グルリプシ地区 (アブハジア自治共和国)

ジョージアのアブハジア自治共和国の地区

グルリプシ地区グルジア語: გულრიფშის მუნიციპალიტეტიグルジア語ラテン翻字: Gulripshis Munitsipalitetiアブハズ語: Гәылрыҧшь амуниципалитет[1]は、ジョージアアブハジア自治共和国にある地区。行政中心地はグルリプシグルジア語版。西側をスフミ地区、東側をオチャムチレ地区と隣接し、北側はコーカサス山脈を境にロシア連邦カラチャイ・チェルケス共和国と国境で接している。南側は黒海となっている。面積は1,834平方キロメートル。

グルリプシ地区

გულრიფშის მუნიციპალიტეტი
アグゼラ(グルジア語版)の保養所(1905年)
アグゼラグルジア語版の保養所(1905年)
グルリプシ地区の位置
グルリプシ地区の位置
座標:北緯42度55分52秒 東経41度06分06秒 / 北緯42.9311度 東経41.1017度 / 42.9311; 41.1017
ジョージア (国)の旗 ジョージア
自治共和国 アブハジア自治共和国
中心地 グルリプシグルジア語版
面積
 • 合計 1,835 km2
等時帯 UTC+4 (ジョージア時間)
市外局番 448
地図グルリプシ地区の位置

自然

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グルリプシ地区の北部にある主コーカサス山脈英語版の尾根は、古生代花崗岩と結晶質の頁岩で構成されている。主コーカサス山脈の南斜面には、古生代前期から三畳紀の頁岩と珪岩が帯状に広がっている。チハルタ川グルジア語版サケニ川の渓谷やコドリ渓谷の上流部・中流部は粘土からなり、チハルタ尾根グルジア語版は稜線近くは斑岩で、南斜面は白亜紀前期の石灰岩で構成されている。ケラスリ川グルジア語版アムツケリ川グルジア語版ジャンパリ川グルジア語版の源流部では貫入した花崗岩が広く見られる。丘陵地帯は新第三紀礫岩砂岩粘土泥灰土からなり、黒海近くの平地は第四紀の岩石、砂、粘土で構成されている。

グルリプシ地区の鉱物資源としては亜鉛アムツケリ川グルジア語版、ヘツクヴァラ川、グヴァンドラ川サケニ川の流域)、スズアフパチ山グルジア語版の尾根)、ヒ素スハパチ山グルジア語版の尾根)、重晶石を伴う非鉄鉱床(グヴァンドラ川およびサケニ川の流域)が挙げられる。またチハルタ川グルジア語版サケニ川、クリチ川など、この地区の川の渓谷には鉱泉が湧出している。

グルリプシ地区は複雑な地形となっている。マルヒ峠グルジア語版(2,739メートル)からグヴァンドラ山グルジア語版(3,985メートル)までは主コーカサス山脈英語版となっており、最高峰はドンバイ=バイユルゲン山グルジア語版(4,046メートル)である。主コーカサス山脈を越える峠としてはマルヒ峠グルジア語版クルホリ峠、ゴンダライなどがある。主コーカサス山脈の南側には、主稜線と平行にチハルタ尾根グルジア語版が走っている(最高峰は3,026メートル)。ケラスリ川グルジア語版アムツケリ川グルジア語版の間には、ブジピ尾根グルジア語版から南側に枝分かれしたスハパチ尾根が南北方向に走っている。ケラスリ川グルジア語版コドリ川の間には黒海の海岸線の形に沿うような丘陵地帯があり、その南側には黒海沿岸の低地が広がっている。

人口

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人口 備考
1959年 [2] [3]
1970年 51,706人 [3]
1979年   53,519人 [3]
1989年   57,122人 [3]
1991年   57,500人 [3]
2002年   1,956人[4] [3]

参考文献

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注釈

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  1. ^ ბერაძე თ., ლაშხია შ., მგელაძე კ., 百科事典『サカルトヴェロ』, 第2巻, 197-199頁, トビリシ, 2012年.
  2. ^ スフミ地区の管轄であったため統計情報なし
  3. ^ a b c d e f Georgia division
  4. ^ コドリ渓谷地域でのみ選挙が実施された。他の地域はロシアの占領下にあったため、選挙は実施されなかった。