ジェームズ・マッキャン

アメリカの野球選手 (1990 - )

ジェームズ・トーマス・マッキャンJames Thomas McCann, 1990年6月13日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタバーバラ出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。MLBボルチモア・オリオールズ所属。愛称はマッキャノンMcCannon[2]

ジェームズ・マッキャン
James McCann
ボルチモア・オリオールズ #27
ニューヨーク・メッツ時代
(2022年5月4日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンタバーバラ
生年月日 (1990-06-13) 1990年6月13日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2011年 MLBドラフト2巡目(全体76位)
初出場 2014年9月1日
年俸 $12,150,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
2011 野球

経歴

編集

プロ入り前

編集

2008年MLBドラフト31巡目(全体930位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名されたが、契約せずにアーカンソー大学へ進学した。

プロ入りとタイガース時代

編集

2011年MLBドラフト2巡目(全体76位)でデトロイト・タイガースから指名され、プロ入り。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースとA級ウェストミシガン・ホワイトキャップス英語版でプレーした。オフの10月に開催されたグアダラハラパンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表に選出された[3]

2012年はA+級レイクランド・フライングタイガース英語版とAA級エリー・シーウルブズでプレーした。

2013年はAA級エリーでプレーし、119試合に出場して打率.277、8本塁打、54打点、3盗塁を記録した。

2014年、マイナーではAAA級トレド・マッドヘンズでプレーし、109試合に出場して打率.295、7本塁打、54打点、9盗塁を記録した。9月1日にロースター拡大により、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー[5]。この年メジャーでは9試合に出場して打率.250だった。

2015年はメジャーに定着。4月29日のミネソタ・ツインズ戦ではメジャー初本塁打をランニング本塁打で記録した[6]。5月21日のヒューストン・アストロズ戦では延長11回裏にサヨナラ本塁打を放った[7]。さらに6月28日のホワイトソックス戦でも2度目となるサヨナラ本塁打を放った。その後、正捕手のアレックス・アビラが復帰しても先発マスクをかぶり、最終的に119試合に出場した。打率.264、7本塁打、41打点という成績を残したが、四球が少ないため出塁率が3割に届かなかった。守備では、112試合で捕手の守備に就いて無失策・盗塁阻止率42%だった。

2016年ジャロッド・サルタラマッキアと出場機会を分け合ったが105試合に出場。105試合の出場で打率.221、109三振と課題が残ったが、12本塁打を放った。守備は、99試合で4失策、守備率.995、盗塁阻止率45%だった。

2017年4月22日のツインズ戦で故意死球を狙った背中を通過する投球を行なったマット・ボイドに対して、ミゲル・サノが指を差して激昂し、これを止めにかかったマッキャンをサノが殴打し、両チームから選手が出てくる乱闘になった[8]。この年は106試合に出場して打率.253、13本塁打、49打点、1盗塁を記録した。

 
デトロイト・タイガース時代
(2018年4月28日)

2018年は118試合に出場して打率.220、8本塁打、39打点を記録した。オフの11月30日にノンテンダーFAとなった[9]

ホワイトソックス時代

編集
 
シカゴ・ホワイトソックス時代
(2019年6月4日)

2018年12月19日にホワイトソックスと1年250万ドルの契約を結んだ[10]

2019年は自身初めてオールスターゲームに選出された。最終的に前年と同じ118試合に出場し、いずれもキャリアハイとなる打率.273、18本塁打、60打点を記録した。オフの12月2日にホワイトソックスと1年540万ドルで再契約した[11]

2020年ヤズマニ・グランダルが移籍してきたため、控え捕手となった。オフの11月1日にFAとなった[12]

メッツ時代

編集

2020年12月15日にニューヨーク・メッツと4年総額4000万ドルで契約した[13]

オリオールズ時代

編集

2022年12月21日に後日発表選手とのトレードで、金銭と共にボルチモア・オリオールズへ移籍した[14]

詳細情報

編集

年度別打撃成績

編集
















































O
P
S
2014 DET 9 12 12 2 3 1 0 0 4 0 1 0 0 0 0 0 0 2 0 .250 .250 .333 .583
2015 114 425 401 32 106 18 5 7 155 41 0 1 4 1 16 0 3 90 17 .264 .297 .387 .683
2016 105 373 344 31 76 9 1 12 123 48 0 1 1 3 23 0 2 109 12 .221 .272 .358 .629
2017 106 391 352 39 89 14 2 13 146 49 1 0 1 3 26 0 9 89 8 .253 .318 .415 .733
2018 118 457 427 31 94 16 0 8 134 39 0 3 0 2 26 0 2 116 9 .220 .267 .314 .581
2019 CWS 118 476 439 62 120 26 1 18 202 60 4 1 1 0 30 1 6 137 10 .273 .328 .460 .789
2020 31 111 97 20 28 3 0 7 52 15 1 1 0 2 8 0 4 30 2 .289 .360 .536 .896
2021 NYM 121 412 375 29 87 12 1 10 131 46 1 2 0 3 32 1 2 115 12 .232 .294 .349 .643
2022 61 191 174 19 34 6 0 3 49 18 3 0 0 2 11 0 4 46 5 .195 .257 .282 .539
2023 BAL 70 226 207 25 46 14 0 6 78 26 3 1 3 2 9 0 5 57 5 .222 .269 .377 .646
2024 66 233 214 27 50 9 0 8 83 31 1 0 0 4 13 0 2 56 3 .234 .279 .388 .667
MLB:11年 919 3307 3042 317 733 128 10 92 1157 373 15 10 10 22 194 2 39 847 83 .241 .293 .380 .673
  • 2024年度シーズン終了時

年度別投手成績

編集




















































W
H
I
P
2023 BAL 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 2.00
2024 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 2 1 0 0 0 0 0 0 2 2 18.00 2.00
MLB:2年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 10 2.0 4 1 0 0 0 0 0 0 2 2 9.00 2.00
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

編集
投手守備


投手(P)












2023 BAL 1 0 0 0 0 ----
2024 1 0 0 0 0 ----
MLB 2 0 0 0 0 ----
捕手守備


捕手(C)






















2014 DET 6 22 1 0 0 1.000 0 4 4 0 .000
2015 112 723 54 0 5 1.000 3 69 41 28 .406
2016 99 756 44 4 9 .995 4 60 33 27 .450
2017 103 745 34 2 7 .997 10 81 57 24 .296
2018 114 847 50 5 10 .994 5 74 47 27 .365
2019 CWS 106 884 39 7 8 .992 3 54 37 17 .315
2020 30 250 7 4 0 .985 2 12 8 4 .333
2021 NYM 107 877 33 6 2 .993 8 63 46 17 .270
2022 60 524 16 4 4 .993 1 34 26 8 .235
2023 BAL 59 472 22 3 2 .994 2 44 29 15 .341
2024 65 528 28 8 2 .986 0 51 39 12 .235
MLB 861 6628 328 43 49 .994 38 546 367 179 .328
内野守備


一塁(1B)












2021 NYM 6 37 5 0 4 1.000
2022 3 9 2 0 2 1.000
2023 BAL 2 0 0 0 0 ----
MLB 11 46 7 0 6 1.000
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

編集
MiLB
MLB

背番号

編集
  • 34(2014年 - 2018年)
  • 33(2019年 - 2022年)
  • 27(2023年 - )

代表歴

編集
  • 2011年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表

脚注

編集
  1. ^ James McCann Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年5月18日閲覧。
  2. ^ Tigers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月13日閲覧
  3. ^ 2011 Pan Am Team Roster USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball (英語) (2011年12月23日) 2017年7月2日閲覧
  4. ^ Iott, Chris (August 31, 2014). “Steven Moya, James McCann among seven players Detroit Tigers will add to roster this week”. MLive. August 23, 2015閲覧。
  5. ^ Iott, Chris (September 1, 2014). “Tigers 12, Indians 1: Miguel Cabrera has two home runs, four hits in rout of Cleveland”. MLive. August 23, 2015閲覧。
  6. ^ Associated Press (April 29, 2015). “Cabrera powers Tigers past Twins 10-7 after Hughes gets hurt”. ESPN. August 23, 2015閲覧。
  7. ^ Farrell, Perry (May 21, 2015). “Tigers 6, Astros 5 (11): McCann's walk-off homer wins it”. Detroit Free Press. http://www.freep.com/story/sports/mlb/tigers/2015/05/21/detroit-tigers-houston-astros-recap/27728573/ August 23, 2015閲覧。 
  8. ^ Sano, Boyd ejected after bench-clearing fracas MLB.com (英語) (2017年4月22日) 2017年5月2日閲覧
  9. ^ Mark Feinsand (2018年11月30日). “These players just joined the list of free agents” (英語). MLB.com. 2019年2月7日閲覧。
  10. ^ Jason Beck (2018年12月19日). “White Sox sign James McCann” (英語). MLB.com. 2019年2月7日閲覧。
  11. ^ マッキャン捕手がWソックスと1年5・9億円で契約 - MLB : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2020年3月26日閲覧。
  12. ^ 2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月2日閲覧。
  13. ^ Mets Sign James McCann” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月15日閲覧。
  14. ^ Orioles acquire James McCann and cash considerations from the New York Mets in exchange for a Player to be Named Later” (英語). MLB.com. 2022年12月22日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集