シンシア 〜介助犬誕生ものがたり〜
『シンシア 〜介助犬誕生ものがたり〜』(シンシア かいじょけんたんじょうものがたり)は、2003年5月5日に毎日放送にて関西ローカルで放送されたテレビドラマ。実話に基づいたフィクションドラマ。原作は毎日新聞社の『介助犬シンシア』[1]。2003年の「日本民間放送連盟賞」ドラマ部門の優秀賞[2]、「アジアテレビ賞」単発ドラマ部門の最優秀賞[3]に選ばれた。また、2004年の「上海テレビ祭」のドラマ部門で入賞[4]、「モンテカルロテレビ祭」のテレビフィルム部門では、最優秀賞候補にノミネート[5]された。
主なキャスト・登場人物
編集- 木村美智子:富田靖子 ※ナレーションも兼任[6]。
- 主人公。臨床検査技師の仕事を持つキャリアウーマン。佳友とは恋愛の末に結婚したが、クリスマスの日に佳友がオートバイの転倒事故で、頸髄を損傷。胸から下が動かせなくなってしまう。周囲の反対を押し切り、別れずに佳友を励ます。「犬を飼おう」と言い出したのも美智子だった。
- 木村佳友:金山一彦
- 大学の工学部を卒業して、エンジニアとして働いていたが、クリスマスの朝のオートバイ事故で人生が変わる。しかし、持ち前の負けん気で1年半の闘病リハビリにより、コンピュータープログラマとして在宅勤務ができるまでに。シンシアをブリーダーの家で見初めるが、成長したシンシアには手を焼く。
- シンシア:アベアリーゼ(ワンちゃんのしつけ教室のシーン:たみ[7])
- ラブラドール・レトリバーの女の子[8]。木村夫妻の愛犬となった後、東京の介助犬育成団体で訓練を受ける。合同訓練が始まった頃は、佳友の言うことを聞かなかったが、徐々に信頼関係が生まれ介助犬として認定される。
- 矢澤知枝:中山エミリ
- 介助犬トレーナー。シンシアの介助犬としての素質を一目で見抜く。シンシアを預かり訓練。合同訓練では、佳友を根気よく励まして、シンシアとの友情を取り持つ。
- 山田里美:高田聖子
- 美智子の同僚で親友。アメリカで働きたいという希望を持っていた美智子のために、佳友に「別れてあげて欲しい」と切り出す。
- 大塚真友子:明石泰葉
- 木村夫妻の近くに住む9歳の女の子。柴犬を飼っている。シンシアに手を焼く佳友に、「努力が足りひんのと違う」という。その言葉は佳友の心に響く。
- 医師:及川以蔵
- 佳友がオートバイ事故後に救急搬送された病院の主治医。美智子に、佳友が頸髄を損傷しており、一生車椅子生活になることを告げる。
- ブリーダー:一木美貴子
- 美智子が犬を飼うことに決め、夫婦で柴犬を求めて訪ねたブリーダー。「ラブラドールは活発で、身体の不自由な人には勧められない」と木村夫妻に忠告。
- 車イスの男:笑福亭松之助
- 佳友が入院していた病室の隣りの部屋に入院していた男。車の事故で長く車椅子生活をしている。リハビリに向かう気にもなれない佳友に、「早よ、一人前の障がい者にならなあかん」という。その一言が佳友を猛然とリハビリに向かわせる。
スタッフ
編集関連作品
編集- 写真絵本『ありがとうシンシア』(講談社)
- 単行本『介助犬シンシア』(毎日新聞社)
- 文庫本『介助犬シンシア』(新潮文庫)
- 小冊子『介助犬シンシア』(文溪堂:てのひら文庫小学3年)
- 単行本『介助犬シンシアの物語』(大和書房)
- CM『介護保険・シンシア編』(住友生命)
- 英語教科書『三省堂 ニュークラウン』中1用(2002年度改訂版…2005年度まで採用)Lesson8 "They Are Partners"
- 英語教科書『桐原書店 WORLD TREK』高1用(2003年度改訂版…2006年度まで採用)Lesson5 "Life with a Service Dog"
- 社会教科書『日本文教出版 公民的分野』中学用(2012年度改訂版)