グアムオオコウモリPteropus tokudae)は、翼手目 オオコウモリ亜目 オオコウモリ科に属するコウモリの一種。絶滅種。西太平洋グアム島に生息していた。別名トクダオオコウモリ

グアムオオコウモリ
保全状況評価[1]
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: コウモリ目(翼手目) Chiroptera
亜目 : Yinpterochiroptera または
オオコウモリ亜目(大翼手亜目)
Megachiroptera
: オオコウモリ科 Pteropodidae
: オオコウモリ属 Pteropus
: グアムオオコウモリ
P. tokudae
学名
Pteropus tokudae Tate, 1934
和名
グアムオオコウモリ
英名
Guam flying fox

果実や花の蜜を食べていたとされる。

もともと先住民チャモロ人はオオコウモリを食べていたが、たいした量ではなく、自然の回復力の範囲内であった(そもそも弓や槍しか持たない先住民が森の中にいるオオコウモリを乱獲すること自体が困難だった[2])。ところが、グアム島が人気のリゾート地に発展すると、オオコウモリ料理はグアム島の名物料理とされ、乱獲によってみるみるうちにオオコウモリの数は減っていった。1968年に撃ち落とされたのが最後の一匹であったが、いまでもグアム島では、他の地域のオオコウモリを乱獲することによって「グアムオオコウモリ」料理が提供されている。

脚注

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  1. ^ Bonaccorso, F., Helgen, K., Allison, A. & Wiles, G. (2008). "Pteropus tokudae". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2011年1月24日閲覧
  2. ^ 今泉忠明「絶滅野生動物の事典」P74、2020年、角川ソフィア文庫