コレウス・フォルスコリ(学名:Plectranthus barbatusシノニムColeus forskohliiC. barbatus)とはインドネパールに自生するシソ科の植物でインドの伝統医学・アーユルヴェーダにおいて用いられてきたハーブ低木であり青いを大量につけ、ベルベットのように柔らかい[1]

コレウス・フォルスコリ
コレウス・フォルスコリ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: Plectranthus
: コレウス・フォルスコリ P. barbatus
学名
Plectranthus barbatus Andrews
シノニム

Coleus barbatus
Coleus forskohlii

英名
Indian coleus

概要

編集

もともと降圧剤などの高血圧等の症状において用いられてきたものであるが、2005年に本種に含まれるフォルスコリンについて、肥満の男性での顕著な体の引き締まり、骨量およびテストステロンの増加が認められたとする研究が発表され[2]DHCなどからフォルスコリ抽出物を含有するダイエット食品も販売されるようになった。プラセボ群を含む非ランダム化単盲検法による安全性検証[3]では有意な結果が得られ有害事象も見られなかったとされているが、大規模・高精度な効果の検証は行われておらず、ダイエット効果が医学的に立証されたとは言い難い[注 1]。かつてはコレウス属Coleus)に分類されていたが、現在ではPlectranthus属とされている。

用途

編集

ケニアでは糸の染色に用いられる[要出典]ほか、キクユ族モイゴヤキクユ語: mũigoya)と呼び、生垣を作るために、また葉[注 2]バナナを包んで熟させるために用いたり[1][4]トイレットペーパーにあたるものとしても用いたりする[1]ほか、ニエリ県では葉を煎じ薬として歯痛の不調、便秘に対して処方するとの報告がある[5]

ギャラリー

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ [3]でも、サプリメントとして使用する際の適切な用量や薬物動態に関するエビデンスを確立するための、より高精度の検証を行う必要性を指摘している。
  2. ^ キクユ語では葉のみを表す語彙も存在する。1枚であれば rĩigoya、2枚以上であれば maigoya と呼ばれる[1]

出典

編集
  1. ^ a b c d Benson (1964:183).
  2. ^ Godard, M. P.; Johnson, B. A.; Richmond, S. R. (2005). “Body Composition and Hormonal Adaptations Associated with Forskolin Consumption in Overweight and Obese Men”. Obesity Research 13 (8): 1335–1343. PMID 16129715. 
  3. ^ a b Kamohara, S. (July 2016). “An evidence-based review: Anti-obesity effects of Coleus forskohlii”. Personalized Medicine Universe 5: 16-20. doi:10.1016/j.pmu.2016.02.001. https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2186495016000055?via%3Dihub 2020年1月10日閲覧。. 
  4. ^ ナポリ (2011).
  5. ^ Kamau et al. (2016:8–9).

参考文献

編集

関連項目

編集