ジオポンティ
ジオポンティ (Gio Ponti) [2][3]はアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。おもな勝ち鞍はフランク・E・キルローマイルハンデキャップ(2009年)、マンハッタンハンデキャップ(2009年)、マンノウォーステークス(2009、2010年)、アーリントンミリオンステークス(2009年)、シャドウェルターフマイルステークス(2010、2011年)など。エクリプス賞に最優秀古牡馬(2009年)、最優秀芝牡馬(2009、2010年)と選出された。
ジオポンティ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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欧字表記 | Gio Ponti[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
性別 | 牡[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
生誕 | 2005年2月28日(19歳)[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
父 | Tale of the Cat[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
母 | Chipeta Springs[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
母の父 | Alydar[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
生産者 | Kilboy Estate Inc.[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
馬主 | Castleton Lyons[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
調教師 | Christophe Clement(アメリカ)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||
タイトル |
エクリプス賞 最優秀古牡馬(2009年) 最優秀芝牡馬(2009、2010年) [1] | |||||||||||||||||||||||||||||
生涯成績 | 29戦12勝[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||
獲得賞金 | 6,169,800ドル[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
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経歴
編集- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2007年9月7日、ベルモントパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、1着。続くリステッド競走のバーボンステークスでナウナウナウを下し2連勝とするが、新設第1回のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフではナウナウナウに巻き返されて8着に終わる。2008年の初戦、6月のヒルプリンスステークスで重賞初勝利を挙げ、G2競走バージニアダービーも勝って重賞2連勝。続くデルマーダービーとジャマイカハンデキャップは2着、ハリウッドダービーは7着に崩れたが、12月のサービューフォートステークスで重賞3勝目を挙げた。
4歳となった2009年、初戦のストラブステークス5着ののち、続くフランク・E・キルローマイルハンデキャップではヴェンチュラにハナ差競り勝ち、G1競走初勝利を挙げた[3]。6月のマンハッタンハンデキャップでマーシュサイドに1馬身差をつけて勝利し[4]、マンノウォーステークスとアーリントンミリオンステークスをも制してG1競走4連勝としたが[5]、ジョーハーシュターフインビテーショナルステークスは最低人気インターパテイションの2着[6]、11月のブリーダーズカップ・クラシックではゼニヤッタの2着となった[7]。2009年は7戦してG1競走4勝の成績で、エクリプス賞の最優秀古牡馬と最優秀芝牡馬に選ばれた[8]。
2010年は、初戦のリステッド競走タンパベイステークス2着ののちドバイに遠征、3月のドバイワールドカップではグロリアデカンペオンの4着[7]。帰国後、6月のマンハッタンハンデキャップでは2着に終わったものの、7月のマンノウォーステークスでは2着ミッションアプルーヴドをクビ差下して連覇を達成、G1競走5勝目を挙げた[9]。8月のアーリントンミリオンでは伏兵のドビュッシーの2着だったが[10]、10月のシャドウェルターフマイルステークスを勝ってG1競走6勝目を挙げた[11]。11月のブリーダーズカップ・マイルではゴルディコヴァの2着に終わる[7]。2010年はG1競走2勝で、エクリプス賞の最優秀芝牡馬に2年連続で選ばれた[12]。2011年は初戦のドバイワールドカップでヴィクトワールピサの5着[7]。6月のマンハッタンハンデキャップで3着となり、7月のマンノウォーステークスと8月のアーリントンミリオンではケープブランコの前に2戦連続の2着。10月のシャドウェルターフマイルステークスに出走し連覇を達成してG1競走7勝目を挙げた。11月のブリーダーズカップ・マイルは4着に敗れ、これを最後に現役を引退した[7]。
競走成績
編集以下の内容は、EQIBASE[1]およびRacing Post[13][14]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2007. 9. 7 | ベルモントパーク | メイドン | 芝7f | 1着 | G. ゴメス | 2 1/2馬身 | (Moral Compass) | |
10. 7 | キーンランド | バーボンS | L | 芝8.5f | 1着 | R. ドミンゲス | 1 1/2馬身 | (Nownownow) |
10.26 | モンマスパーク | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ | L | 芝8f | 8着 | R. ドミンゲス | 4馬身 | Nownownow |
2008. 6. 6 | ベルモントパーク | ヒルプリンスS | G3 | 芝8f | 1着 | G. ゴメス | 2馬身 | (Prussian) |
7.19 | コロニアルダウンズ | バージニアダービー | G2 | 芝10f | 1着 | G. ゴメス | ハナ | (Court Vision) |
8.31 | デルマー | デルマーダービー | G2 | 芝9f | 2着 | G. ゴメス | 1/2馬身 | Madeo |
10. 4 | ベルモントパーク | ジャマイカH | G2 | 芝9f | 2着 | A. ガルシア | 3/4馬身 | Court Vision |
11.30 | ハリウッドパーク | ハリウッドダービー | G1 | 芝10f | 7着 | G. ゴメス | 2 1/2馬身 | Court Vision |
12.26 | サンタアニタ | サービューフォートS | G3 | AW8f | 1着 | G. ゴメス | 1 1/2馬身 | (Medjool) |
2009. 2. 7 | サンタアニタ | ストラブS | G2 | AW9f | 5着 | G. ゴメス | 1 1/2馬身 | Cowboy Cal |
3. 7 | サンタアニタ | フランク・E・キルローマイルH | G1 | 芝8f | 1着 | R. ドミンゲス | ハナ | (Ventura) |
6. 6 | ベルモントパーク | マンハッタンH | G1 | 芝10f | 1着 | G. ゴメス | 1 1/2馬身 | (Marsh Side) |
7.11 | ベルモントパーク | マンノウォーS | G1 | 芝11f | 1着 | R. ドミンゲス | 1 3/4馬身 | (Musketier) |
8. 8 | アーリントンパーク | アーリントンミリオンS | G1 | 芝10f | 1着 | R. ドミンゲス | 1 1/4馬身 | (Just as Well) |
10. 3 | ベルモントパーク | ジョーハーシュターフ招待S | G1 | 芝12f | 2着 | R. ドミンゲス | 1 3/4馬身 | Interpatation |
11. 7 | サンタアニタパーク | ブリーダーズカップ・クラシック | G1 | AW10f | 2着 | R. ドミンゲス | 1 1/4身 | Zenyatta |
2010. 2.20 | タンパベイダウンズ | タンパベイS | L | 芝8.5f | 2着 | R. ドミンゲス | ハナ | Karelian |
3.27 | メイダン | ドバイワールドC | G1 | AW10f | 4着 | R. ドミンゲス | 1 1/2馬身 | Gloria de Campeao |
6. 5 | ベルモントパーク | マンハッタンH | G1 | 芝10f | 2着 | R. ドミンゲス | 1/2馬身 | Winchester |
7.10 | ベルモントパーク | マンノウォーS | G1 | 芝11f | 1着 | R. ドミンゲス | 首 | (Mission Approved) |
8.21 | アーリントンパーク | アーリントンミリオンS | G1 | 芝10f | 2着 | R. ドミンゲス | 1/2馬身 | Debussy |
10. 9 | キーンランド | シャドウェルターフマイルS | G1 | 芝8f | 1着 | R. ドミンゲス | 1馬身 | (Society's hairman) |
11. 6 | チャーチルダウンズ | ブリーダーズカップ・マイル | G1 | 芝10f | 2着 | R. ドミンゲス | 1 3/4身 | Goldikova |
2011. 3.26 | メイダン | ドバイワールドC | G1 | AW10f | 5着 | R. ドミンゲス | 1 3/4馬身 | Victoire Pisa |
6.11 | ベルモントパーク | マンハッタンH | G1 | 芝10f | 3着 | R. ドミンゲス | 1 1/2馬身 | Mission Approved |
7. 9 | ベルモントパーク | マンノウォーS | G1 | 芝11f | 2着 | R. ドミンゲス | 2 1/2馬身 | Cape Blanco |
8.13 | アーリントンパーク | アーリントンミリオンS | G1 | 芝10f | 2着 | R. ドミンゲス | 2 1/2馬身 | Cape Blanco |
10. 8 | キーンランド | シャドウェルターフマイルS | G1 | 芝8f | 1着 | R. ドミンゲス | 1/2馬身 | (Get Stormy) |
11. 5 | チャーチルダウンズ | ブリーダーズカップ・マイル | G1 | 芝8f | 4着 | R. ドミンゲス | 2 3/4身 | Court Vision |
引退後
編集競走馬引退後は現役時からの馬主であるキャッスルトン・ライオンズ (Castleton Lyons) がレキシントンに所有する牧場で種牡馬となる[7]。オーストラリアへのシャトルも行われている[15]。
主な産駒
編集- 2013年産
- ドレフォン(Drefong) - ブリーダーズカップ・スプリント、フォアゴーステークス、キングスビショップステークス[16]
血統表
編集ジオポンティの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームバード系 |
[§ 2] | ||
父 Tale of the Cat 1994 黒鹿毛 |
父の父 Storm Cat1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua | Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
父の母 Yarn1987 黒鹿毛 |
Mr.Prospector | Raise a Native | ||
Gold Digger | ||||
Narrate | Honest Pleasure | |||
State | ||||
母 Chipeta Springs 1997 黒鹿毛 |
Alydar 1975 栗毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Sweet Tooth | On-and-On | |||
Plum Cake | ||||
母の母 Salt Spring1979 鹿毛 |
Salt Marsh | Tom Rolfe | ||
Saline | ||||
Jungle Mythologic | Mount Athos | |||
Jungle Queen | ||||
母系(F-No.) | プラテイア(GB)系(FN:2-g) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Raise a Native 4 × 3 = 18.75% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “Gio Ponti (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “Gio Ponti(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b “フランクE.キルローマイルH、ジオポンティがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年3月8日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “マンハッタンH、ジオポンティがG1・2連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年6月7日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “アーリントンミリオン、ジオポンティがG1・4連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年8月9日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “最低人気馬インターパテイションが勝利/米G1”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年10月4日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b c d e f “Gio Ponti to Stand at Castleton Lyons” (英語). BloodHorse.com (2011年11月8日). 2012年11月29日閲覧。
- ^ “米年度代表馬はレイチェルアレクサンドラ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年1月19日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “マンノウォーS(米)など海外主要レース結果”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年7月11日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “伏兵ドビュッシーがジオポンティを破る/米G1・アーリントンミリオン”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年8月22日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “米・シャドウウェルターフマイルSなど海外主要レース結果”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年10月10日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “ゼニヤッタが米年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年1月18日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Tapeta)”. Racing Post. 2020年5月17日閲覧。
- ^ “Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Tapeta)”. Racing Post. 2020年5月17日閲覧。
- ^ “Champion Gio Ponti to Shuttle to Arrowfield” (英語). BloodHorse.com (2012年4月12日). 2012年11月29日閲覧。
- ^ “ドレフォン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
- ^ a b c “Gio Ponti(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b c “Gio Pontiの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月17日閲覧。
外部リンク
編集- Gio Ponti - Castleton Lyons
- G1 Winner GIO PONTI (pages/G1-Winner-GIO-PONTI/114065759828) - Facebook
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post