シェラン島
シェラン島(デンマーク語: Sjælland [ˈɕɛˌlanˀ]、英語: Zealand)は、デンマークの島。ユトランド半島の東、バルト海に位置する。面積は7,031 km2でグリーンランドとその属島を除くとデンマークで最も広い。人口は約210万人でデンマークの東部にあり、東端には首都コペンハーゲンがある。西にあるフュン島との間には大ベルト海峡を跨ぎ大ベルト橋が架かる[1]。東にはコペンハーゲン空港があるアマー島がある。ここからエーレスンド海峡(ウーアソン海峡)の海底トンネルを通って人工島であるペベルホルム島(Peberholm)を通過し、そこからエーレスンド橋を渡るとスウェーデンに行ける。南のファルスター島との間はファローブローン橋で結ばれている。
シェラン島 | |
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所在地 | デンマーク |
所在海域 | バルト海 |
座標 | 北緯55度30分0秒 東経11度45分0秒 / 北緯55.50000度 東経11.75000度 |
面積 | 7 031 km² |
プロジェクト 地形 |
座標: 北緯55度30分0秒 東経11度45分0秒 / 北緯55.50000度 東経11.75000度
コペンハーゲンから北へウーアソン海峡沿いに走る鉄道で海岸線を走る。途中、ロングスデス・キュスト駅(Rungsted Kyst Station)周辺では、作家カーアン・ブリクセンの生家を改装した美術館があり、広い庭にはブリクセンの墓地がある。次にホムレベク駅(Humlebæk Station)周辺ではルイシアナ現代美術館があり、庭園から海峡や隣国のスウェーデンまで見渡せる[2]。
島の沿岸部に干潟、砂嘴、入り江、ヒース、ヨシ原、草地、塩性湿地が多く、ハイイロガン、ホンケワタガモ、クロガモ、ハクチョウ、ヒドリガモ、オオバン、ヨーロッパチュウヒ、サンドイッチアジサシ、ハシビロガモ、鰭脚類などが生息している。北西部のセイェル島付近[3]、南東部のファクセ湾一帯[4]および南西部の一部[5][6]はラムサール条約登録地である。ハマナスとバイカルハナウドが現地で外来種となっている。
なお、英称はZealandだが、ニュージーランド(New Zealand、オランダのゼーラント州が由来)とは無関係である。
脚注
編集- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年5月12日閲覧。
- ^ 鈴木雅子「ぶらりデンマーク」/ 村井誠人編著『デンマークを知るための68章』明石書店 2009年 35-36ページ
- ^ “Sejrø Bugt, Nekselø Bugt and Saltbæk Vig | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Præsto Fjord, Jungshoved Nor, Ulvshale and Nyord | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Waters South of Zealand, Skælskør Fjord, Glænø and adjacent wetlands | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Karrebæk, Dybso and Avno Fjords | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年5月1日). 2023年4月1日閲覧。