ケヴィン・クライン
アメリカの俳優 (1947 - )
ケヴィン・クライン(Kevin Kline, 1947年10月24日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州出身の俳優。『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(1988年)でアカデミー助演男優賞を受賞した。また、トニー賞は3度受賞している。
ケヴィン・クライン Kevin Kline | |||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | |||||||||||||||||||||||
本名 | Kevin Delaney Kline | ||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1947年10月24日(77歳) | ||||||||||||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 ミズーリ州セントルイス | ||||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||||
職業 | 俳優、歌手 | ||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、舞台 | ||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1972年 - | ||||||||||||||||||||||
活動内容 |
1978年:トニー賞受賞 1981年:トニー賞受賞(2度目) 1988年:アカデミー賞受賞 2017年:トニー賞受賞(3度目) | ||||||||||||||||||||||
配偶者 | フィービー・ケイツ(1989年 - ) | ||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||
『ソフィーの選択』『再会の時』 『シルバラード』『遠い夜明け』 『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 『チャーリー』『デーヴ』 『フレンチ・キス』『ノートルダムの鐘』 『アイス・ストーム』『イン&アウト』 『五線譜のラブレター』『美女と野獣』 | |||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||
備考 | |||||||||||||||||||||||
ジュリアード音楽院 |
来歴
編集ジュリアード音楽院で演技を学び、舞台俳優としてスタートした。オフ・ブロードウェイ、ブロードウェイで活躍し、1978年の"On the Twentieth Century"と1981年の"The Pirates of Penzance"(『ペンザンスの海賊』)でトニー賞を受賞。その後テレビのソープ・オペラなどを経て映画界でも活躍している。
1982年、『ソフィーの選択』への出演で、日本でも顔が知られるようになった。以後はロマンスや青春物での好青年を演じたり、舞台劇仕込みの奥の深い演技や、近年ではコミカルな脇役、憎まれ役など幅広く活躍する。舞台のプロデュースも多く手掛けている。
1988年に『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でアカデミー助演男優賞を受賞。
2017年公開の実写版『美女と野獣』にベルの父モーリス役で出演。
2017年、『プレゼント・ラフター』でトニー賞 演劇主演男優賞を受賞した。
プライベート
編集1989年に16歳年下の女優フィービー・ケイツと結婚した。2人の間には1991年と1994年にそれぞれ息子が生まれている[1]。
主な出演作品
編集映画
編集公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1982 | ソフィーの選択 Sophie's Choice |
ネイサン | |
1983 | 再会の時 The Big Chill |
ハロルド・クーパー | |
1985 | シルバラード Silverado |
ペイドン | |
1986 | すみれは、ブルー Violets Are Blue |
ヘンリー | |
1987 | 遠い夜明け Cry Freedom |
ドナルド・ウッズ | |
1988 | ワンダとダイヤと優しい奴ら A Fish Called Wanda |
オットー・ウエスト | アカデミー助演男優賞受賞 |
1989 | 乙女座殺人事件 The January Man |
ニック・スターキー | |
1990 | 殺したいほどアイ・ラブ・ユー I Love You to Death |
ジョーイ | |
1991 | ソープディッシュ Soapdish |
ジェフリー・アンダーソン/ロッド・ランダル | |
わが街 Grand Canyon |
マック | ||
1992 | 隣人 Consenting Adults |
リチャード・パーカー | |
チャーリー Chaplin |
ダグラス・フェアバンクス | ||
1993 | デーヴ Dave |
デーヴ・コヴァック/ウィリアム・ハリソン・ミッチェル大統領 | |
くるみ割り人形 The Nutcracker |
ナレーター | 声のみ | |
1994 | プリンセス・カラブー Princess Caraboo |
||
1995 | フレンチ・キス French Kiss |
リュック | |
1996 | ノートルダムの鐘 The Hunchback of Notre Dame |
フィーバス | |
1997 | アイス・ストーム The Ice Storm |
ベン・フッド | |
危険な動物たち Fierce Creatures |
ヴィンス・マケイン/ロッド・マケイン | ||
イン&アウト In & Out |
ハワード・ブラケット | ||
1999 | 真夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream |
ニック・ボトム | |
ワイルド・ワイルド・ウエスト Wild Wild West |
アーティマス・ゴードン/グラント大統領 | ラジー賞最低スクリーン・カップル賞受賞(ウィル・スミスと共に) | |
2001 | アニバーサリーの夜に The Anniversary Party |
キャル・ゴールド | |
海辺の家 Life as a House |
ジョージ・モンロー | ||
2002 | オレンジカウンティ Orange County |
マーカス・スキナー | クレジットなし |
卒業の朝 The Emperor's Club |
ウィリアム・ハンダート | ||
2004 | 五線譜のラブレター De-Lovely |
コール・ポーター | |
2006 | ピンクパンサー The Pink Panther |
ドレイフェス | |
今宵、フィッツジェラルド劇場で A Prairie Home Companion |
ガイ・ノワール | ||
お気に召すまま As You Like It |
日本未公開 | ||
2007 | トレード Trade |
レイ・シェリダン | |
2008 | ラブ・ダイアリーズ Definitely, Maybe |
ハンプトン・ロス | |
シラノ・ド・ベルジュラック Cyrano de Bergerac |
シラノ・ド・ベルジュラック | テレビ映画、日本未公開 | |
2009 | Queen to Play | 日本未公開、フランス=ドイツ合作 | |
2010 | 声をかくす人 The Conspirator |
エドウィン・スタントン | |
2011 | 抱きたいカンケイ No Strings Attached |
アルヴィン | |
2013 | ラスト・スキャンダル〜あるハリウッドスターの禁じられた情事〜 The Last of Robin Hood |
エロール・フリン | 日本では劇場未公開、WOWOWで放送 |
ラストベガス Last Vegas |
サム・ハリス | ||
2014 | パリ3区の遺産相続人 My Old Lady |
マティアス・ゴールド | |
2015 | 幸せをつかむ歌 Ricki and the Flash |
ピート | |
2017 | 美女と野獣 Beauty and the Beast |
モーリス | |
2021 | 幸せは、ここにある Here Today |
本人 | |
ムクドリ The Starling |
ラリー・ファイン博士 |
舞台
編集年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1973 | 尺には尺を Measure for Measure |
||
三文オペラ The Beggar's Opera |
|||
三人姉妹 The Three Sisters |
|||
1975 | エドワード2世 Edward II |
||
The Time of Your Life | マッカーシー | ||
1978 | 特急二十世紀 On the Twentieth Century |
ブルース・グラニット | トニー賞 ミュージカル助演男優賞 受賞 |
1981 | ペンザンスの海賊 The Pirates of Penzance |
トニー賞 ミュージカル主演男優賞 受賞 | |
1985 | 武器と人 Arms and the Man |
ブルンチュリー | |
1997-1998 | イワーノフ Ivanov |
ニコライ・イワーノフ | |
2001 | かもめ The Seagull |
トリゴーリン | |
2003 | The Play What I Wrote | ||
2003-2004 | ヘンリー四世 Henry IV |
フォルスタッフ | |
2007 | リア王 King Lear |
リア王 | |
2007-2008 | シラノ・ド・ベルジュラック Cyrano de Bergerac |
シラノ・ド・ベルジュラック | |
2017 | プレゼント・ラフター Present Laughter |
トニー賞 演劇主演男優賞 受賞 |
参照
編集- ^ “Paid Notice: Deaths – CATES, JOSEPH”. The New York Times. (October 15, 1998) February 10, 2008閲覧。