シスメックス
日本の兵庫県神戸市にある医療機器メーカー
シスメックス株式会社(Sysmex Corporation)は、兵庫県神戸市に本社を置く医療機器メーカー。世界190か国以上で事業を展開。海外売上高比率80%以上。ヘマトロジー(血球計数分野)、血液凝固分野、尿沈渣検査分野で世界首位。TOPIX Large70構成銘柄。2022年時点で兵庫県に本社を置く企業の中で時価総額トップ。
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通一丁目5番1号 (国際健康開発センタービル) |
設立 | 1978年(昭和53年)3月7日(※) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 9140001009530 |
事業内容 | 検体検査に関連する製品の開発、製造、販売及びサービス |
代表者 |
家次恒(代表取締役会長兼CEO) 浅野薫(代表取締役社長) |
資本金 |
142億8,216万円 (2023年3月末現在) |
発行済株式総数 |
2億972万5千株 (2023年3月末現在) |
売上高 |
連結:4,105億200万円 (2023年3月期) |
営業利益 |
連結:736億7,900万円 (2023年3月期) |
純利益 |
連結:457億8,400万円 (2023年3月期) |
純資産 |
連結:3,883億5,600万円 (2023年3月期) |
総資産 |
連結:5,310億7,400万円 (2023年3月末現在) |
従業員数 |
連結:10,522人、単体:3,148人 (2023年3月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.32% 日本カストディ銀行 5.77% 公益財団法人神戸やまぶき財団 5.73% (2023年3月31日現在) |
外部リンク | www.sysmex.co.jp |
特記事項:※ 株式の額面金額を変更するため、1994年(平成6年)4月1日に、東亞医用電子株式会社(形式上の存続会社)に吸収される形式での合併を行い、旧会社は消滅した。実質の存続会社である旧会社の設立日は1968年(昭和43年)2月20日。 |
概要
編集1961年に、東亜特殊電機株式会社(現TOA株式会社)が発足した研究室が大元である。その後1968年に前身となる東亞医用電子株式会社(東亜特殊電機株式会社の販売会社)が発足、1978年にSysmexブランドが確立され、主に血液分析装置の開発を行った。1998年にそれまでのブランド名を使用し、シスメックス株式会社と社名を変更する。現在は尿検査装置、免疫検査用試薬などを手がけ、特にヘマトロジー、血液凝固検査、尿沈渣検査では既にグローバルトップシェアを有している。遺伝子分野を次の成長源に据える。2023年には大学発のスタートアップである「メガカリオン」を子会社化した[2]。
主な分析装置
編集血液分析装置
編集- Sysmex XN-9000
- Sysmex XN-3000
- Sysmex XN-2000
- Sysmex XN-1000
- Sysmex XN-550
- Sysmex XN-450
- Sysmex XN-350
- Sysmex XN-330
- Sysmex XE-5000
- Sysmex XE-2100
- Sysmex XT-4000i
- Sysmex XT-2000i
- Sysmex XT-1800i
- Sysmex XS-1000i
- Sysmex XS-800i
- Sysmex KX-21
- Sysmex pocH-100i
- Sysmex SP-1000i
血液凝固測定装置
編集- Sysmex CS-1600
- Sysmex CS-5100
- Sysmex CS-2500
- Sysmex CS-2400
- Sysmex CS-2100i
- Sysmex CS-2000i
- Sysmex CA-8000
- Sysmex CA-1500
- Sysmex CA-500
- Sysmex CA-50
尿検査装置
編集- Sysmex UF-5000
- Sysmex UD-10
- Sysmex UC-3500
- Sysmex U-WAM
- Sysmex UC-1000
- Sysmex UX-2000
- Sysmex UF-1000i
- Sysmex UF-110i
- Sysmex UF-50
免疫凝集測定装置
編集- Sysmex HISCL-800
- Sysmex HISCL-5000
- Sysmex HISCL-2000i
- Sysmex PAMIA-40i
医療ロボット
編集スポーツ
編集フィギュアスケート
編集所属選手
編集- 三原舞依
- 坂本花織(2022年北京オリンピック女子フィギュアスケート銅メダリスト)
- 壷井達也
女子陸上競技部
編集2005年12月1日、グローバリー女子陸上競技部が廃部するのに伴い、全選手・スタッフ陣営らを引き継ぐ形式でスタートした。
元所属選手
編集- 野口みずき(2004年アテネオリンピック女子マラソン金メダリスト・現女子マラソン日本記録保持者。2016年4月引退。2016年7月退社。)
- 後藤沙織(退社後、陸上自衛官を経て、声優・ラジオパーソナリティとして活動)
主な指導者
編集協賛イベント
編集- 神戸マラソン - 特別協賛スポンサー。第1回大会より。
評価・ランキング
編集- 2011年 臨床検査システムとそのデザインへの取組みがグッドデザイン金賞を受賞[3]。
- 2017年 経済・環境・社会の3つの側面から企業を分析し、持続可能性(サステナビリティ)に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス」に2年連続選定。日本企業からは31社が選定。
- 2016年 第14回産学官連携功労者表彰経済産業大臣賞:「世界初・糖鎖を使った肝線維化診断システムの実用化」[4]。
不祥事
編集脚注
編集出典
編集- ^ コーポレート・ガバナンス - シスメックス株式会社
- ^ “シスメックス、再生医療ベンチャー買収 iPS細胞で血小板の大量生産目指す”. 神戸新聞NEXT (2023年12月21日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ “臨床検査システムとそのデザインへの取組み”. 日本デザイン振興会 (2011年). 2024年5月16日閲覧。
- ^ 産学官連携功労者表彰とは 内閣府
- ^ “所得隠し:シスメックス、2年で3億2000万円−−大阪国税局指摘”. 毎日新聞. (2012年9月26日)
関連項目
編集- みなと異人館 - 2012年より同社のゲストハウスとして使用。
- シスメックス国際試薬 - 2022年4月に吸収合併した子会社。