ゲムフィブロジル(Gemfibrozil)は、ロピド(Lopid)などの商品名で販売されている、異常な血中脂質レベルの治療に用いられる医薬品である[1]。一般的にゲムフィブロジルよりスタチンが優先的に使用される[1][2]。食事の改善と運動との併用が勧められる[1]心臓病のリスクを変えるかどうかは明確ではない[1]。投与法は経口である[1]

ゲムフィブロジル
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Lopid, Jezil, others
Drugs.com monograph
MedlinePlus a686002
胎児危険度分類
  • US: C
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能Close to 100%
血漿タンパク結合95%
代謝肝臓 (CYP3A4)
半減期1.5 hours
排泄腎臓 94%
便 6%
データベースID
CAS番号
25812-30-0 チェック
ATCコード C10AB04 (WHO)
PubChem CID: 3463
IUPHAR/BPS英語版 3439
DrugBank DB01241 チェック
ChemSpider 3345 チェック
UNII Q8X02027X3 チェック
KEGG D00334  チェック
ChEBI CHEBI:5296 チェック
ChEMBL CHEMBL457 チェック
化学的データ
化学式C15H22O3
分子量250.333 g/mol
物理的データ
融点61 - 63 °C (142 - 145 °F)
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一般的な副作用には、頭痛、めまい、疲労感、腸の不調などがあげられる[1]。重度の副作用には、血管浮腫胆石肝臓障害筋肉の破壊などがあげられる[1]妊娠中と授乳中の人への投与の安全性は不明確である[3]

ゲムフィブロジルはフィブラート系薬剤に属する医薬品であり、その作用機序は脂肪細胞の脂質の分解を減少させることによって効果がある[1]

ゲムフィブロジルは1968年に特許認可され、1982年に医薬品として用いられるようになった[4]後発医薬品として入手可能である[2]。日本でも開発されていたが、2002年に承認申請が取り下げられた[5]。2019年の英国のNHSにかかった1か月分の費用は約30ポンドである[2]。米国での1か月分の卸値は約6米ドルである[6]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h Gemfibrozil Monograph for Professionals” (英語). Drugs.com. American Society of Health-System Pharmacists. 3 March 2019閲覧。
  2. ^ a b c British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). pp. 198–199. ISBN 9780857113382 
  3. ^ Gemfibrozil Use During Pregnancy” (英語). Drugs.com. 3 March 2019閲覧。
  4. ^ Fischer, Jnos; Ganellin, C. Robin (2006) (英語). Analogue-based Drug Discovery. John Wiley & Sons. p. 474. ISBN 9783527607495. https://books.google.ca/books?id=FjKfqkaKkAAC&pg=PA474 
  5. ^ 三共とファイザー製薬、高脂血症治療薬ゲムフィブロジルの承認申請を取り下げ:MedWave Back Number”. medical.nikkeibp.co.jp. 2021年6月3日閲覧。
  6. ^ NADAC as of 2019-02-27” (英語). Centers for Medicare and Medicaid Services. 3 March 2019閲覧。

外部リンク

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"Gemfibrozil" (英語). アメリカ国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information)