グレブ・ニキティン[1]ラテン文字転写:Gleb Nikitin;ロシア語: Глеб Никитин1964年 - )は、ロシア出身のヴァイオリニスト指揮者。現在は札幌大谷大学音楽学科教授。両親は、共にピアニストだった。

グレブ・ニキティン
出生名 Глеб Никитин
生誕 1964年????
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 モスクワ
学歴 モスクワ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト指揮者
担当楽器 ヴァイオリン

経歴

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1964年ソビエト連邦時代のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワに生まれた[2]。6歳からピアノを、8歳からヴァイオリンを学んだ。1984年モスクワ音楽院に入学し、ヴァレリー・クリモフに師事。1989年に同音楽院ヴァイオリン科を卒業。また、レオニード・ニコラエフに師事し、1992年に同音楽院指揮科を卒業した[2]

コンサートマスターとしての活動

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1988年ズービン・メータドミトリー・キタエンコ指揮による米ソ合同オーケストラにてコンサートマスターを務めた。その他にも、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団のゲストコンサートマスター、モスクワボリショイ劇場管弦楽団のアソシエイト・コンサートマスター、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスター[2]を務めた。

日本においては、1993年札幌交響楽団コンサートマスターに就任した。1998年から2000年9月まで同団首席コンサートマスターを務めた[3]

2000年10月から2006年3月には、東京交響楽団のコンサートマスターを務めた。その後京都市交響楽団のコンサートマスターを経て、2008年7月1日に東京交響楽団第一コンサートマスターに就任した[2]。2007年9月には、ゲストコンサートマスターとしてモントリオール交響楽団に招かれ、ケント・ナガノと共演した。

指揮者としての活動

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ボリショイ劇場で芸術監督・アレクサンドル・ラザレフの下、副指揮者を務めたのを皮切りに、トムスク・フィル、札幌交響楽団、クロアチア室内合唱団、東京交響楽団チェンバーオーケストラなどを指揮している[2]。 また、札幌大谷大学短期大学部でも指揮をしている。

受賞・栄典

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  • 1988年イタリアナポリのアルベルト・クルチ国際ヴァイオリンコンクール入賞。
  • 1990年イタリア・ゴリツィアのロドルフォ・リビツェル国際ヴァイオリンコンクール第3位受賞。

参考文献

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  • 公益財団法人 札幌交響楽団 編『札幌交響楽団50年史 1961-2011』2011年。 

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 力点を置いた読みに従うと、「ニキーチン」「ニキーティン」と日本語表記される。
  2. ^ a b c d e コンサートマスター グレブ・ニキティン”. 東京交響楽団公式HP. 楽団について. 東京交響楽団. 2022年11月21日閲覧。
  3. ^ 札幌交響楽団50年史 2011, p. 297.