サマエル・アウン・ベオール
サマエル・アウン・ベオール(西: Samael Aun Weor、1917年3月6日 - 1977年12月24日)は、ラテンアメリカで活動した人類学者、社会学者。
概要
編集1916年にコロンビアのボゴタに生まれ、1950年代にメキシコに移り住み、1958年には3つの重要な精神運動を"AGLA"(Accion Gnostica Libertadora de Amerindia)に統合した。そこで彼のライフワークである自己実現の達成を遂げるよう働き続けた。その間、パナマ、コスタリカなどを経て、メキシコにて国際ノーシス運動の主管部を作り、一生をかけてノーシスの普及を行った。
思想
編集彼は著作の中で自分の考えについて明らかにしている。 彼の教義は東洋、西洋流双方の手法と概念を包含しているとされ「総括のマスター」とノーシスの人間から呼ばれる。
彼は常に実践的ノーシス主義であるところのノーシスを強調し、教授した。ノーシスは「直接体験によってのみ獲得される魂の知識」と定義される。彼はその著作の中で、ノーシス秘教心理学、錬金術、タロット&カバラ、宇宙論、文化人類学、エレメンタルセラピー(自然界の精による治療)、ルーン文字の神秘、ドリームヨガ、アストラルトリップ、チベットの若返り術、瞑想によるマインドの静寂と真実の体験、心理分析の瞑想、秘教占星術、生と死の神秘、子どもの教育、等などを扱っている。本質的に、我々自身の深い眠りからの覚醒を形作るこの変化とは、革命によって成され、エゴの暴虐に対しての革命、エゴが我々に対して保持している魅惑という支配力からの革命である、としている。この変化は、彼が記した著作の全てにおいて言及されている、意識革命のための三要素を実践する事により起こる。その自己実現の達成に必要不可欠な三要素とは
- 死 エゴの根絶(仏教的寂滅)
- 誕生 性エネルギー昇華と性錬金術を通しての真の人間の創造(太陽体の創造)
- 献身 いかなる類の報酬、見返り、評価をも期待せず他者のためへの奉仕
の三つであるとしている。
著書
編集- 『ノーシス心理革命』 新泉社
- 『ノーシス意識革命』 新泉社
- 『完全なる結婚』 ノーシス書院
- 『黄色の書』 ノーシス書院