サウンドハウス
株式会社サウンドハウス(英語: Sound House Inc.)は、千葉県成田市にある、業務用音響機器、楽器、舞台照明機器の輸出入及び販売を手がける通信販売会社。1993年創立、1994年に設立。通称、音家(おとや)。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒286-0825 千葉県成田市新泉14-3 |
設立 | 1994年 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 6040001046181 |
事業内容 | 業務用音響機器、楽器・照明機器の輸入、及び販売 |
代表者 | 代表取締役 鎌田知泰 |
資本金 | 4億5,000万円 |
売上高 | 208億円(2021年12月期) |
従業員数 | 200名 |
外部リンク | https://www.soundhouse.co.jp/ |
概要
編集日本国内における音響照明機器の通信販売大手企業である[1]。また、同社の売り上げの約7割を通信販売が占めている。JBL、AKGなど多数の国内正規輸入代理店を務めている[2]。
音響機器を取り扱うClassic Pro(クラシック・プロ)や、楽器を扱うPLAYTECH(プレイテック)、照明機材を扱うSTAGE EVOLUTION(ステージ・エボリューション)といった独自ブランドも展開している。これらブランドは、明示されてはいないが実質いわゆる「自社ブランド」であり、メーカーからのOEMである。
持株会社は株式会社ハウスホールディングスであり、関連会社に、印刷業を展開する株式会社プレスハウスや、「大和の湯」を経営する株式会社フィットネスハウスなどがある[3][4]。
歴史
編集2009年1月、千葉県成田市に東日本向けの物流センターを設立[5]。2013年1月、徳島県小松島市に西日本向けの物流センターを設立[5]。
2017年、物流業務を担うロジハウスと、ソフトウェア開発を担うネットハウスの関連会社2社を吸収合併した[6]。
2021年、徳島県小松島市にあるミリカホールの命名権を取得し、4月16日より「サウンドハウスホール」の愛称が用いられている[7]。
2022年、宮城県牡鹿郡女川町にある女川町立女川中学校の旧校舎を9669万円で購入した[8]。校舎は物流拠点のみならず、子ども向けの無料音楽教室として利用される予定であり、創業者の中島は「女川を音楽の街にしたい」と語った[8]。
同社を巡る紛争
編集2008年4月3日、中国から行われたSQLインジェクションによるサイバーテロによって、延べ97,500名分の個人情報が流出したことを公表した[9]。そのうち、クレジットカード情報が含まれていたのは27,743名分だった[9]。当時サウンドハウスが加盟していたクレジットカード会社のJCBは、カードの不正利用が発覚したユーザーに対して個人情報が流出した旨を連絡する一方で、漏洩した事実を公表するタイミングについては「顧客からの問い合わせの対応に準備が必要」という方針を示したため、流出が発覚した3月21日から2週間遅らせた4月3日に、事件が発生したことを公表した[1][9][10]。その後ユーザーからの問い合わせが殺到したため、2週間後の4月18日、この事件の経過をまとめたプレスリリースを公表した[注 1][10]。しかし、その報告書の内容にJCBが不満を示し、一方的に加盟店契約を解除された[1][9]。2015年9月1日、PCI DSSの認証を受けるなどセキュリティを強化したとして、Visa及びマスターカードと契約し、クレジットカード決済を再開させた[11]。なお、2022年6月1日に再びJCBと契約した[注 2][13]。
2009年、成田市にある中台運動公園の命名権を取得し、「サウンドハウス・スポーツセンター」として、2013年度(2014年3月末)までの5年3500万円で契約を結んだ[14]。しかし、2010年11月に開催されたマラソン大会の行事パンフレットで、命名権上の名称のみを記載すべきところを正式名も併記してしまったことで、2011年に成田市に対し契約違反があったと指摘[14]。契約期間3年を残し、2010年度(2011年3月末)をもって契約を破棄した[14]。
2014年11月13日、楽天市場での代金の支払いに銀行振込を利用する際の振込先が楽天銀行の口座に一本化されたことを受け、「楽天が自社グループの利益のみを追い求め、出店している店舗に対して一方的にこのような暴挙を行っている」と批判し、11月19日に楽天市場からの撤退を表明した[15][16]。
天ノ譜ステラ
編集サウンドハウス公認VTuber、同社のサイト内で長年マスコット的キャラクターとして描かれていた「サウンドハウスお姉さん」の衣装に身を包んだ美少女VTuberである[17]。 2023年4月14日にYouTubeチャンネルを開設。 同月18日にサウンドハウス公認VTuberとして名前とデザインを公開、同月20日に初のライブ配信をYouTubeにて開始した。 チャンネル運営そのものには同社は関わっていないとされている。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 三上洋 (2008年6月20日). “流出元が明かす「個人情報漏えいの実態」”. 読売新聞. 2008年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月26日閲覧。
- ^ 庄司亮一 (2019年1月18日). “サウンドハウス、JBLやAKGなどハーマン製品の国内正規輸入代理店に”. インプレス. 2022年6月26日閲覧。
- ^ 瀧川正実 (2022年3月30日). “音楽用品EC大手サウンドハウスが始める音楽を通じた「まちづくり」「地域活性化」とは”. インプレス. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “株式会社ハウスホールディングス”. 株式会社ハウスホールディングス (2022年4月4日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b c “サウンドハウスの歴史と沿革”. サウンドハウス (2018年). 2022年6月26日閲覧。
- ^ “サウンドハウス(千葉)、ロジハウスなど2社を合併”. LOGISTICS TODAY (2017年2月27日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ “ネーミングライツ制度の導入による施設の愛称について”. 小松島市 (2021年4月16日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b 原篤司 (2022年3月26日). “音響機器通販大手が中学の旧校舎を購入、「音楽の街に」”. 朝日新聞. 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b c d e 増田覚 (2008年6月18日). “「被害を隠すな」サウンドハウス社長が不正アクセス体験語る”. INTERNET Watch. 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b 『不正アクセスに伴うお客様情報流出に関するお詫びとお知らせ』(PDF)(プレスリリース)中島尚彦、2008年4月18日。オリジナルの2009年4月19日時点におけるアーカイブ 。2022年6月26日閲覧。
- ^ 高坂昌信 (2015年9月1日). “クレジットカードでのお支払い再開についてのお知らせ”. サウンドハウス. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “利用できるクレジットカードの種類を教えてください。”. サウンドハウス. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “クレジットカード決済に「JCB」「AMEX」追加”. サウンドハウス (2022年6月1日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b c “「命名権解除」受け入れ 企業との認識差、表面化 運動公園で成田市”. 千葉日報 (2011年2月15日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月26日閲覧。
- ^ “楽天市場、銀行決済の振込先を「楽天銀行」に一本化 「日本の商習慣ではありえない」と撤退表明の店舗も”. ITmedia (2014年11月19日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ 高坂昌信 (2014年11月19日). “サウンドハウス楽天支店中止のお知らせ”. サウンドハウス. 2022年6月26日閲覧。
- ^ 都築 陵佑 (2023年4月18日). “楽器通販サウンドハウス公認VTuber 、幻の社員「お姉さん」コスプレ姿で活動”. KAI-YOU. 2023年9月28日閲覧。