コミミズク(小耳木菟、Asio flammeus)はフクロウ目フクロウ科に分類される

コミミズク
コミミズク
コミミズク Asio flammeus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
* ワシントン条約付属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フクロウ目 Strigiformes
: フクロウ科 Strigidae
: トラフズク属 Asio
: コミミズク A. flammeus
学名
Asio flammeus
(Pontoppidan, 1763)
和名
コミミズク
英名
Short-eared Owl

分布

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アフリカ大陸北部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸西インド諸島ガラパゴス諸島フォークランド諸島台湾日本ハワイ諸島ミクロネシアポンペイ島)。

日本では冬季に越冬のため全国的に飛来する(冬鳥)。ただし、沖縄県にはあまり飛来しない。

形態

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全長38.5cm。頭部から背面の羽毛は褐色。腹面の羽毛は薄褐色で、暗褐色の縦縞が入る。

虹彩は黄色。外耳状の羽毛(羽角)が短い(小さい)ことが、和名や英名の由来。

亜種

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現在、コミミズクには10亜種が認められる[1]

北アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア北部に分布する[3]
  • Asio flammeus ponapensis (Mayr, 1933)
ポンペイ島(カロリン諸島東部)に分布する[3]
ハワイ諸島に分布する[3]
大アンティル諸島イスパニョーラ島キューバなどに分布する[3]
  • Asio flammeus portoricensis (Ridgway, 1882)
大アンティル諸島のプエルトリコに分布する[3]
  • Asio flammeus pallidicaudus (Friedmann, 1949)
ベネズエラ北部、ガイアナに分布する[3]
  • Asio flammeus bogotensis (Chapman, 1915)
コロンビアエクアドルペルー北西部のアンデス山脈に分布する[3]
  • Asio flammeus galapagoensis (Gould, 1837) - ガラパゴスコミミズク[5]
ガラパゴス諸島に分布する[3][6]
ペルー南部からボリビアブラジル南東部、ティエラ・デル・フエゴにかけて分布する[3]
  • Asio flammeus sanfordi (Bangs, 1919)
フォークランド諸島に分布する[3]

生態

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水辺の草原湿地等に生息する。単独もしくはペアで生活するが、冬季には小規模な群れを形成し集団で眠る。夜行性だが、昼間に活動することもある。地上に降りたり、杭などにとまっていることが多い。鳴き声は大きく日本語圏では「ギャーウー」と聞こえる。

食性は動物食で、昆虫類、小型の鳥類、小型哺乳類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、地表に卵を産む。

脚注

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  1. ^ Asio flammeus”. ITIS Report. Integrated Taxonomic Information System. 2013年5月5日閲覧。
  2. ^ 日本鳥学会(目録編集委員会)編 編『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会、2012年、215-216頁。ISBN 978-4-930975-00-3 
  3. ^ a b c d e f g h i j Clements, James F. (2007). The Clements Checklist of Birds of the World (6th ed.). Ithaca, New York: Cornell University Press. p. 176. ISBN 978-0-8014-4501-9 
  4. ^ Pueo or Hawaiian Owl”. Hakalau Forest - National Wildlife Refuge. 2015年6月17日閲覧。 
  5. ^ 藤原幸一『ガラパゴス博物学』データハウス、2001年、114-115頁。ISBN 4-88718-616-9 
  6. ^ Galápagos: A Natural History. Princeton University Press. (2006). p. 130. ISBN 978-0-691-12633-3 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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