グラスマンの法則 (言語学)
インド・ヨーロッパ祖語における音韻推移の法則
グラスマンの法則(グラスマンのほうそく、Grassmann's Law)は印欧祖語における音韻推移を示す法則であり、印欧祖語で2つの帯気音の間に、何も無いか、母音がある場合、ギリシャ語派とインド・イラン語派への音韻推移のみは、先頭の帯気音 [*h] が脱落することである。ドイツの言語学者ヘルマン・ギュンター・グラスマンにより1863年に指摘された。
置く | 守る・尋ねる | |
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印欧祖語 | *dhedhē- *dhidhē- |
*bheudh- |
サンスクリット | dadhāti | bodhati |
ギリシア語 | tithēmi | peuthomai |
印欧祖語音韻推移の例外としては、ヴェルナーの法則より先に指摘されたが、法則自体はヴェルナーの方が有名なため、書籍などではヴェルナーの法則の直後に記されることが多い。
関連項目
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