シリストラ州

ブルガリアの州
シリストラ州
Област Силистра
Silistre ili
ブルガリア内のシリストラ州の位置
ブルガリアの国旗 ブルガリア共和国
州都シリストラ
人口142,000人
面積2,846 km²
人口密度46 人/km²
基礎自治体7
ナンバープレートCC
標準時EETUTC+2
夏時間EESTUTC+3
ウェブサイト[1]

シリストラ州(シリストラしゅう、ブルガリア語: Област Силистра, ラテン文字転写: Oblast Silistraトルコ語: Silistre iliルーマニア語: Regiunea Silistra)は、ブルガリア北東部、南ドブルジャ地方に位置する。州都はシリストラ

世界遺産・スレバルナ自然保護区
シリストラ郊外

基礎自治体

編集
 
シリストラ州の基礎自治体

地理

編集

ブルガリア北西部のドナウ川沿いにあり、南東にドブリチ州、南東にシュメン州ラズグラト州ルセ州、北はルーマニアとの国境であり、北西にはドナウ川をはさんで対岸に同国のカララシ県、北東はコンスタンツァ県と陸続きになっている。ドナウ川の河口に近いシリストラ州は平地が多く、また肥沃な土壌となっており、農業が盛んである。

州都のシリストラの近くには、世界遺産に登録されているスレバルナ自然保護区があり、ペリカンをはじめとする多くの渡り鳥たちの休息地となっている。

歴史

編集

969年にはキエフ・ルーシに占領され、奪還を目指すビザンティン帝国の間でドロストロン包囲en)とよばれる戦闘の現場となった。この戦い以降再びビザンティン帝国に復し、その後12世紀には第二次ブルガリア帝国の一部となったが、14世紀末にオスマン帝国によって併合された。 1913年、第二次バルカン戦争によってルーマニアに編入されたが、1940年のクラヨヴァ協定によってブルガリア領に復した。ルーマニア統治時代の名称はドゥロストル県Judeţul Durostor)。

人口動態

編集

シリストラ州はトルコ人人口の比率が高く、ブルガリア各州で4番目のトルコ人人口比率となっている。2001年の調査によると、自身をブルガリア人と規定する者は全体の59.3%、トルコ人は34.3%、ロマは4.6%となっている[2]

 
ドナウ川とシリストラ