ゴールド・ラッシュ!
概略
編集2002年4月に浜松交響吹奏楽団第29回定期演奏会にて初演。親しみやすいメロディーと中級程度の難度で「聴いても楽しく、吹いても楽しい」を目標に作曲。タイトルにある「!」も、明るく陽気な曲想を表している。
曲のテーマは題名通り、1848年に社会現象を引き起こしたゴールド・ラッシュを元にしている。「人間の喜怒哀楽をコミカルに描いてみよう」というアイディアを元に作曲。夢とロマンを求めて「宝の山」に群がった数多くの人々の泣き笑いを、自由な発想で表現した作品である。
楽譜はブレーンから出版(レンタル譜)。現在ブレーンから出ているのは、当初の構想通りのオリジナル版(中~大編成版)と小編成版が出ている。オリジナル版は最低20~30人程度の小編成でも演奏可能だが、小編成版はもっと人数を減らし、最低18人で演奏可能となっている。
曲の構成
編集この作品は大きく分けて2つのモティーフがある。5度音程の上下跳躍が特徴的な1つ目のモティーフ、ブルー・ノートを伴う2つ目のモティーフが中心素材。それらが様々なかたちに変えながら、A-B-A'(急-緩-急)の進行となっている。また、急激なダイナミックス変化や突然の拍子変化を用いて、金鉱発掘に狂奔した人々をコミカルに表現している。
編成
編集現在出版されているのは、最低20~30人で演奏が可能なオリジナル版と最低18人から演奏可能な小編成版が出ている。
- オリジナル版
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
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Fl. | 2, Picc. | Tp. | 3 | Cb. | ● |
Ob. | 1 | Hr. | 4 | Timp. | ● |
Fg. | 1 | Tbn. | 3 | 他 | S.C., Cym., S.D., B.D., Tri., Glock., Xylo. |
Cl. | 3, E♭, Alto, Bass | Eup. | ● | ||
Sax. | Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 | Tub. | ● |
- 小編成版
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
---|---|---|---|---|---|
Fl. | 2 | Tp. | 2 | Cb. | |
Ob. | Hr. | 2 | Timp. | ● | |
Fg. | Tbn. | 2 | 他 | S.D., S.C., Cym., Tri., Glock., Xylo. | |
Cl. | 2 | Eup. | ● | ||
Sax. | Alt. 1 Ten. 1 | Tub. | ● |
参考文献
編集- CDニュー・オリジナル・コレクション Vol.1 写楽(BOCD-7168)の解説