コルモンス
コルモンス(伊: Cormons)は、イタリア共和国フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア県にある、人口約7,100人の基礎自治体(コムーネ)。
コルモンス Cormons | |
---|---|
行政 | |
国 | イタリア |
州 | フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア |
県/大都市 | ゴリツィア |
CAP(郵便番号) | 34071 |
市外局番 | 0481 |
ISTATコード | 031002 |
識別コード | D014 |
分離集落 | Angoris, Borgnano, Brazzano, Giassico [1] |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 7149 人 (2023-01-01 [2]) |
人口密度 | 206.7 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | cormonesi |
守護聖人 | 聖アダルベルト (Sant'Adalberto) |
祝祭日 | 4月23日 |
地理 | |
座標 | 北緯45度57分 東経13度28分 / 北緯45.950度 東経13.467度座標: 北緯45度57分 東経13度28分 / 北緯45.950度 東経13.467度 |
標高 | 56 (31 - 274) [3] m |
面積 | 34.58 [4] km2 |
| |
ポータル イタリア |
名称
編集イタリア語以外の言語では以下の名を持つ。
地理
編集位置・広がり
編集ゴリツィア県北西部に所在するコムーネである。コルモンスの町は、ドブロヴォ(スロベニア領ブルダ市)の南東約6km、県都ゴリツィアの西約12km、ウーディネの南東約22km、州都トリエステの北西約42kmに位置する [6]。
隣接コムーネ
編集隣接コムーネ、およびそれに相当する行政区画は以下の通り。SLOはスロベニア領、UDはウーディネ県所属を示す。
- ドレーニャ・デル・コッリオ - 北
- ブルダ (Collio) (SLO) - 北東
- サン・フロリアーノ・デル・コッリオ - 北東
- カプリーヴァ・デル・フリウーリ - 東
- マリアーノ・デル・フリウーリ
- モラーロ - 南
- キオプリス=ヴィスコーネ (UD) - 南西
- メデーア - 南西
- サン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネ (UD) - 西
- コルノ・ディ・ロザッツォ (UD) - 北西
地勢
編集イウドリオ川 (it:Judrio) 東岸に位置しており、中心市街は平野に位置する。コムーネ東北部はコッリオ (it:Collio (territorio)) の丘陵地帯となっている。
気候分類・地震分類
編集コルモンスにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona E, 2283 GGである[7]。 また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 2 (sismicità media) に分類される[8]。
主要な集落
編集コルモンスの本村(Cormons)は領域の中心部に所在する。ブラッツァーノ(Brazzano)は本村の西北約2kmに位置するイウドリオ河畔の集落である。ボルニャーノ(Borgnano)は本村の南西約3.5km、メデーアとの境界に位置する。
歴史
編集ローマ帝国の時代には軍事拠点が置かれ、610年までにはランゴバルド人の砦が築かれた。610年以後はアクイレイアの大司教領 (Patriarchate of Aquileia) となり、737年にはゴリツィア伯爵となった。その後の歴史はゴリツィアと歩みをともにしており、1497年にハプスブルク家領となって以後は、16世紀初頭のヴェネツィア共和国への編入や18世紀初頭のナポレオンの占領といった例外を除き、第一次世界大戦の終焉までハプスブルク君主国、オーストリア帝国、オーストリア=ハンガリー帝国の領土であった。1866年8月12日、第三次イタリア独立戦争の休戦協定 (it:Armistizio di Cormons) は、コルモンスで結ばれた。
第一次世界大戦後、コルモンスを含むヴェネツィア・ジュリア地方は、イタリア王国に割譲された。
社会
編集人口
編集人口推移
編集人口推移 | ||
---|---|---|
年 | 人口 | ±% |
1921 | 7,484 | — |
1931 | 7,684 | +2.7% |
1936 | 7,327 | −4.6% |
1951 | 7,927 | +8.2% |
1961 | 7,766 | −2.0% |
1971 | 7,631 | −1.7% |
1981 | 7,835 | +2.7% |
1991 | 7,553 | −3.6% |
2001 | 7,449 | −1.4% |
2011 | 7,543 | +1.3% |
居住地区別人口
編集国立統計研究所(ISTAT)は居住地区(Località abitata)別の人口として以下を掲げている[3]。統計は2001年時点。
地区名 | 標高 | 人口 | 備考 |
---|---|---|---|
CORMONS | 31/274 | 7,449 | |
BORGNANO | 35 | 481 | メデーアの Atleti Azzurri d'Italia 地区に連続 |
BRAZZANO | 65 | 577 | |
CORMONS * | 56 | 5,715 | |
Giassico | 62 | 75 | |
Monticello | 34 | 27 | |
San Quirino | 54 | 28 | |
Villaorba | 34 | 20 | |
Zegla | 76 | 21 | |
Case Sparse | - | 505 |
- ISTATは人口統計上、家屋密度の高い centro abitato (居住の中心地区)、密度の低い nucleo abitato (居住の核となる地区)、まとまった居住地区を形成していない case sparse (散在家屋)の区分を用いている。上の表で地名がすべて大文字で示されているものが centro abitato である。「*」印が付されているのは、コムーネの役場・役所 la casa comunale の置かれている地区である。
姉妹都市
編集交通
編集鉄道
編集- ウーディネ=トリエステ線:コルモンス駅 (it:Stazione di Cormons)
道路
編集- 国道
- SS56 (it:Strada statale 56 di Gorizia)
- SS305 (it:Strada statale 305 di Redipuglia)
- SS356 (it:Strada statale 356 di Cividale)
国道 SS56 と鉄道がコムーネの東西を貫いており、東にカプリーヴァ・デル・フリウーリ、西にイウドリオ川を越えてサン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾーネとを結んでいる。
SS56は、コムーネの西部イウドリオ河畔で SS306 を南方向に、コルモンス本村の南側で SS356を北へ分岐させている。南下する SS306 は、マリアーノ・デル・フリウーリを経てグラディスカ・ディゾンツォ方面につながっており、コルモンス中心部を北上する SS356 はコルノ・ディ・ロザッツォにつながっている。
人物
編集著名な出身者
編集- デニス・ゴデアス - サッカー選手
脚注
編集- ^ Provincia di Gorizia. “Cormòns” (イタリア語). 2011年7月31日閲覧。
- ^ “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2023” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年2月6日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Ripartizione:Nord-est, Regione:Friuli-Venezia Giulia, Provincia:Gorizia, Comune:Cormons を選択
- ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Gorizia (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月3日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Gorizia (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月3日閲覧。
- ^ “Toponomastica: denominazioni ufficiali in lingua friulana” (PDF). ARLeF - Agenzia regionale per la lingua friulana. p. 4. 2013年3月3日閲覧。
- ^ “Distance 地図上の2点間の最短距離と方位角を楕円面上で精密に求める”. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
- ^ “classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。