ジェシー・ロドリゲス
ジェシー・ジェームス・ロドリゲス・フランコ(Jesse James Rodríguez Franco、2000年1月20日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。テキサス州サンアントニオ出身。帝拳プロモーション及びマッチルーム・スポーツ・USA所属[1]。現WBC世界スーパーフライ級王者。元IBF・WBO世界フライ級統一王者。世界2階級制覇王者。
基本情報 | |
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本名 | ジェシー・ジェームス・ロドリゲス・フランコ |
通称 | Bam(バム) |
階級 | スーパーフライ級 |
身長 | 164cm |
リーチ | 170cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 2000年1月20日(24歳) |
出身地 | テキサス州サンアントニオ |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 21 |
勝ち | 21 |
KO勝ち | 14 |
敗け | 0 |
兄は元WBA世界スーパーフライ級王者のジョシュア・フランコ。
来歴
編集2016年11月7日、ロベルト・ガルシアをトレーナーに雇い帝拳プロモーションと契約を結び、2017年3月10日にプロデビュー[2]。
2022年1月28日、帝拳プロモーションと共同プロモートの形でエディー・ハーンのマッチルーム・スポーツ・USAと契約を交わした[3]。
スーパーフライ級
編集2022年2月5日、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでカルロス・クアドラスとWBC世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、12回3-0(115-112、2者が117-110)の判定勝ちを収め王座を獲得した[4]。当初は前座でフェルナンド・ディアスとWBC全米ライトフライ級王座決定戦を行う予定だったが[5]、メインイベントでクアドラスと対戦予定だったシーサケット・ソー・ルンヴィサイが病気で欠場になった為、2階級下のロドリゲスが代役として急遽階級を上げて対戦することになった[6]。
2022年6月25日、テキサス州サンアントニオのテック・ポート・アリーナで元WBC世界スーパーフライ級王者でWBC世界スーパーフライ級2位のシーサケット・ソー・ルンヴィサイと対戦し、8回TKO勝ちを収め初防衛に成功した[7] 。試合後プロモーション契約を解除したシーサケットに変わりロドリゲスがマッチルーム・スポーツ・USAと長期契約を交わした[8]。
2022年10月26日、フライ級転向のため、WBC世界スーパーフライ級王座を返上した[9]。
フライ級
編集2023年4月8日、テキサス州サンアントニオのボーイング・センター・アット・テックポートで、WBO世界フライ級2位クリスチャン・ゴンサレスとWBO世界フライ級王座決定戦で対戦し、12回3-0(117-111、116-112、118-110)の判定勝ちで王座獲得と2階級制覇に成功した[10]。しかし、ロドリゲスは試合途中に顎を骨折し、手術を受けることになった[11][12]。
2023年12月16日、アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナにてIBF世界フライ級王者のサニー・エドワーズと王座統一戦を行い、9回終盤にボディジャブからの左ストレートによるカウンターでダウンを奪い、9回終了のゴングが鳴らされた後にエドワーズが棄権したことでTKO勝ちを収め、WBO王座初防衛とIBF王座獲得に成功した[13]。
スーパーフライ級復帰
編集2024年6月29日、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでWBC世界スーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダと対戦し、4回にエストラーダからダウンを奪い、6回にエストラーダにダウンを奪い返されるも、7回終盤に左ボディでエストラーダから再びダウンを奪い7回3分KO勝ちを収め1年8ヶ月ぶりの王座に返り咲いた[14]。
2024年8月、エストラーダが試合契約に含まれていた再戦条項を行使した[15]。しかし、その後エストラーダは考えを変えてバンタム級への転向を決めたため、ロドリゲスとの再戦が白紙となった[16][17]。
2024年11月9日、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターでWBC世界スーパーフライ級暫定王者のペドロ・ゲバラと団体内王座統一戦を行い、3回2分47秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[18][19][20]。
戦績
編集- プロボクシング:21戦 21勝 (14KO) 無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2017年3月10日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | マウリシオ・クルス | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2017年4月28日 | ☆ | 1R 1:39 | TKO | エリック・ホバーニ・ネグレテ | メキシコ | |
3 | 2017年6月10日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ロバート・レデスマ | アメリカ合衆国 | |
4 | 2017年11月17日 | ☆ | 2R 1:22 | KO | ホルヘ・モスケイラ | メキシコ | |
5 | 2018年3月9日 | ☆ | 1R 1:33 | TKO | サンティアゴ・サンチェス・バヤルド | アメリカ合衆国 | |
6 | 2018年5月5日 | ☆ | 3R 2:18 | KO | アルマンド・バスケス | メキシコ | |
7 | 2018年9月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | エドウィン・レイエス | アメリカ合衆国 | |
8 | 2018年12月1日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ジョスエ・モラレス | アメリカ合衆国 | |
9 | 2019年3月16日 | ☆ | 3R 2:50 | TKO | ラウフ・アガエフ | アゼルバイジャン | |
10 | 2019年7月27日 | ☆ | 3R 2:23 | TKO | セサール・ガルシア・トリホス | メキシコ | |
11 | 2020年2月29日 | ☆ | 8R 1:10 | TKO | マルコ・サステイタ | アメリカ合衆国 | |
12 | 2020年9月5日 | ☆ | 1R 2:03 | KO | ハニエル・リベラ | プエルトリコ | |
13 | 2020年12月12日 | ☆ | 2R 2:05 | KO | サウル・フアレス | メキシコ | |
14 | 2021年10月16日 | ☆ | 4R 1:23 | KO | ホセ・アレハンドロ・ブルゴス | メキシコ | |
15 | 2022年2月5日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | カルロス・クアドラス | メキシコ | WBC世界スーパーフライ級王座決定戦 |
16 | 2022年6月25日 | ☆ | 8R 1:50 | TKO | シーサケット・ソー・ルンヴィサイ | タイ | WBC防衛1 |
17 | 2022年9月17日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | イスラエル・ゴンサレス | メキシコ | WBC防衛2 |
18 | 2023年4月8日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | クリスチャン・ゴンサレス | メキシコ | WBO世界フライ級王座決定戦 |
19 | 2023年12月16日 | ☆ | 9R 終了 | TKO | サニー・エドワーズ | イギリス | IBF・WBO世界フライ級王座統一戦 IBF獲得・WBO防衛1 |
20 | 2024年6月29日 | ☆ | 7R 3:00 | KO | ファン・フランシスコ・エストラーダ | メキシコ | WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ WBC・リングマガジン王座獲得 |
21 | 2024年11月9日 | ☆ | 3R 2:47 | TKO | ペドロ・ゲバラ | メキシコ | WBC世界スーパーフライ級王座統一戦 WBC防衛1 |
テンプレート |
獲得タイトル
編集脚注
編集- ^ 日本で2度世界戦 元世界王者モイセス・フエンテスを支える基金スタート Boxing News(ボクシングニュース) 2022年2月9日
- ^ “Jesse Rodriguez Signs With Robert Garcia, Teiken Promotions”. Boxing Scene.com. 2016年11月7日閲覧。
- ^ “Jesse Rodriguez Inks Promotional Pact With Eddie Hearn”. BoxingScene.com (2022年1月28日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Jesse 'Bam' Rodriguez Drops, Outpoints Carlos Cuadras For WBC Strap, Becomes Youngest Current Champion”. BoxingScene.com (2022年2月6日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “BOXING Jesse Rodriguez faces Fernando Diaz on Rungvisai vs Cuadras 2 card in Phoenix”. FIGHTMAG.com.au (2022年1月30日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Jesse Rodriguez Replaces Sor Rungvisai (Illness) In Vacant WBC Title Fight Versus Carlos Cuadras”. BoxingScene.com (2022年1月30日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Jesse Rodriguez Scores Star-Making TKO Win Over Srisaket Sor Rungvisai To Retain WBC Junior Bantamweight Title”. ringtv.com (25 June 2022). 26 June 2022閲覧。
- ^ “Jesse Rodriguez extends contract with Matchroom Boxing after Rungvisai domination”. badlefthook.com (27 June 2022). 27 June 2022閲覧。
- ^ 軽量級スター候補ジェシー・ロドリゲス WBC・S・フライ級王座返上でフライ級進出宣言 Boxing News(ボクシングニュース) 2022年10月27日
- ^ ““バム”ロドリゲスがWBOフライ級王座獲得で逆2階級制覇 中盤にアゴ負傷のアクシデント”. ボクシングニュース (2023年4月9日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ “ロドリゲス骨折でフライ級戦線の行方は? 規格外の長身 WBC暫定王者フンドラが初黒星”. ボクシングニュース (2023年4月10日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ “Jesse Rodriguez Confirms Fractured Jaw, Will Require Surgery Following WBO Flyweight Title Win”. Boxing Scene.com (2023年4月9日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ “WBO王者ジェシー・ロドリゲスがIBF王者サニー・エドワーズにTKO勝ち…フライ級世界王座統一戦”. スポーツ報知 (2023年12月17日). 2023年12月17日閲覧。
- ^ “Rodriguez Wins By 7th round Ko”. ESPN (30 June 2024). 2024年6月30日閲覧。
- ^ “Notebook: Caleb Plant, Rolando Romero bouts added to Canelo PPV”. DAN RAFAEL (2024年8月6日). 2024年8月14日閲覧。
- ^ “Jesse ‘Bam’ Rodriguez Set To Defend 115-Pound RING Championship Against Pedro Guevara”. The Ring (2024年9月17日). 2024年9月24日閲覧。
- ^ “Notebook: Canelo, Berlanga predict KOs in Mexico-PR rivalry fight”. Dan Rafael (2024年9月13日). 2024年9月24日閲覧。
- ^ “Video: Jesse Rodriguez drops Pedro Guevara twice to retain title by TKO”. FIGHTMAG. (10 November 2024)
- ^ “Boxing Results: Jesse 'Bam' Rodriguez Destroys Pedro Guevara - Boxing News 24”. www.boxingnews24.com. (9 November 2024)
- ^ “Jesse “Bam” Rodriguez vs. Pedro Guevara Results: KO And Reaction”. Forbes
関連項目
編集外部リンク
編集- ジェシー・ロドリゲス (@210bam) - X(旧Twitter)
- ジェシー・ロドリゲス (@210bam) - Instagram
- ジェシー・ロドリゲスの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 ファン・フランシスコ・エストラーダ |
WBC世界スーパーフライ級王者 2022年2月5日 - 2022年10月26日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ファン・フランシスコ・エストラーダ |
空位 前タイトル保持者 中谷潤人 |
WBO世界フライ級王者 2023年4月8日 - 2024年3月27日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 アンソニー・オラスクアガ |
前王者 サニー・エドワーズ |
IBF世界フライ級王者 2023年12月16日 - 2024年3月27日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 アンヘル・アヤラ |
前王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ |
WBC世界スーパーフライ級王者 2024年6月29日 - 現在 |
次王者 N/A |