シュネーバル
シュネーバル(ドイツ語: Schneeball)はドイツ・ローテンブルク・オプ・デア・タウバーの名物菓子[1][2][3]。複数形はシュネーベレ(ドイツ語: Schneebälle)であるが、ローテンブルク・オプ・デア・タウバーなどのフランケン地方ではシュネーバレン(ドイツ語: Schneeballen)と呼ぶ[3]。
名称は「雪の球(show ball)」の意であり、ひも状のクッキー生地を直径10センチメートルほどに丸くまとめて油で揚げ、粉砂糖で包んだ白い菓子である[1][2]。チョコレートやアーモンドをまぶすこともある[1][2]。市販品には直径3センチメートル程度の小さいサイズのものもある[1]。
18世紀以前からフランケン地方、バーデン=ヴュルテンベルク州、オーストリアで知られていた歴史的な菓子である[3]。
かつては、誕生日や結婚式など家族の祝事に食べる菓子であり、粉砂糖やシナモンを振りかけたものであった[3]。また揚げる油も伝統的には動物性油であったが、近年は植物性油を使うことも多い[3]。
ドイツではカトリック教会の教義から復活祭前の約40日間(四旬節)に断食を行っていたが(現在でも修道院や非常に敬虔な信者は行う)、シュネーバルはシュトゥルーデル、クネーデルを添えたキノコや野菜の料理、ビールなどと共に、断食期間に食することを許されている[3]。