ケノーラ
ケノーラ(英:Kenora)は、カナダ オンタリオ州北西部の都市である。マニトバ州との州境に近く、ウィニペグから東へ200kmほどのところに位置する。ウッズ湖(ボワ湖、Lake of the Woods)の畔に位置し、人口1万5,838人(2001年統計)。オンタリオ州内ではあるが、西経90度より西に位置しマニトバ州と同じく中部標準時(CST)を採用している。また、この都市にはケノーラ地区の行政府がおかれている。
歴史
編集ケノーラは当初、ラット・ポーテージ(Rat Portage)と呼ばれ、貿易と布教の町として入植が始まった。町に建てられた最初の建物はハドソン湾会社の所有。町はキャビアの生産や金鉱、製粉、林業、鉄道によって大きく発展し、今の姿となった。
ケノーラは1836年、毛皮の交易所としてハドソン湾会社によって町が開かれ、1880年代にカナダ太平洋鉄道が開通したことにより町は発展をとげる。2000年には、ジャフレイ・メリック(Jaffray Melick)やキーウェティン(Keewatin)などの周辺の都市を合併し市政となる。
ケノーラの名は、ラット・ポーテージの隣町キーウェティンとノーマン(Norman)とを合併した際、頭文字の2文字(KEewatin、NOrman、RAt Portage)を取ってケノーラ(Kenora)となったことに由来する。
経済
編集林業と観光業、鉱業が3大産業として同エリアの経済を支えている。春から夏のシーズン、たくさんの滞在客が訪れるため人口は平常時の2倍に膨れあがる。ウッズ湖を始めとして小さな湖が点在するこのエリアにはコテージがたくさんあり、夏の避暑地として広く知られている。多くの訪問客はマニトバ州から来ている。
また、製紙業界北米8位(世界20位)のアビティビ・コンソリデイティッド社(The Abitibi Consolidated paper mill)が2005年12月に工場を閉鎖したが、他の林業や観光業は今も主な雇用先として健在である。
交通
編集備考
編集- 高さ12.2m(40feet)、重さ2.5t の「ハスキー・ザ・マスキー(Husky the Musky)」と呼ばれる魚の像がある。
脚注
編集- ^ “Residents of Ontario town want to join Manitoba”. CTV. (10 August 2005) 2010年5月28日閲覧。
外部リンク
編集- ケノーラ市公式サイト (英語)
- ケノーラ市の建築物 (英語)
- ウッズ湖博物館 (英語)