シンガポール・クロコダイル・ファーム
シンガポール・クロコダイル・ファーム(Singapore Crocodile Farm)とは、シンガポールにあったワニ養殖場である。一般にも公開され、シンガポールの観光名所として機能していたが、2012年に閉鎖された[1]。
1945年、事業家の陳岳泉がワニ皮販売のため住居内にワニ飼育施設を設けたのが始まりである。この種の施設としてはシンガポール最初の施設であり、当初は10頭を飼育するのみであったが[1]、その後事業は拡大し、陳岳泉は「鰐魚王」（ワニ王）と呼ばれるようになった[2]。
また施設は一般の見学を無料で受け入れ、飼育されているワニのほか、加工場でハンドバッグやバンドに加工する工程も見学することができた[3]。1972年にはルイス・マウントバッテンが訪問したほか[4]、海外からも客を集めたが[5]、2012年に閉鎖され、施設は売りに出された[6][7]。後に施設は解体され、跡地はコンドミニアムに転用されている[8]。
脚注
編集- ^ a b The Story of a Crocodile Farm at Upper Serangoon Road
- ^ 「“鱷魚王”逝世家人爭產 子女後母平分7千萬」『星洲日報』星洲媒體集團(Petaling Jaya, Malaysia)、2009年10月3日付28面。
- ^ 『シンガポールの旅』ワールド・フォト・プレス、1972年、52-53ページ。
- ^ “Mountbatten tries his hand at feeding crocodiles”. The Straits Times: p. 19. (1972年2月21日)
- ^ 林靑靑「世界越来越多国家成为保护野生动物组织会员规定入口鳄鱼皮产品须附有源头证 我国鱷鱼皮业面对打击 鳄鱼皮商希望政府协助解决有关问題」『星洲日报』星洲日报有限公司(Singapore)、1981年3月20日付1面。
- ^ Tan, Melissa (2012年7月17日). “Former crocodile farm site put up for sale”. The Straits Times: p. B10
- ^ Ng, Jasmine (2012年7月17日). “Three freehold residential sites up for collective sale”. The Business Times (Singapore)
- ^ About Kovan
外部リンク
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