ザカリー・パートン
ザカリー・パートン(Zachary Purton、香港表記:潘頓、1983年1月3日 - )は、香港ジョッキークラブに所属している騎手。オーストラリア出身。義父はオーストラリアの名騎手だったジミー・キャシディ。
ザカリー・パートン | |
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2024年3月24日、沙田競馬場 | |
基本情報 | |
国籍 | オーストラリア |
生年月日 | 1983年1月3日(41歳) |
騎手情報 | |
初免許年 | 2000年 |
通称はザック・パートン(Zac Purton)。
来歴
編集オーストラリア時代
編集2000年、オーストラリアで騎手デビュー。
2002年/2003年、見習騎手のままブリスベン地区のリーディングタイトルを獲得。後にシドニー地区に拠点を移す。
2006年、サイアーズプロデュースステークスで豪G1初勝利。
香港時代
編集2010年にはスチュワーズカップをフェローシップで制して香港G1初勝利。
2011年/2012年は62勝をあげ、同郷のブレット・プレブルに1勝差で競り勝ち香港リーディング2位に躍進。
2012年には、リトルブリッジとのコンビでキングズスタンドステークスに勝利して欧州G1初勝利。
2012年/2013年は88勝をあげ2年連続の香港リーディング2位。
2013年/2014年は香港ヴァーズを勝つなど112勝の大活躍。前年まで13年連続の香港リーディングだったダグラス・ホワイトを抑えて初の香港リーディングに輝いた。
2014年/2015年は95勝をあげたが、ホワイトの年間勝利数を更新したジョアン・モレイラに次ぐリーディング2位に終わった。また、オーストラリアではアドマイヤラクティとのコンビでコーフィールドカップに勝利した。
2017年/2018年は136勝をあげ134勝のジョアン・モレイラを抑え自身2度目の香港リーディングに輝くと、2018年/2019年、2019年/2020年と3シーズン連続でリーディングを獲得している。
2021年の香港スプリントでラッキーパッチに騎乗するも、落馬事故に巻き込まれて負傷した。肋骨を4本骨折するなどの怪我を負ったが、2日後には競馬場へ元気な姿を見せている[1]。
2021年/2022年は136勝をあげて自身5度目のリーディングを獲得した[2]。
2017年、2020年、2021年の香港国際騎手招待競走『ロンジン・インターナショナル・ジョッキーズチャンピオンシップ』で総合優勝している[3]。
日本での騎乗
編集2010年、安田記念に参戦したフェローシップの鞍上として初来日。当日6月6日の東京競馬場第2競走でコウセイベイビーに騎乗したのが中央競馬初騎乗(結果は7着)。なお、メインレースの安田記念では7番人気で9着。最終レースに設定されたユニコーンステークスではドロに騎乗し5着に入線した。
2012年の11月には第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズに初出場。2勝をあげ52Pを獲得し初出場で初優勝を達成した[4]。
2014年には初めての短期免許を取得(期間は7月12日〜8月17日)。身元引受人は池江泰寿調教師と馬主の吉田勝己。20鞍騎乗し6勝するという好成績だったが7月20日の5レースで踵の古傷を痛めその後の騎乗をキャンセル。途中帰国し治療に専念した。その後、12月のワールドスーパージョッキーズシリーズに2年ぶり2度目の出場するも20Pで9位タイに終わった。
2015年、エアロヴェロシティとのコンビで高松宮記念に参戦。好位置から抜け出し快勝し、JRAの重賞初勝利をG1勝利で飾った。また、7月18日〜8月9日にかけて2度目の短期免許取得(身元引受人は前年度同様に池江泰寿調教師と馬主の吉田勝己)。今回は途中離脱することなく小倉や中京に参戦し、52戦8勝の成績をあげる。
主な勝ち鞍
編集オーストラリア
編集- サイアーズプロデュースステークス(2006年Excites、2016年Yankee Rose)
- チッピングノートンステークス(2007年He's No Pie Eater)
- エプソムハンデキャップ(2008年Theseo)
- ジョージメインステークス(2014年Sacred Falls)
- コーフィールドカップ(2014年アドマイヤラクティ)
- J.J.アトキンス(2016年Sacred Elixir)
- ドンカスターマイル(2014年Sacred Falls、2017年It's Somewhat)
- ザギャラクシー(2018年In Her Time)
香港
編集- 香港スチュワーズカップ(2010年Fellowship、2019年Beauty Generation、2022年Waikuku)
- 香港マイル(2012年Ambitious Dragon、2016年Beauty Only、2018年Beauty Generation、2022年California Spangle)
- 香港ゴールドカップ(2013年Military Attack、2018年Time Warp)
- クイーンズシルヴァージュビリーカップ(2013年Ambitious Dragon、2018年Beauty Generation)
- 香港ヴァーズ(2013年Dominant、2018年Exultant)
- 香港スプリント(2014年・2016年Aerovelocity)
- 香港ダービー(2015年Luger、2024年Massive Sovereign)
- チェアマンズスプリントプライズ(2018年Ivictory)
- チャンピオンズマイル(2018年・2019年Beauty Generation)
- 香港カップ(2017年タイプワーク、2020年ノームコア)
その他
編集- キングズスタンドステークス(2013年Little Bridge)
- シンガポール航空インターナショナルカップ(2013年Military Attack)
- 高松宮記念(2015年Aerovelocity)
- クリスフライヤーインターナショナルスプリント(2015年Aerovelocity)
騎乗成績
編集日本
編集日付 | 競馬場、開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗 | 2010年6月6日 | 3回東京6日目2R | 3歳未勝利 | コウセイベイビー | 16頭 | 4 | 7着 |
初勝利 | 2012年11月24日 | 5回東京7日目9R | エクセレントJT | ショウナンラムジ | 15頭 | 1 | 1着 |
重賞初騎乗 GI初騎乗 |
2010年6月6日 | 3回東京6日目11R | 安田記念 | フェローシップ | 18頭 | 7 | 9着 |
重賞初勝利 GI初勝利 |
2015年3月29日 | 2回中京6日目11R | 高松宮記念 | エアロヴェロシティ | 18頭 | 4 | 1着 |
脚注
編集- ^ “落馬負傷のパートン騎手が競馬場に姿、鉄人ぶりをアピール”. JRA-VAN ver.World. 2021年12月17日閲覧。
- ^ “香港シーズン閉幕・・・パートンが2季ぶり5度目のリーディングジョッキーに輝く!モレイラは2位|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “【香港騎手招待競走】Z.パートン騎手が3年ぶり2回目の優勝! 2位にJ.モレイラ騎手 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2020年12月10日閲覧。
- ^ “WSJSは初戦&最終戦を制したZ.パートンが優勝!”. 競馬ラボ. 2023年12月16日閲覧。