コシャヴァ
コシャヴァ(セルビア語:Кошава / Košava)は、セルビアとその周辺の国々に吹く、突発的で強い南東の風である。コシャヴァはカルパティア山脈から吹き降ろし、ドナウ川に沿って鉄門を通る時に谷間風となって勢いを増し、北西に向けてベオグラードに至る。最も北ではハンガリー北部、南ではニシュまでで吹くことがある[1]
冬には、この風は気温を摂氏氷点下30度程度にまで押し下げることがある。夏のコシャヴァは冷涼でほこりっぽい。風の強さは日ごとに変わり、午前5時から10時にかけてが最も強くなる。主に、アドリア海が低気圧、ロシア南部が高気圧となることで引き起こされる[1]。
また、コシャヴァの名は、南東ないし東の風に対する呼び名として、ブルガリア北西部でも使われている[2][3]。同地では、「コシャヴァが吹けばニシャヴァが凍る」と言われている[4]
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b “Kossava”. Glossary of Meteorology, Second Edition. American Meteorological Society (June, 2000). 2007年3月11日閲覧。
- ^ “Народни умотворения и вярвания: Вятър” (Bulgarian). Родово наследство. 2008年10月19日閲覧。
- ^ “Какво ще бъде времето утре” (Bulgarian). Caves / Пещери. 2008年10月19日閲覧。
- ^ Иванов, Иван Танев. “Речник на оригинални старобългарски и диалектни думи и думи, свързани с българската етнография (к-л-м)” (Bulgarian). Страница за прабългарите. 2008年10月19日閲覧。