ゴルテュス
ゴルテュス(ギリシア語: Γόρτυν)は、地中海クレタ島にある自治体であり、遺跡である。自治体の所在地はアギオイデカである[1]。ゴルテュスはかつて古代ローマの属州クレタ・キュレナイカの首都であった。
ゴルテュス Γόρτυνα | |
---|---|
所在地 | |
域内の位置 | |
行政 | |
国: | ギリシャ |
地方: | クレタ |
県: | イラクリオン |
人口統計 (2011) | |
ディモス | |
- 人口: | 15,632 人 |
- 面積: | 464.8 km2 |
- 人口密度: | 34 人/km2 |
旧自治体 | |
- 人口: | 4,716 人 |
- 面積: | 158.3 km2 |
- 人口密度: | 30 人/km2 |
その他 | |
標準時: | EET/EEST (UTC+2/3) |
歴史
編集ミノア時代(紀元前2600年から1100年)とドーリア時代(紀元前1100年頃)の多くの遺物が発見されている。ミノア時代に都市が発展していたかどうかは議論の余地があるが、繁栄して要塞化されていたクレタ島の都市の中でホーマーによって取り上げられている[2][3]。プラトンもゴルテュスの都市を褒め称えている[4]。紀元前1千年紀にはファイストスの知名度を上回っていた[5]。
考古学者、古代の歴史家、古典学者の中では、主に1884年に発見された古代ギリシャの最古で最も完全な法典であるゴルテュス法典で知られている[6][7]。
自治体
編集ゴルテュスは、ギリシャの2011年地方自治体改革の一環として、次の4つの旧自治体を合併して設立された[1]。
- アギアバルバラ
- ゴルテュス
- コフィナス
- ルーヴァス
現在ゴルテュスの面積は464,841km2である。
地理
編集ギリシャ ゴルテュスの気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 15 (59.0) |
15.1 (59.18) |
16.5 (61.7) |
20 (68.0) |
23.4 (74.12) |
27.1 (80.78) |
28.5 (83.3) |
28.2 (82.76) |
26.4 (79.52) |
23.4 (74.12) |
19.6 (67.28) |
16.6 (61.88) |
21.65 (70.97) |
平均最低気温 °C (°F) | 9.1 (48.38) |
9 (48.2) |
9.6 (49.28) |
12.1 (53.78) |
15.3 (59.54) |
19.2 (66.56) |
21.9 (71.42) |
22 (71.6) |
19.6 (67.28) |
16.7 (62.06) |
13.4 (56.12) |
10.7 (51.26) |
14.88 (58.79) |
出典:[8] |
著名人
編集脚注
編集- ^ a b Kallikratis law Greece Ministry of Interior
- ^ “Homer, Iliad, Book 2, line 615-652”. Perseus. 2020年5月7日閲覧。 “And the Cretans had as leader Idomeneus, famed for his spear, even they that held Knoson and Gortyna, famed for its walls... and all they beside that dwelt in Crete of the hundred cities.”
- ^ “Homer, Odyssey, Book 3, line 276-328”. Perseus. 2020年5月7日閲覧。 “Now there is a smooth cliff, sheer towards the sea, on the border of Gortynos in the misty deep, where the Southwest Wind drives the great wave against the headland on the left toward Phaeston, and a little rock holds back a great wave.”
- ^ “Plato, Laws, Book 4, page 708” (英語). www.perseus.tufts.edu. Perseus. 2021年3月30日閲覧。
- ^ C.Michael Hogan, Phaistos fieldnotes, The Modern Antiquarian, 2007
- ^ Ι.Α. Typaldos - Interpretation of the Gortyn inscription discovered at 1884 (Athens 1887)
- ^ Marg. Guarducci, Gortyniarum legum titulus maximus (page 123, 4th book - Inscriptiones creticae)
- ^ “Weather forecast for Gortyn” (英語). Yr. 2021年3月30日閲覧。