ジブラルタルとスペインの国境
英領ジブラルタルとスペインの間の国境
座標: 北緯36度09分18秒 西経5度20分54秒 / 北緯36.154933度 西経5.348363度
ジブラルタルとスペインの国境では、イギリスの海外領土であるジブラルタルとスペインの国境[1]について記述する。スペイン語ではラ・フロンテラ・デ・ヒブラルタル(スペイン語: La frontera de Gibraltar, ジブラルタルとの国境)、または単にザ・フロンティア(英語: The Frontier, 国境)と呼ばれる[2]。
境界は東西に1.2キロメートル(0.75マイル)にわたっており、ジブラルタルと隣接するスペインの自治体であるラ・リネアとを隔てている[3]。イギリスはEU加盟時代からシェンゲン協定の範囲外にあり、ジブラルタルも同様であるため、国境を越える際には身分証明書の提示が必要である[4]。
歴史
編集国境は常にゲートによって隔てられていたわけではない。1909年、イギリスは歩哨の人数を削減する必要性を認識し、フェンス設置の理由については憶測があったが[5]、約2メートル(約7フィート)のフェンスを設置した[6]。
スペインは1969年に自動車用の国境を封鎖し、ジブラルタル帰属問題の結果としてイギリスとの緊張状態が高まると、同年後半には再び完全に封鎖した。国境は1985年2月まで完全に開けられることはなかった。2013年にはジブラルタル(イギリスに返還済)とスペインとの間の緊張状態が高まったため、スペインの国境検査所は通過するすべての車の検査を開始し、国境の両側に数時間待ちの車列を作っている。
ギャラリー
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スペイン側から見た国境
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ジブラルタル側から見た国境
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閉じられている国境ゲート(1977年)
脚注
編集- ^ スペインは国境の存在を認知していない。ジブラルタル#帰属問題やジブラルタル帰属問題を参照せよ。
- ^ Olivero, Leo (6 July 2012). “Fear of crossing the Frontier!”. Panorama 29 July 2012閲覧。
- ^ “Length of Land Boundaries Border Countries by Country”. Chartsbin. 29 July 2012閲覧。
- ^ Garcia, Joe. “Spain would not object to Gibraltar joining Schengen”. Panorama 29 July 2012閲覧。
- ^ Jackson, Sir William G. F. (1990). The rock of the Gibraltarians : a history of Gibraltar (2nd ed. ed.). Grendon: Gibraltar Books. p. 262. ISBN 0948466146
- ^ Simon J. Lincoln (1994年). “The Legal Status of Gibraltar: Whose Rock is it Anyway?”. Fordham International Law Journal, Volume 18, Issue 1 page 308. 2013年9月26日閲覧。
関連項目
編集- ジブラルタル帰属問題
- セウタの国境フェンス - スペインの飛地領であるセウタとモロッコの間にある国境フェンス
- メリリャの国境フェンス - スペインの飛地領であるメリリャとモロッコの間にある国境フェンス