コウノトリの郷駅
兵庫県豊岡市にあるWILLER TRAINSの駅
コウノトリの郷駅(こうのとりのさとえき)とは、兵庫県豊岡市日撫[2] に所在する、WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)宮津線の駅である。駅番号はT25。「宮豊線」の愛称区間に含まれている。
コウノトリの郷駅 | |
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駅舎(2010年2月) | |
こうのとりのさと Kōnotori-no-sato | |
◄T24 久美浜 (8.6 km) (3.0 km) 豊岡 T26► | |
所在地 | 兵庫県豊岡市日撫 |
駅番号 | T25 |
所属事業者 | WILLER TRAINS(京都丹後鉄道) |
所属路線 | ■宮津線(宮豊線)* |
キロ程 | 80.6 km(西舞鶴起点) |
電報略号 | ミエ←ミヱ |
駅構造 | 地上駅[1][2] |
ホーム | 1面1線[1][2] |
乗車人員 -統計年度- |
2人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)12月15日[2] |
備考 | 無人駅[1][2] |
京都丹後鉄道のほとんどの駅が京都府内に所在する中で、当駅と豊岡駅の2駅のみが兵庫県に所在している。旧称は「但馬三江駅」(たじまみええき)で、但馬国域にある駅の中で唯一、駅名に「但馬」を冠した駅名であった。改称後も副駅名として使用されている。
歴史
編集- 1929年(昭和4年)12月15日[2]:峰豊線の豊岡駅 - 久美浜駅間開業により但馬三江駅として設置[3]。
- 1930年(昭和5年)3月:駅舎竣工[2]。
- 1932年(昭和7年)8月10日:舞鶴駅(現在の西舞鶴駅) - 豊岡駅間全通により峰豊線が宮津線の一部となり、当駅もその所属となる[3]。
- 1961年(昭和36年)3月1日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:荷物扱い廃止[6]。無人駅となる[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1990年(平成2年)4月1日:北近畿タンゴ鉄道への宮津線移管により、同鉄道の駅となる[3]。
- 2009年(平成21年)5月10日:「コウノトリの郷駅」と、愛称が設定される[8]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)4月:駅舎周辺に「旧円山川橋梁」記念モニュメント(橋脚モニュメントとレールモニュメント)が設置される[2][12]。
- 2015年(平成27年)4月1日:WILLER TRAINSへの移管により、京都丹後鉄道宮豊線の駅となる[4]。同時に、駅名をコウノトリの郷駅に改称[4]。
- 2016年(平成28年)9月:「駅そば ぽっぽや」閉店。
- 2020年(令和2年)11月6日:「ぽっぽや」(カフェ・蕎麦屋)再オープン(基本はカフェ。月に数回そばを出す営業形態)。
駅構造
編集豊岡方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を持つ地上駅[1][2]。かつては島式1面2線であったが、片側の線路が撤去されたため[2]、分岐器や絶対信号機のない停留所となった[1]。
無人駅で宮津線で唯一開業時の駅舎が残る[2]。老朽化のため待合室以外は使用出来ない状態であったが、2009年(平成21年)度に豊岡市の負担[13]で駅舎の改修が行われた。駅舎はKTRの施設だが、豊岡市が借り入れ、地元地域のグループ「コウノトリの郷駅応援団」が管理している[1]。
「コウノトリの郷駅応援団」は駅舎改修後、独自に旧事務所内装を改装し、2010年(平成22年)9月に旧駅事務所において「駅そば ぽっぽや」を開店させ[11](2016年(平成28年)9月、運営者のブログに閉店と掲載[14])、2020年(令和2年)11月にカフェ「ぽっぽや」としてリニューアルオープンした。
利用状況
編集1日平均の乗車人員は1人である(2022年度)[15]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
1999 | 3 |
2000 | 3 |
2001 | 3 |
2002 | 6 |
2003 | 2 |
2004 | 5 |
2005 | 5 |
2006 | 6 |
2007 | 2 |
2008 | 5 |
2009 | 5 |
2010 | 6 |
2011 | 3 |
2012 | 3 |
2013 | 2 |
2014 | 1 |
2015 | 2 |
2016 | 2 |
2017 | 3 |
2018 | 1 |
2019 | 2 |
2020 | 1 |
2021 | 1 |
2022 | 1 |
駅周辺
編集隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h “コウノトリの郷駅”. 京都丹後鉄道. 2019年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、234頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、27-28頁。
- ^ a b c “KTR 経営主体変わり再生 但馬三江駅 「コウノトリの郷」に”. 神戸新聞(朝刊) (神戸新聞社): p. 24(但馬W). (2015年4月1日)
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、324頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「日本国有鉄道公示第421号」『官報』1970年10月1日。
- ^ 「通報 ●宮津線但馬三江駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年10月1日、14面。
- ^ 広報とよおか第99号 - 兵庫県豊岡市(平成21年5月25日発行)
- ^ “KTR 但馬三江駅改築完成記念イベント” (PDF). 豊岡市. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
- ^ 読売新聞 2010年3月23日但馬版
- ^ a b 神戸新聞 2010年9月26日但馬版
- ^ “「旧円山川橋梁」記念モニュメントを設置しました”. 豊岡市. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
- ^ “平成21年度豊岡市補正予算の概要について”. 豊岡市. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
- ^ 「ぽっぽや」閉店のお知らせ - コウノトリの郷駅「ぽっぽや」情報(2016年9月22日)
- ^ 令和5年版豊岡市統計書
関連項目
編集外部リンク
編集- コウノトリの郷駅 - 京都丹後鉄道
- ぽっぽや(コウノトリの郷駅駅舎内)ポッポヤ|カフェ・喫茶