ジョンソン準男爵
ジョンソン準男爵(Johnson baronets)は、イギリスの準男爵位[注釈 1]。ジョンソン姓の者が叙された準男爵位は三つあり、1つはグレートブリテン準男爵、2つは連合王国準男爵である。
ニューヨークのジョンソン準男爵 (1755年)
編集北アメリカにおけるニューヨークのジョンソン準男爵(Johnson Baronetcy, of New York in North America)は、陸軍少将まで昇進した陸軍軍人でフレンチ・インディアン戦争のジョージ湖の戦いの指揮をとったウィリアム・ジョンソンが1755年11月27日にグレートブリテン準男爵として叙位されたのに始まる[1]。2代準男爵はアメリカ独立戦争中、王党派の指導者として行動。3代準男爵アダム以降のすべてのニューヨークのジョンソン準男爵は、彼の母アン・ワッツを通じてスカイラー家、デランシー家(Delancey family)、ヴァン・コートランド家の血を引いている[2][3]。2019年も現存。
- 初代準男爵サー・ウィリアム・ジョンソン (1715–1774)
- 2代準男爵サー・ジョン・ジョンソン (1742–1830)
- 3代準男爵サー・アダム・ゴードン・ジョンソン (1781–1843)
- 4代準男爵サー・ウィリアム・ジョージ・ジョンソン (1830–1908)
- 5代準男爵サー・エドワード・ゴードン・ジョンソン (1867–1957)
- 6代準男爵サー・ジョン・ペイリー・ジョンソン (1907–1975)
- 7代準男爵サー・ピーター・コルポイズ・ペイリー・ジョンソン (1930–2003)
- 8代準男爵サー・(コルポイズ)・ガイ・ジョンソン (1965-)
- 法定推定相続人はコルポイズ・ウィリアム・ジョンソン (1993-)
バースのジョンソン準男爵 (1818年)
編集バースにおけるジョンソン準男爵(Johnson Baronetcy, of Bath)は、陸軍大将まで昇進した陸軍軍人でアメリカ独立戦争に参戦し、ニュー・ロスの戦いの指揮をとったヘンリー・ジョンソンが1818年12月1日に連合王国準男爵位として叙位されたのに始まる[4]。1989年に6代準男爵が死去した後、7代準男爵と8代準男爵は継承者であることを証明できていないため、準男爵公式名簿においては1986年以来停止(dormant)と記述されている。
- 初代準男爵サー・ヘンリー・ジョンソン (1748–1835)
- 2代準男爵サー・ヘンリー・アレン・ジョンソン (1785–1860)
- 3代準男爵サー・ヘンリー・フランクス・フレデリック・ジョンソン (1819–1883)
- 4代準男爵サー・ヘンリー・アレン・ウィリアム・ジョンソン (1855–1944)
- 5代準男爵サー・ヘンリー・アレン・ボーモント・ジョンソン (1887–1965)
- 6代準男爵サー・ヴィクター・フィリップス・ヒル・ジョンソン (1905–1986)
- 7代準男爵(推定)ロビン・エリオット・ジョンソン (1929–1989)
- 8代準男爵(推定)パトリック・エリオット・ジョンソン (1955-)
- 法定推定相続人は現当主の長男リチャード・エリオット・ジョンソン(1983-)
ダブリンのジョンソン準男爵 (1909年)
編集ダブリンのジョンソン準男爵(Johnson Baronetcy, of Dublin)は、アイルランドの法律家、政治家ウィリアム・ムーア・ジョンソンが1909年11月24日に連合王国準男爵に叙位されたのにはじまるが[5]、1919年の彼の死とともに廃絶した[6]。
- 初代準男爵ウィリアム・ムーア・ジョンソン (1828–1919)
脚注
編集注釈
編集- ^ 準男爵位は爵位と異なり、準男爵という肩書だけ与えられる(「○○準男爵」といった形では与えられない)。他の準男爵位と区別する必要がある場合にのみ姓名を付けたり、由来する地名を付けたりして区別する。
出典
編集- ^ Lundy, Darryl. “Sir William Johnson, 1st Bt.” (英語). thepeerage.com. 2019年12月17日閲覧。
- ^ Wells, Albert. Watts (Watt), <in New York and in Edinburgh, Scotland.> Also Watts, Wattes, Wattys, Wathes, de Wath, Le Fleming, (in England.) 1898
- ^ ThePeerage.com page 15497 http://www.thepeerage.com/p15497.htm#i154970 Accessed March 15, 2015.
- ^ Lundy, Darryl. “General Sir Henry Johnson, 1st Bt.” (英語). thepeerage.com. 2019年12月17日閲覧。
- ^ "No. 28312". The London Gazette (英語). 26 November 1909. p. 8934.
- ^ The county families of the United Kingdom; or, Royal manual of the titled and untitled aristocracy of Great Britain and Ireland (英語) (59th ed.). London: Spottiswoode, Ballantyne & Co. 1919. p. 729.