ジャイアント・ステップス

ジャイアント・ステップスGiant Steps)は、ジャズサックス奏者ジョン・コルトレーン1960年アトランティック・レコードから発表したアルバム。CD化に伴い、ボーナス・トラックが6テイク追加された。

『ジャイアント・ステップス』
ジョン・コルトレーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1959年4月1日 - 12月2日
ジャンル ジャズポスト・バップハード・バップ
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ネスヒ・アーティガン
専門評論家によるレビュー
ジョン・コルトレーン アルバム 年表
ソウルトレーン
(1958年)
ジャイアント・ステップス
(1960年)
コルトレーン・ジャズ
(1961年)
テンプレートを表示

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、103位にランクイン。

解説

編集

コルトレーンは、マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』への参加と前後して、本作をレコーディングした。まずは1959年4月1日にセッションを行うが、この時のテイクはアルバム本編には収められず、CD化の際に8.、9.、10.の3テイクが発掘された。そして、同年5月のセッションで、収録曲の大半が完成。「ネイマ」のみ12月2日のレコーディング。

「ジャイアント・ステップス」は、複雑に変化するコード進行(1コーラス16小節中に長3度という珍しい転調を10回行う)と、♩=240を超えるハイテンポでの音数の多いサックス・プレイが話題となり、コルトレーンが従来のハード・バップから逸脱していることを示した。 「カズン・マリー」はコルトレーンの従姉妹に捧げた曲で、マイルス・デイヴィスのアルバム『クッキン』収録曲「ブルース・バイ・ファイヴ」を改作したもの。バラード「ネイマ」は当時の妻に捧げた曲で、後に多くのアーティストにカバーされた。「ミスターP.C.」は、マイルス・デイヴィス・バンドの盟友で、本作にも大きく貢献しているベーシストポール・チェンバースに捧げた曲。

収録曲

編集

全曲ジョン・コルトレーン作曲。8.-13.はCDのみ収録。

  1. ジャイアント・ステップス - "Giant Steps"
  2. カズン・マリー - "Cousin Mary"
  3. カウントダウン - "Countdown"
  4. スパイラル - "Spiral"
  5. シーダズ・ソング・フルート - "Syeeda's Song Flute"
  6. ネイマ - "Naima"
  7. ミスターP.C. - "Mr. P.C."

CD再発ボーナス・トラック

編集
  1. ジャイアント・ステップス(別テイク)
  2. ネイマ(別テイク)
  3. ライク・ソニー - "Like Sonny"
  4. カウントダウン(別テイク)
  5. カズン・マリー(別テイク)
  6. シーダズ・ソング・フルート(別テイク)

演奏メンバー

編集