
2008年の大統領選挙でジョン・マケインが共和党候補になると彼は副大統領候補の中の1人に挙がっていた。結果的にサラ・ペイリンが副大統領候補に選ばれた。2012年の大統領選挙では彼が出馬するのではと言われていた。しかし彼は出馬をしないと拒否した。大統領選でミット・ロムニーが共和党候補になると彼は有力な副大統領候補にも挙がっていた。しかし、ロムニーは副大統領候補にポール・ライアンを選んだ。 彼は共和党の会議副会長を務め、2009年に共和党政策委員会を務め、2011年に共和党大会委員長に選ばれ2012年に就任した。
彼はエネルギー政策に熱心で、主導的な役割を果たしている。エタノールや風力発電などのエネルギー政策で、地元サウスダコタ州でとうもろこし栽培や風の強い草原での風力エネルギー推進をしている。
同性結婚や妊娠中絶に反対し、銃を持つ権利を重視するなど保守的な立場である。アメリカ保守連合 (ACU)から評価されるなど、彼は保守派層から強い支持がある。
関連項目
編集参考文献
編集- ^ “John Thune ancestry”. Freepages.genealogy.rootsweb.ancestry.com. May 18, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。May 2, 2013閲覧。
- ^ “2012 Presidential Candidates Parents and Grandparents comparison”. 2012.presidential-candidates.org. March 1, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。May 2, 2013閲覧。
- ^ Brooks, David (November 13, 2009). “Meet John Thune”. The New York Times September 29, 2020閲覧。
- ^ “Biola, Family Among Influences for Alumnus Senator”. The Chimes. Biola University (February 21, 2008). May 2, 2013閲覧。
- ^ “After Biola”. Biola University. April 2, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。April 7, 2008閲覧。
- ^ “Washington Post article”. The Washington Post. オリジナルのNovember 24, 2010時点におけるアーカイブ。 February 15, 2011閲覧。
- ^ McCutcheon, Michael; Barone, Chuck (2013). 2014 Almanac of American Politics. The University of Chicago Press
- ^ “Revolving Door: John Thune Employment Summary - OpenSecrets”. opensecrets.org. January 28, 2015閲覧。
- ^ “Revolving Door: John Thune Employment Summary - OpenSecrets”. opensecrets.org. January 28, 2015閲覧。
- ^ “SD At-Large - R Primary Race - Jun 04, 1996”. Our Campaigns. May 2, 2013閲覧。
- ^ “SD At-Large Race - Nov 05, 1996”. Our Campaigns. May 2, 2013閲覧。
- ^ “SD At-Large Race - Nov 03, 1998”. Our Campaigns. May 2, 2013閲覧。
- ^ “SD At-Large Race - Nov 07, 2000”. Our Campaigns. May 2, 2013閲覧。
- ^ Ambinder, Marc J. (November 13, 2002). “Thune Concedes in South Dakota”. ABC News. May 2, 2013閲覧。
- ^ Eisele, Albert (November 16, 2007). “The South Dakota showdown.”. The Hill. December 9, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。April 7, 2008閲覧。
- ^ Woster, Kevin (April 2, 2010). “Strolling back to the Senate? No opposition for Thune”. Rapid City Journal. May 2, 2013閲覧。
- ^ Bartnick, Kelly (November 7, 2020). “Thune Weighs In On Election Impact In D.C.”. KELO-TV. March 7, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。January 28, 2015閲覧。
外部リンク
編集アメリカ合衆国上院 | ||
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先代 トム・ダシュル |
サウスダコタ州選出上院議員(第3部) 第15代: 2005年1月3日 – 現職 同職:ティム・ジョンソン、マイク・ラウンズ |
現職 |
先代 ジョン・ロックフェラー4世 |
上院通商委員会 委員長 2015年 – 2019年 |
次代 ロジャー・ウィッカー |
先代 ボブ・ベネット |
上院共和党院内副幹事 2007年 - 2009年 |
次代 リチャード・バー |
先代 ラマー・アレクサンダー |
上院共和党会議 副議長 2009年 |
次代 リーサ・マーカウスキー |
先代 ジョン・コーニン |
上院共和党会議 議長 2012年 - 2019年 |
次代 ジョン・バラッソ |
上院共和党院内幹事 2019年1月3日 - 2021年1月20日 |
現職 | |
アメリカ合衆国下院 | ||
先代 ティム・ジョンソン |
サウスダコタ州全州選挙区 選出議員 第3代: 1997年1月3日 - 2003年1月3日 |
次代 ビル・ヤンクロウ |
アメリカ合衆国の儀礼席次 | ||
先代 リチャード・バー |
上院議員の先任順 第21位 |
次代 ロバート・メネンデス |