ジャンパオロ・ジュリアーニ
ジャンパオロ・ジュリアーニ(1947年5月11日 - )は、イタリアの元技師である。2009年のラクイラ地震の際に自身のラドンガスの放射の研究に基づき、地震の予測をしていたことで知られるようになった。
ジャンパオロ・ジュリアーニ | |
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生誕 |
1947年5月11日 イタリア ラクイラ |
国籍 | イタリア |
経歴
編集1971年から1984年までカンポ・インペラトーレで研究技師として働いていて、1984年から1990年にはグランサッソ天文台で働いていた[1]。彼はグラン・サッソ国立研究所でも働いていた。
ラクイラ地震
編集2009年3月29日、彼はラドン放出の測定により,スルモーナで 6時間から24 時間以内に大きなマグニチュードの地震が起こると言った[2]。3月30日にラクイラを襲ったM4.0 の地震以降,この地震の余震を含め,地震の発生率が高まり、これらが原因となって住民の間には本格的なパニックが持ち上がる危険性が高くなってきていた[3]。彼の地中ラドンガス濃度を計測した結果や地震が起きるとする情報は,市民の間でも若い世代を中心によく知られていた[4]。
脚注
編集- ^ イタリア放送協会により2009年4月7日に放映された"Porta a Porta"第7章より
- ^ イタリア地裁、地震予知失敗で学者ら7人に対し実刑判決を言い渡す スラド サイエンス
- ^ 纐纈一起, 大木聖子「ラクイラ地震裁判」『科学技術社会論研究』第11巻、科学技術社会論学会、2015年3月、50-67頁、CRID 1390297427377272448、doi:10.24646/jnlsts.11.0_50、ISSN 1347-5843。
- ^ 小田原敏「多メディア環境下のメディアと社会的機能 : ラクイラ地震におけるメディアと市民」『武蔵社会学論集 : ソシオロジスト』第19巻、武蔵社会学会、2017年3月、1-18頁、CRID 1050282812436945792、hdl:11149/1913、ISSN 1344-6827。