サイリスタ位相制御
サイリスタ位相制御(サイリスタいそうせいぎょ)は、交流電流の周期毎におけるON時間の割合をサイリスタを用い変化させることで出力電圧を連続的に制御する方式のひとつである。
照明の調光器、熱源の温度調整、電動機の制御など出力の制御に広く用いられ、サイリスタを整流回路の構成要素として用いることで、直流出力電力を制御する方法としても用いられる。
方式の概要
編集特徴
編集鉄道車両への応用
編集本制御方式は、直流電動機を用いた交流専用電気鉄道車両の制御として用いられた。
かつては多くの産業機器や交流専用鉄道車両の主電動機の制御方法として採用されていたが、1990年代以降は半導体技術の進歩により実現可能となったVVVFインバータ制御を採用することが多くなっている。
なお、一部交流車専用電車および交直両用電車では、サイリスタ位相制御をコンバーターとして利用し、VVVFインバータ制御で再度交流電流に戻して交流電動機を駆動する車両も存在する(例として、JR九州813系電車の一部、JR西日本681系電車など)。
詳細は電気車の速度制御を参照。