シロテンハナムグリ

コガネムシ科の昆虫

シロテンハナムグリ(白点花潜、学名Protaetia orientalis submarumorea)は、コガネムシ科甲虫で、日本台湾などアジアの一部に生息している。

シロテンハナムグリ
シロテンハナムグリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : コガネムシ下目 Scarabaeiformia
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 : ハナムグリ亜科 Cetoniinae
: ハナムグリ族 Cetoniini
亜族 : ハナムグリ亜族 Cetoniina
: シロテンハナムグリ属 Protaetia
: シロテンハナムグリ P. orientalis
学名
Protaetia orientalis
(Gory & Percheron, 1833)
和名
シロテンハナムグリ(白点花潜)
亜種
  • シロテンハナムグリ P. o. submarumorea (Burmeister, 1842)
  • トカラシロテンハナムグリ P. o. tokarana Nomura, 1964
  • P. o. sakaii H.Kobayashi

ハナムグリ類としては大型で、より樹液果実に集まる。往々にしてカナブンや同シラホシハナムグリと共に見られる。同属のシラホシハナムグリは、特徴が酷似しているが、両者にある白い点の配置が違い、そこで区別がつく。

飛び方が特徴的で、飛翔時に前翅(鞘翅)を内側に傾けると、多くの甲虫と違い、開かなくても側面に隙間ができ、この状態で後翅を伸ばせるので、前翅を閉じたまま後翅を羽ばたいて飛ぶ。この特徴はカナブンなど、他のハナムグリ亜科の甲虫にも言えることである。

森林の豊かな朽木腐葉土が無くとも、枯れた雑草堆積物がある程度あれば幼虫が育つ。また成虫は再越冬能力を持ち寿命が長く、複数年にわたり繁殖する個体もある。このため本種は環境の悪化に大変強い大型甲虫である。都心公園緑地、臨海の埋め立て地等でも飛行中の姿が盛んにみられる。さらに、カナブンが減少するに従い、従来彼らが占めていた生態的ニッチを奪いつつある。

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関連項目

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